9月(下)
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9/30(月)

(新)ぷちぷり*ユーシィ
プリンセスメーカーのアニメ化、と見ていいのだろうか。
赤井孝美のデコ全開デザインな美少女が元気一杯に
走り回っているだけで、何だかとても和やかな気持ちになる。
十歳に見えて実年齢は十七歳という設定や、微妙な構図で
大きなお友達を釣りつつ、本質的な作りは丁寧に子供向け。
NHK&ガイナックスのタッグはナディア以来だが、
意外と良作を生み出せる関係ではあると思う。
ガイナの過剰なオタク趣味にNHKが歯止めをかけつつ、
基本的にやりたいことは規制少なにやらせてもらえる、と。
第一話だけ観ても総合レベルは非常に高く。今後も期待大。
赤青判定は数話様子を見てからだが、録画は決定ー。

あずまんが大王(終)
卒業式。
過度な演出は控え、これまでの日常の延長として、
そしてこれからも続いていく日常の途中として、
淡々といつも通りに展開していくのが、逆に感動を呼ぶ。
当初は何だかんだと文句もあったが、回を重ねるにつれ、
作り手側も受け手側も、この雰囲気を共有していって、
最期には非常に幸福な空間を生み出せていたように思う。
ただ、それゆえに原作のストックの問題があるにせよ、
半年という放送期間は短過ぎたなぁという印象。
これが一年だったら、この最終回ももっと重みを増していただろう。
ま、ないものねだりしても仕方がない。スタッフの皆様、お疲れ様。

9/29(日)

電光超特急ヒカリアン
「何であたしが活躍した回くらい
『電光超美人ミナヨちゃん』にならないのよ!」

というわけで、番組タイトルを賭けてカーレース。
前回、エックスと「人間は裏切る」とかシリアスに
やってたのは一体……。すでにこういうバカ話の方が
ヒカリアンらしいと認識してしまっているのも確かだが。
終いには「こんなんで裏番組に勝て――」だもんな……。

デジモンフロンティア
兄の厳しい言葉を思い出し、また一つ成長する友樹。
っていうか、友樹に兄貴なんかいたんだっけ……?
そんな話今まで出てきてたか? 出てきてたとしても
全く印象に残らない伏線の張り方だったのかな……。
これまで友樹というキャラは、いじめられっ子で、
孤独だから、拓也を兄のように慕っているのだと
思っていたのだが、実の兄貴がいて家ではわがまま
し放題ってことになると、これまでの話がおかしく
なっちゃわないか? 前回の純平の話もそうだけど
キャラを掘り下げるエピソードの使い方、変じゃないか?

ぴたテン(終)
紫亜の存在と一緒に、母の死まで思い出してしまった湖太郎。
どうせ思い出しても辛いだけ、という湖太郎に、美紗は
それでも思い出は必要だと語る。そして、自分の存在と
引き換えに、紫亜を復活させて消えるのだった……。
最期の最期でよくぞ纏めてみせたという最終回。
これまでギャグの比率が高過ぎて、シリアスな要素を
ないがしろにしていたのが、逆にこの最終回を際立たせる
効果を発揮していて、終わり良ければ全て良しといった感じ。
ただ、作品総論としては、やはり「萌え」と「子供向け」の
両立というテーマに苦しめられたなぁという印象が強い。
企画段階からの無理が祟った、ということか。
それでもよくやってみせた方だとは思うが。「シュガー」と
違って、実際子供に見てもらえたという事実も大きいし。

サイボーグ009
地下帝国ヨミ編、最終話。
そして、実質的な最終回。作画は完成度、動き共に
最高クラス。脚本も、原作を上手く取捨選択して
纏め上げていた。ただ、演出が少し淡白だったような
気はする。数々の名セリフなど、もっと強調しても
よかったのではないか? まあこの辺りになると
個人の趣味の問題もあるので、深くは突っ込まないが。
何というか……ここまでの道のりは平坦ではなかったし、
見える景色も時折荒廃していたが、最後に辿り着いた場所は
美しかった……という感じか。ただ、この後にもまだ
完結編序章があるもんで、美しいまま終われないというのが
ちょっと残念なようにも思うのだが。

決定! これが日本のベスト100
涙と感動のアニメ最強名場面ベスト100

この番組、こないだアニメ作品ベスト100、アニメ主題歌ベスト100と
続けてやったばかりなのに、今度は名場面で二時間SPとは……。
そんなにアニメ関連だと視聴率がいいのか? ともかく、昔がどの局でも
改変期にやってた懐かしアニメ特集だが、最近はあまり見られないので
こういう企画はありがたい。相変わらず紹介するのはベスト100のうち
七十年代から八十年代前半くらいの、比較的古い作品ばかりなのだが。
これは版権の問題もあるのだろうが、純粋に九十年代以降の作品に
ランクインするだけの力がないのかも知れない。その中で、何故か
毎回ランクインしてる「フルーツバスケット」が不思議でならない……。
まあ今回の個人的収穫は、超サイヤ人変身シーンを観返せたことに尽きる。
ところで、ミネルバXネタって、昔フジでダウンタウンがやった
アニメ特番で盛り上がったネタだよな……。爆笑問題とダウンタウンて
仲悪いはずだったが……大丈夫なのか、知ってて同じネタやったのか?

