チャンピオン1号感想
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表紙
今回からチャンピオン感想を始めるにあたり、冒頭に赤青判定とその理由を書いておきます。
表紙は青。チャンピオンはどの作品が表紙を飾るかで、店での探しやすさが変わる。
バキやココなら一発でチャンピオンだとわかるんだが、他作品やグラビアだと他誌と混合してしまう。
今号なんか、電撃大王とボーイズラブ雑誌が合体したかのようだ。

(新)転生ANIMA
チャンピオン新連載攻勢第五弾。え〜っとこれ青なんですが、もの凄く気になる存在です。
お台場海浜高校に、超絶美形の転校生二人組が現れる。その端正なマスクは
コバルト文庫の主人公も真っ青だ。
そしてその二人、狼怖(ウルフ)と大河(タイガー)に突然愛を告白される少女、呼春。
エロゲーの瞳を持つ女。彼女は二人の愛に
戸惑うばかり。友達の短髪ボーイッシュ・腕組みリーダー・おどおどメガネの三人も
「呼春はペットの犬と猫が死んで落ち込んでるんだからつきまとうな」と警告。
しかし……そう狼怖(ウルフ)と大河(タイガー)こそ、その死んだペットの生まれ変わりだったのです。
一体三人の関係はこれからどうなっていくのでしょうか? という第一話。
――つーかこのマンガがどうなっていくんだよっ!? 何考えてんだチャンピオン!?
これ、どういう読者を想定しているんだ? チャンピオンを読む筋金入りのオタク少女?
それともチャンピオンにそういう少女読者を呼び込もうと? 無理だ! いくらなんでもそれはっ!!
今までの「萌え」路線はまあ理解出来なくもなかったが、これはちょっと凄過ぎる。
狂ってる……狂ってるぜチャンピオン!!

A.-D.O.G.S.
新連載一回目でバタフライナイフアームに大爆笑してしまった為、赤。
爆弾魔の仕掛けるゲームに翻弄される軼狼とジャッカル。
チームプレーを嫌う軼狼、一人弓矢爆弾(矢の先端に爆弾がついてる)を放つ敵に
爆弾矢を切り払いながら迫るが、そいつは真犯人ではなかった。
絵はかっこいいのだが、ギミックがいちいち馬鹿だ。狙ってるのか天然なのか。

浦安鉄筋家族
これ、他誌のギャグマンガと比べたら感想書きやすいんだけど……自信を持ちきれないので青。
早起きは三文の得。というわけで早起き早起き早起きで突っ走り、最後で暴走脱線。
浦安得意の勢いで笑わせるネタ。ラストページに至るまでの全力疾走っぷりが素敵。

がんばれ酢めし疑獄!!(10/10タイトル修正
短編ギャグは基本的に青――ということにしよう、もう。
むせる宇宙の意志。それに対する「近所の子供に変なモノ食わせられたノラ犬か!!」
という、異様に具体的な突っ込みがナイス。

七人のナナ
赤。筆者、ガンダムのなかでGが一番好きという人なもので。
ついに七人のナナが全員登校。他の生徒は混乱するどころか部活の助っ人に
それぞれ得意分野のナナを勧誘する始末。しかし、のんびりナナのナナっこには
どこからもお呼びがかからない。そんなナナっこが神近君ファンと料理勝負をすることに。
自分だって一人でやれる! と意気込むが、出来た料理はやっぱりマズい。
しかし、ナナっこは神近君との思い出のラーメンを作ることで、どうにか料理勝負に勝つのでした。
七人のナナそれぞれに正式にあだ名がついて、キャラクターの掘り下げ開始、といったところ。
アニメとの兼ね合いもある為、それほどじっくり展開するわけにはいかないかも知れないけど。

ドカベン プロ野球編
プロ野球編はほとんど読んでなかったし、読んだとしてだからどうだとも思えないし。青。
満塁アーチの代償で、山田の手首は悪化。今シーズンは絶望的となってしまった。
西部も負けが込んできて、優勝が危うくなってきた。山田の三冠も、好調の殿馬がおびやかす。
深夜、一人無理をして素振りをする山田。物陰でそれを見て泣く妹。
これ、結局は現実に沿ってダイエーが優勝するのかな? やっぱり。

