WJ 21・22合併号

表紙
こういう全員集合系の表紙は各作家の個性が問われます。
妥協なき描き込みを見せる小畑健、ツボを押さえたうすた京介などが光るなかで
しかしひときわ異彩を放つのは矢吹健太朗
宇宙服の解釈を独り間違えてます。

ヒカルの碁
このマンガの特徴の一つとしてどこまで計算されているのかさっぱり分からない展開
というのがありますが、しかし物語の中心は常に「ヒカルVSアキラ」にある。
どうやらこの佐為VS塔谷名人もそこへ続く道の途中に過ぎないらしい。
・・・・・なんか複雑でもある

遊☆戯☆王
闇マリク登場。ということは表マリクは「いいひと」という認識のままか。

NARUTO
ようやく巡ってきた活躍の場なのにやることは噛み付きかい・・・・。
もーちょっとこう主人公っぽい必殺技がそろそろ必要なのでは?

HUNTER×HUNTER
団長のキャラが立ちすぎててストーリーの芯が揺らいでいる感あり。
しかしそこが面白いとの思いもあり。

ボボボーボ・ボーボボ
一体どこまで(色んな意味で)持つのかと思っていたらもう十話。しかもこんな前に・・・・。
これ一応「ストーリーギャグ」になるんだろうか? ストーリーとギャグが爽快に乖離してますが。

ONE PIECE
あなた達「よ」ってのがわかりませんね。Dというのは単純な血縁関係に基づくものではないのかも?

シャーマンキング
いずれコラムの方で詳しく書きますが、このマンガの説教に説得力がないのは
セリフに力がないのにセリフに頼るからだと思う。
葉の力だってアンナに語らせないでバトルの過程で相手が自然に悟るようにした方がいいんじゃないかと。

BLACK CAT
えーっ、恐らく矢吹先生としてはルガートを「お前を倒すのはこの俺だッ」とか言って
トレインのピンチに颯爽と現れる
ようなキャラにしたいのではないかと。
けど誰もそんな展開望んでないよね。

もののけ! にゃんタロー
テンテンくんでは後半息切れしてしまったけれど、小栗かずまたは子供向けマンガというジャンルでは
現在日本屈指の実力者なのではないか? 最近本当にこういう絵でこういう話をかけるマンガ家って少ない。
けど、それと連載して欲しいかは別

テニスの王子様
筆者としてはこのマンガはキャプテン翼の正統後継なのだと思っております。
従って不二先輩にはぜひ心臓病であってもらいたい。

ライジングインパクト
いい感じだ。やはりライバルはこうでないと。しかしガウェインのフェニックスモードはいつ解けるのか?

ホイッスル!
歴史問題に触れるからには郭の在日問題にも触れるのかと思ったら
そうですか、ただの従兄弟ですか。そりゃそうですな。

世紀末リーダー伝 たけし!
うーむ。つまらなくはないんだが、もはやコメントすべき所が見当たらないほどストーリーが
パターン化しちゃってる。しかし今回の体内編。締めようと思えば締められるよな・・・・。

ROOKIES
「ドコだー!! 真冬ーッ!!」
・・・・すいません。「ろくでなし」が忘れられないんです。嗚呼、思い出のトラ! トラ! トラ!

重臣 猪狩虎次郎
なんか・・・・まとめに入ってます?

WITCH CRAZE
遠藤達哉。個人的に凄ぇ期待する新人だったんです。
ピンときたのはデビュー作がストーリー大賞準キングを取った時の紹介記事。
チャイナ服にスパッツ姿のヒロインに作者の無限の可能性を感じたのです。
そして赤マルに載ったそのデビュー作「西部遊戯」は筆者の期待に充分応えるものでした。
多少気になったワンピの影響やテーマの暗さなどは新人にありがちなもの。事をあせらずじっくり育てれば
きっといいマンガを描くようになるだろうと・・・・。
だからこの前の読み切り「月下美刃」には不安がありました。まだ早いんじゃないか、と。
不安は半分はずれ、半分当たり。作品自体はなかなかの出来。しかし連載に耐え得るほどの設定の「練り」がない。
あせるな、編集部。筆者は願いました。だが、今回のあまりにも短いスパンでの読み切り第二段。
筆者の感想は一言です。「だから設定練らせろや!」

無頼男
そーいやあ「BOY」でもみちるが新展開の度に貞操の危機を迎えていたっけなぁ(遠い目)。

GUN BLAZE WEST
少年マンガにおいてスタートダッシュにつまずくということがどれほどの重大事であるかを思い知らされる
掲載位置ですね。面白くはなってきているのだけれど。

こちら葛飾区亀有公園前派出所
なんか昔似たような話を読んだ憶えが・・・・ええと、そのっ・・・・。
駄目だ。思い出せん。まあいいか、作者もきっと忘れてるんだろう。うん。

ストーンオーシャン
荒木飛呂彦が「刃牙」にはまっているとしたら
それはそれで面白過ぎる構図だと思う。

りりむキッス
最終回。敗因はキャラ立ちの弱さだろう。主人公はともかく
肝心要のりりむの「子悪魔なんだけど実は純情」というキャラクターがいまいち伝わりにくかった。
こういうラブコメはキャラの記号化をどこまで徹底できるかというのが重要になる。(でないと「萌え」にくい)
しかしシスプリとかあのへんまでいくと「キャラが立っている」とは逆に言えない。

ピューと吹く! ジャガー
笛の中にカニ。他に入りそうなものというと、筆者はうまい棒くらいしか思いつかない。