9/28(土)

東京ミュウミュウ
思うのだが……。
このレベルの作画を無理して十話に一度程度の
割合で持ってこられるより、普段の作画を
この三分の一くらいの完成度にまで高めて
毎回やってくれた方がよっぽどありがたいんですが。
どうしてこんな極端な体制になっちゃってるんだろう?
新商品が出る回だけ、スポンサーから別に制作費が
降りてるんじゃなかろーかという妄想までしてしまう。
けどほんと、今回のこれ、いつもと同じ制作費なの???

ファルツァ! ひでまる(終)
ひでまるVSカイザー、最終決戦!!
とにかく真っ直ぐで、素晴らしく熱い最終回。
しっかりとやることをやってきた脚本の勝利。
今時珍しい、奇をてらわない脚本が功を奏した。
韓国の作画も、日本側がレイアウトを担当して
いたこともあってか、見所はないものの終始安定。
総じて完成度は高かった。ただ、最期の最期まで
疑問だったこと――あのメール、ホントに中田のか?

トータリースパイズ!(終)
クローバーが激太りする話で最終回。
いや、全然終わってないんだけどね……。
海外アニメの構造的な問題として、
どんなに斬新な設定の作品でも、
同じことを繰り返すばかりでマンネリに
陥っていくというのがある。演出その他で
限りなく「アニメ」に近づいたこの作品も、
その辺りはやはり「カートゥーン」だったなぁ。
しかし、飽きがくるにも十三話というのは
ちと短過ぎたという感もある。再放送がある
みたいだが、続きは放送してくれないのかな?

RAVE(終)
特に何事もなく打ち切りエンドなのだろうなぁ――
とか油断してたら、放送時間が五時からになってるわ、
OPとEDをいきなり川澄綾子が歌い出すわ、
ラストに突然「マジマ歌えーっ!!の声と共に
真島ヒロが登場して声優挑戦してるわ……。
いやー何事にも油断は禁物だなー。
話的には盛り上がってきたところで終了なので、
残念な気もするが、さて、第二シリーズはあるのか?

9/27(金)

爆闘宣言ダイガンダー
宇宙でドラゴバーストと決戦。
スカール様そのままな若本規夫のドラゴバーストが
迫力満点。ああ、あんな声で「雑魚めがぁ!!」
とか言われてみたいものだ……。

9/26(木)

ふしぎの海のナディア(再)
キャラクターソングで総集編。
これが島編のラストなのかな?
で、最終決戦が始まるところで、
ちょうど裏にナルトが来ると……。
しかし、ナルトの予告見たけど、
竹内順子はやはり違和感あったなー。

ポケットモンスター
ゼニガメが帰還。次回はフシギダネも
帰ってくるみたいだし、リザードンは
絶対帰ってくるに違いないので、
何だかこの三体は別れたというより
育て屋さんに預けたみたいな状態になってるな。
まあこの三体は特別だからいいんだけど……。
もしバタフリーが帰ってきたら、さすがに怒る。

9/25(水)

シャーマンキング(終)
SOソードでジェット噴射しながらの空中戦から
オラに元気を分けてくれ方式で阿弥陀丸神進化。
ハオを一刀両断にしたところで、唐突に
シャーマンファイトは中断される。そしてエピローグへ。
最終回としては、このスタッフ独特の小気味良い
アクションあり、原作先取りっぽい神進化あり、
まったりモードのエピローグありで結構よかったのではないか。

このアニメ全体の総括としては、やはり水島監督以下スタッフは
「王道少年もの」がやりたくて仕方なかったのだな、という気がする。
その辺の志が、立ち位置定まらず迷走気味だった原作と、
上手い具合にマッチしたのだろう。つまりこの作品は、原作の
ある一部分のみを抽出し、濃縮してアニメ化したものなのだ。
よって原作と比べてどうとか原作とここが違うとか突っ込むのは
ナンセンスである。元々原作は単なる素材の一つに過ぎないわけだから。
しかし、そういう姿勢で作られたアニメと、原作が反発したり共鳴したり
しながら共に「シャーマンキング」という作品を補完構築していくような
メディアそのものの構成は、非常に面白いものがある。原作マンガだけでなく、
アニメやゲームや関連商品(カードとか)、果ては同人誌やインターネットまで
巻き込んで一個の作品が形成されていくというのは、実に現代的な作品の
あり方で、そこだけ採っても色々と語ることには事欠かない。
そういう視点で観ると、このアニメがジャンプアニメであり、且つ
大月アニメでもある事実に深い意味が見出せる。
が――何か語りだすとキリがないな。やはりコラム書くしかないのか……。
ともかく、スタッフの皆様、お疲れ様でした。

ヒカルの碁
佐為の回想による総集編。
やっぱり初期の方が作画いいなぁとか思ったり。
しかし、突然佐為が草原に飛んだのは何だったんだ?