フジケン
地味な佳作って感じだよね。青だが、押さえるところは押さえるつもり。
ガソリンスタンドでアルバイト。病気の父親に代わって働くアケミさん。
彼女に言い寄る金持ちのバカ息子。ついに強引にアケミに手を出したバカ息子に
ブチキレたフジケンだったが、そこに謎の男が現れて……。
バカ息子をあしらうシーンとか、食事のシーンとか、とにかく地に足がついているというか
日常的な描写が凄く上手い。そのぶん派手さは皆無なんだけど。

虹色ラーメン
悩んだ末、青。巨乳奥さんが出てた頃なら確実に赤だった……。
八百長ラーメンバトルにも、不正を強要されたアイドルの笑顔の為に
全力で三色ラーメンを作る太陽。その旨さに感動したアイドル、泣きながら
「ラーメンにウソはつけません!!」と太陽の勝利を宣言する。
実はこのアイドル、ラーメン屋の娘だったのだ。うわ〜、それは都合がよかったわ。
神宮寺レシピに勝ったということで、敵も動き出すようだ。
このままグルメバトル展開に突入か?

ナックルボンバー学園
短編ギャグは青。
全部下ネタだ……。チャイナ先生に手紙渡したい……。

フルアヘッド! ココ
いまいち乗り切れないんだけど……まあ、暫定的に赤。
思い出を振り返りながら、カマラを助ける為急ぐバーツ。
どうにか助けにはこれたものの、「勝てる保証はないっ!」
と、そこへザウルス君登場。ということは……ココ、久々の出番。
……ずっと隠れてたのかあの三人。あの騒ぎの中で。

バキ
パワーダウンも囁かれるが、やはりこれがなければチャンピオンは始まらない。赤。
いや懐かしい、何故こんなところにいるのだストライダム少佐。ドイルと親しげに対談。
体内の隠し武器について解説する。一流のマジシャンは体内にパイプを埋め込むくらい厭わない。
人工心臓や義足などが一般的な現代において、サイボーグ化なんて大したことではない――
と言うドイル。そこへやってきたのは鎬昴昇! 己の肉体を刃とする男VS己の肉体に刃を仕込んだ男、
究極の斬撃対決が今始まる。……昴昇がどこまでやれるのか、加藤VSドリアンみたいなことにならなきゃいいが。

(新)キリエ 吸血聖女
扉絵でパンチラしているが、内容は硬派。最近のチャンピオンの「萌え」と「硬派」
双方を併せ持った作品か。期待値は高いがまだ未知数な部分も多いので、暫定青。
狂血病という病により吸血鬼が生まれる1870年のアメリカ・メキシコ国境地帯。
吸血鬼、キリエは盗賊に追われた人々が立て篭もる砦で、仲のよい母子と出会う。
しかしその子供こそ、サンプルNo.7と呼ばれる吸血鬼だった。
盗賊を撃退したキリエだったが、吸血鬼への恐怖に取りつかれた人々の銃口が迫る……。
設定・描写共に骨太。気合の入った新連載だが、これ前に読み切り載ってたっけ?

ORANGE
いいんだけど、まだ軌道に乗りきれていない感じ。これも暫定青。
今期F1に昇格しなければオレンジは廃止。ならば残り試合全部勝つしかない。
髪を切って決意を促すミカン。気丈に振舞う彼女だが、ムサシの前では涙を見せる……。
このがけっぷちの危機に応援も集まってきた。辞めるチームメイトは一人もいない。
目指せ全勝!! ……あっ、何か軌道に乗ってきたかも。

BM〜ネクタール〜
赤、かな。一応。
完全包囲の米軍。戦術核ぶち込むぞ、とまで言ってきた。
非核三原則もあるんだし、ハッタリだよハッタリ……と軽薄リーダーは強がるが
パソコンオタクがビビリまくり。隊長に昔のように地道に市民活動やって――と
訴えるが、「唾棄すべし その怯懦」と隊長、パソオタを射殺。
隊長さんが狂ってしまいました。こういう人ほど実はヤバい、と。

刀真
すっごい面白いと思ってたのに、次号で終わりなのね。短期集中だったのか。赤。
奪われた変形刀、残り二つ。呼び出された場所で投撃剣「羽刃四本重」と対決し、
それを圧倒する刀真。だがそこに最後にして最初の変形刀「砕と裂」を持つ男、
拓磨が現れる。最終決戦の行方や如何に?
六本目の変形刀というのは、やはり刀真自身のことなんだろうか?