.hack//SING(終)
アウラを覚醒させた後、強制ログアウトだか何だかで
司は現実に帰還。病院前でリアル昴と再会して終了。
やはり数々の謎はゲームに持ち越しの為、これ単体では
少し物足りない。司のストーリーは、完結したのだろうけど。
それにしても楚良はどうなったんだ? ゲームのボスキャラに
されたのか? その後ゲームで復活してんの?
やっぱゲームやれってことなのか……う〜む。

藍より青し(終)
これまで生まれ出でたる数多の萌えアニメ共よ!!
見るがいい!! これが本物の……プロの仕事というものだッ!!
――とにかく、スタッフの力量が凄まじい。何でこんなことが
出来るんだ……。「こんな女いねぇ!! あり得ねえ!!」、
「こんなシチュエーションがあってたまるかっ!!」そんな話の嵐なのに、
それを背中の傷だの親父の想いだので、強引に地に足を着けさせる。
この膂力……さすがは下田正美、さすがは金巻兼一、尋常じゃねえ……。
全二十四話に渡り、まったく崩れることなく高位安定し続けた作画といい、
ハーレムものの体裁を取りつつ各キャラそれぞれを丹念に掘り下げ続けた
脚本といい、抜け目なく地上波ギリギリのエロを挿入し続けたサービス精神といい、
作品の完成度としては空前絶後ではないか? 本当に、これぞプロの仕事!!
それでいてドラマとして成立させちゃってるからなぁ……スタッフ凄過ぎ。
萌えアニメ的な演出と、堅実なドラマ演出のメリハリが絶妙。
こういう萌えとドラマの両立って、「おねがい☆ティチャー」とかも目指しては
いたんだけれど、成し遂げたのはこの藍青が最初という感じがする。
この作品が今後の萌えアニメのスタンダードになるのなら、「萌え」という
ジャンルも、まだまだ成長の余地があるのではないか? そんな気さえする。
スタッフの皆様、お疲れ様でした。

9/24(火)

しあわせソウのオコジョさん(終)
いなくなったオコジョさんを探して、全キャラ総登場。
メインキャラではない、この一年に出てきた全キャラが総登場。
これだけ出てくるとさすがに壮観。しかも全員キャラ立ちまくり。
これまであまり真面目に観てなかったのを後悔させられるくらい、
作品の魅力を余すことなく伝えてくれた、まさに幸せな最終回。
ほんと、もうちょっときちんとチェックしとくんだった……。

東京アンダーグラウンド(終)
最終回なのに作画が前回より悪いとか、白龍弱過ぎとか、
ロンて結局何なのよとか、ラストの花畑があの世みたいとか、
色々と文句はあるのだが、まあどうにか纏まっていたので
良しとしようか。ラスト二話だけで締めるという構成の問題でもあるし。
――と、思ったのだが。
思えば伊達監督以下メインスタッフは「NARUTO」と同時進行で
この最終回作ってたんだよな? ってことはもしかして、単に
「NARUTO」の方に力入れたせいで最終回がワリ食っただけなのでは?
つーかそもそも、何でラスト二話で締めるなんて構成になったのだ?
このスタッフで「NARUTO」作ることが決定した時点で、
「東京UG」の終了時期は決まっていたはず。ということは、
最終回までの構成を練る時間は充分あったのではないか?
何か釈然としないものが残る。「NARUTO」のせいで「東京UG」が
どうでもよくなった、ってことはさすがにないだろうけど……。
ちょっと消化不良の出来になってしまった感じがする。けどまあ、
このスタッフの力量はOPを始めとする数々の場面できちんと見せてくれたし、
作品自体もベタなノリとキャラ萌え要素の融合が上手くて、筆者は好きだった。
とりあえず、スタッフの皆様、お疲れ様でした。

で、その後「アソボット戦記五九」の予告が流れたんですが……。
いやー何というか、予想を越えるヤバさ。ある意味期待通り。
この秋最大の問題作は、新たな伝説を築いてくれるのだろうか!?

天地無用GXP(終)
ハーレムもののラストで、こうまで見事に重婚してみせる
作品って実はめずらしいと思う。ドタバタで締めたのは正しい。
しかし、最期までメインキャラの個性が出てこなかったなー。
天地(TV版しか観てないが)はまだ、モテまくるのに納得が
いったのだが、何で西南がモテるのかはさっぱりわからん。
結局一番キャラ立ってたのがNBというのは……。

ちょびっツ(終)
「パソコンとの恋愛」というテーマに対して、
真摯に取り組んだ力強い最終回。
これは……ハッピーエンドのようでバッドエンドのような、
実に微妙な結末だ。「パソコンとの恋愛では何も生まれない」とか
はっきり言っちゃってるしなぁ。秀樹とちぃの今後は決して
幸せに満ちたものではない。ちぃは年取らないし、子供も生めない。
それでも一緒にいることが幸せなんだ、という結論は、せつない。
同様のテーマだった「セイバーマリオネットJ」小説版の最終回も、
こんな感じだったっけな、年老いた小樽に昔のままのライムが
「今、幸せ?」と訊くという……。それでも好きなら仕方ないというのか。
これ、パソコン(アンドロイド)との恋愛という隠喩を通して、
“二次元美少女との恋愛ってどうなのよ?”というテーマもあると
思うのだが、そっちの方はあまり突っ込まれなかったのが残念。
二次元美少女には、隠しプログラムで感情が芽生えることはないからなー。
この最終回を観て「そうだ好きなら仕方ないんだ!!」と、
二次元と一緒に暮らすことを選ぶと、廃人まっしぐらな罠。
まあとにかく、作品としては終始ハイレベルで素晴らしかった。
スタッフの皆様、お疲れ様でした。

9/23(月)

あずまんが大王
最終回まであと一回。
ついに大学受験。進路について悩んでから、
みんなで勉強、初詣、試験とハイスピードで進む。
この進行速度を見ると、やはり二十六話で
三年間というのは、もったいないなぁという気がする。
一つの作品としてきちっと完結させるというのは、
本来とてもいいことなのだけれど、この作品に
限っては、続編の可能性が断たれるのは痛いなー。

9/22(日)

デジモンフロンティア
純平が自分の影と対決。
純平の「本当の友達がいない」云々の葛藤というのは、
もっと前の段階でとっくに解消されているのではないか?
実際純平も一貫して、仲間との絆を信じて揺らいでないし。
トラウマ話というよりは、トラウマを克服したことを
改めて確認する話という印象。よって、今更感が漂う。

ぴたテン
最終回まであと一回。
悪魔見習いをクビになった紫亜が消滅してしまう。
それによって、湖太郎達の記憶からも、紫亜は消えてしまう。
悪魔が消えると記憶からも消える、というのはわかる。
美紗とニャーだけは憶えたままなのは、天使と悪魔だからだろう。
けど、「美紗の天使試験が悪魔を消すこと」ってのは何?
紫亜が悪魔らしくなくなったのが美紗のせい、ということで、
間接的にだが美紗が紫亜を消したことになるということか?
で、紫亜が消えたところに偶然そういう内容の試験が来たと?
その辺りわかりにくい。話の出来を左右するほどの問題ではないが。

サイボーグ009
総集編というより、再放送……。
どこが総集編だ……ほとんど前回の未完成部分を完成品に差し替えて
流しただけじゃん……。そんなことするなら素直に前回の完成品を流せよ。
せめて、お詫びのテロップ入れるとか、視聴者への多少の配慮が
あってもいいのではないか? 経過を知らない視聴者は大混乱だろ。
もうこの週百本体制ともいわれるアニメ界の状況では、「落ちる」作品が
出るのは仕方がない。ならば、アフターケアくらいしっかりしてくれないと。
そこはアニメスタッフよりむしろ、TV局側の取り組むべき課題だろう。
しっかりやってくれ、テレ東。アニメに力を入れるってのは、
単に本数多く流すということじゃないはずだぞ。

9/21(土)

東京ミュウミュウ
作画は、目が大きいのを除けば普通の出来まで回復。
青山くんとの恋愛模様を展開させつつ、決戦へとなだれ込む。
で、次回は節目の二十六話ということで、演出・絵コンテが
監督の阿部記之なのに加え、作監に石野聡が再び登場。
予告からして凄い出来だが、ここ数回、作画の乱高下激し過ぎ。

わがままフェアリー ミルモでポン!
ワルモ団の逆襲。
どうでもいいが最近日高さんの出番が少ないぞ。
今回なんて魔獣の相貌を見せただけじゃないか。

RAVE
最終回まであと一回。
別にアニメオリジナルの最終回があるわけじゃない
らしいので、このままブツッと終わる模様。
キリのいいところではあるのだろうけど……。
予告のハルの「みんな応援ありがとう」ってのが、
何か妙に虚しいのは気のせいか?