ななか6/17
初め、こんなところに流されて……と不憫に思った八神健だが、
意外とチャンピオンの水は合っていたようで。赤。
お兄ちゃんが帰ってくる♪ と大喜びの九里子。
だが、運命の悪戯か、すれ違いの連続でお兄ちゃんには会えずじまい。
泣き崩れる九里子を励まし背負い、ななかが空港へ走る。
途中稔ニに会ったので、今度は稔ニがななかと九里子を背負って走る。
さらに途中で嵐山。バイクに四人乗りで走る! パトカーに追われながら走る!!
ようやく空港に着いた九里子。今度は運命の女神が微笑んで、お兄ちゃんに無事会えた。
何だかいろんな意味で頬が緩む一編。ヤバイ……幼稚園児は守備範囲外のはずなのに……。
それにしても、稔ニはななかまで背負う必要があったのだろうか?

スクライド
アニメも佳境に入って絶好調。マンガもメアリー・ジェーンに直撃食らっちゃって私的絶好調。赤。
何と何と何と、アニメで大反響を巻き起こしたスーパーピンチ、エマージーが今さら登場。
遅れてきたぶんマンガ版のアルターはさらに強力、ファイナル=ピンチ=クラッシャー!!
が――「しゃらくせえっ!!!」「早ッ!!!」
ピンチクラッシャー瞬殺。とどめの弾劾のシェルブリットでエマージーも瞬殺。ま、そんなもんか。
一方の劉鳳。川から上がってきたが、精神はシェリス。シェリス……マンガでも死にそう。

優駿の門GI
青。予備知識がなさ過ぎるということ。勉強するにも旧シリーズ全三十三巻はきつい。
人に反抗することを己の宿命と考える馬、レジスタンス。
母と自分を救おうとしてくれた優馬にだけは心を許すが、優馬は忙しい身。
一体誰がこいつを調教するのか? レジスタンス中心に読んでいけば、知識なしでもわかるかな。

樹海少年Z001
画太郎は、どこへ行っても画太郎。感想なんて浮かばないだろ、青。
トイレに書かれた巨大の文字。何を流すんだ? 人を流すのだ!
トイレに流され辿り着いたのは、でかい工場。ドクロマーク付き。
何かヤバい妄想のようなストーリー展開だが、ちょっと「チョコレート工場の秘密」とか思い出した。

迷探偵史郎シリーズ(終)
最終回。史郎がアメリカに行ってしまう。それが彼の為なら……駄目よ、自分の気持ちに素直になって!
と、ベタベタなラブコメ展開。結局史郎は「俺は 玲子一になりたいんだ」という
凄まじいノロケぶりでアメリカ行きはなし。大団円となりました。

エイケン
チャンピオン感想をやるとなったら、これだけは避けて通れない。赤しかないだろ、もう。
小萌ちゃんが風邪で寝込んだ。お見舞いにいこう。そういう話。
で、小萌ちゃんが氷水ぶっかけられて股間が「ジュン」と濡れちゃったり、
着替えようとして胸が「プルルン」「ブピュッ」「ドピュッ」「ユッサユッサ」で
「デカン!!!!」だったり、顔にかかった氷水が粘性を帯びていたりするわけです。
そして「先輩の事お兄ちゃんって呼んでいいですか?」となるわけだっ!!
どうよ、このラブコメ「お見舞い編」コンボはっ!! 連続で叩き込まれるとダメージでかいだろ!

ショー☆バン
地味過ぎるんだよなー。悪い作品じゃないんだけど。青。
夜中にツメを切ってはイケナイ。親の死に目に会えなくなるから。
その上、球のひっかかりが悪くなって、ボールのキレがなくなるから。
……ピッチャーって投球前に爪切っちゃいけないんだ。初めて知った。

しゅーまっは
青。短編ギャグに分類される、という判断。感想書くと、毎回「○○萌えー」とかになりそうだし。
で、今回はゆまさん萌えー。ドジメイドドジメイド(何か変な呪文みたいだ)。
しかしデストロイな料理だ……。殺傷能力高そうだなー。

総評
他誌に比べて青感想の数が多いが、どれもこれも油断のならない作品であることは確か。
最大瞬間風速では他誌を上回ることもある。新連載陣も期待出来るものが多いし。
今号から始まった「転生ANIMA」なんか特に油断ならない。
本当に、何を狙っているんだ、このマンガは?