ジャンプ11号感想
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表紙
月曜が祝日の場合は土曜に発売の法則をすっっっかり忘れてたーーーっ!!!!
え〜、でまあ一日遅れのジャンプ感想。表紙は新連載「あっけら貫刃帳」。
上手いんだけど地味。もう少し派手な彩色・構図を採ってもよかったかな。

ジャンG塾
ファイアーエムブレムのメディアミックスは、もう集英社以外では行われないのだろうか?
それくらい気合の入ったプッシュ。任天堂のゲームをジャンプがバックアップするというのも
珍しいケースだよなぁ。何でなんだろう? エンターブレインへの当てつけか?

  (新)あっけら貫刃帖
新連載。
時は徳川吉宗公の治世。戦国の世に生まれし魔剣が意志を持ち、『刀魔』に化けて
人を斬る事件が多発していた。刀魔に養父を殺された青年、青葉は仇を追うなかで、
裂鬼助という子供にしか見えない「刀狩り衆」と出会う。超重量の対刀魔用武器
「破魔槌」を軽々と振るうこの裂鬼助とは、一体何者なのか?――って感じの第一話。
青葉の設定以外は読み切り版とほぼ同じ。ただし、裂鬼助はまだ変身しない。
その辺は今後に引っ張る模様。全体的な完成度、今後の発展性共に高レベルだが、
「妖魔退治の時代もの」という設定は、ありきたり&わかりにくいの二重苦。
似たような設定の「ソワカ」が苦戦を強いられていることからも、設定段階での
ハンデはかなりのものがあると予想される。それを振り払えるほどの魅力を持てるかが鍵か。

世紀末リーダー伝 たけし!
バレンタインデーのギャグ話から、「外伝」の頃を思わせるような感動話へ。
初期にはこういう、シビアな現実を盛り込んだ話が多かったんだけど、
最近はほとんど見なくなってたから、今回の話は素直によかったと思える。

テニスの王子様
大石が唐突に子供の生まれそうな妊婦さんを助けてしまい、
なおかついつの間にやら腕を痛めてしまったので、代打・桃城。
なんつー強引な展開……。しかしこのマンガなら、これもアリだ。

ジャンプスポーツスタジアム
里谷多英選手、銅メダルおめでとう!!
上村愛子選手は素人目にも滑りのわりに得点低かったように思えて、
「んだよアメリカ! ホームタウンデジションか?」と穿ったが、
結局六位だったんで、あんま関係なかったな。つーか最後に滑った
金メダル取った人、凄過ぎ。明らかにスピードが他と一段違った……。

NARUTO
サスケVS我愛羅、ようやく開始!!
さすがは主人公とライバルの対決っ!! 他の脇役どもの戦いとは全然違う!!
くどい解説なし! 余計なセリフなし! 図解なんて、もちろんなし!!
スピード感溢れるコマ運びと迫力の構図!! これこそ我々が求めた岸本斉史だ!!
  本当に、今までの脇役の戦いは何だったんだっ!? ナルトVSネジとか!!

こちら葛飾区亀有公園前派出所
えらい前にあるな……。ワンピとヒカ碁がない影響か?
いろんなスポーツを組み合わせて対決。前、似たようなネタを見たこと
あるような気がするんだけど……まあこち亀には珍しいことじゃないから
別にいいけど。最後に乙姫が残ってるというのが強引で、オチとしていまいち。

遊☆戯☆王
海馬社長がわざわざ余計なことしてくれたおかげで、
遊戯、オシリスの天空竜を手札に加えることに成功。
けど、神のカードって勝手にデッキの上の方に潜り込むような
イメージあったんだけど、ちゃんと下にいることもあるのね。

シャーマンキング
過去編の、さらにマタムネ回想編。
心優しい葉王に拾われた、野良猫のマタムネ。
葉王は優しい人だった。しかし、人の心を読む「霊視」能力の為に、
人の心の醜さを知り過ぎ、またその強い巫力の為、鬼を生み、鬼に心を食われた。
五百年前、修験者・麻倉葉賢と共に葉王を打ち倒したマタムネだが、
今だに葉王への思慕は断ちがたく、その心は悔恨に満ちている。
その想いが、葉王の生まれ変わりである葉と、葉王と同じ「霊視」能力を持つ
アンナへ、どのように伝わるのか? 過去編、ついに終局へ。
最後の詩は、マタムネの辞世だったのか……。

ボボボーボ・ボーボボ
ボーボボと軍艦の過去。そこには軍艦が毛の国の人間ではない為、
鼻毛真拳の後継者になれなかったという、因縁があった。
って、この過去は本当なんだろうな……? もう何も信用ならない……。

Mr.FULLSWING
子津の秘密兵器。それはサイドスローと超スローカーブ。
この二つの組み合わせにより、球速の落差を磨き上げたのだ。
単に剛速球=最強という図式にしない辺り、野球マンガとして奥深い。

BLEACH
親父との語らいを経て、一護は今、本当の意味で、戦う決意を固めた。
一護の表情が、実にキマッてきた。うん、少年マンガの主人公になってきたな。
前号でも書いたけど、あとは新展開次第。ジャンプの次代を担えるくらいになって欲しい。

BLACK CAT
何でナノマシンが暴走すると羽根が生えるのよ?
羽根生えるシーン描きたかっただけだろ。気合入ってんもんなー。
それにしても、「すばらしィ!! これがナノマシンの真の特性!!!」とか
言ってるクリードさんには、「ARMS」くらいは読んでもらいたい。
腕再生させたくらいで何そんな喜んでんだよ……。

ソワカ
うわ〜、次週最終回っぽいヒキだなぁ……。
やっぱこれまでか。敗因は、設定の難解さと絵の魅力のなさだな。
どっちも致命的だな…………光るものはあったんだけどねえ。

ROOKIES
川上の危機に、かつての先輩達が、チームメイトが、
そして車椅子の村田が、励ましの言葉をかける。
昔とは違う……仲間がいる。川上が今、復活する。
車椅子は反則だ、と思いつつ、感動させられてしまった。

ホイッスル!
祝??? アニマックスでアニメ化決定!?
さあアニマックスです。大変です。どうしたもんでしょうか。
「寄りにも寄って」とか「何でそこまでして」といった類の言葉が脳裏をよぎりますが
まあその辺はポジティブシンキング!! 何故アニマックスなのかを検証してみましょう。

1・ジャンプの新たなる挑戦説
そもそも何故アニメ化というものが行われるのかというと、
それは、極端に言えば宣伝の為なわけだ。単行本を売り、グッズを売る為の宣伝。
しかしこれからは、アニメそのものをソフトとして売る時代!!
今までビデオやDVDの販売に力を入れてきたジャンプ。ならばその次は
アニメ放送で直接金を稼げるCSに目をつけたとして、何の不思議もあるまい。
そう、これは将来を睨んだ、高度な戦略に裏打ちされたアニメ化なのだ!!

2・単に地上波に枠がなかった説
そんなこと言ったってさ〜、そりゃ将来的にはCSが主流になるかも知れんけど
今はまだ地上波だよ。地上波アニメを中心にメディアミックスしたいよ。
けど枠がなかったんだよ。ホイッスルでは数字取れないとか言われたんだよ。
あ〜あ、世の中不景気だなー。

3・1と2の複合、及びそれによる「ねじれ」説
今回の話で一番疑問なのが、「五月からアニマックスで放送」という言葉。
「五月から」というのはつまり、W杯に合わせてということ。
つまり、一般層へのアピールを考えている。そしてこの唐突な五月放送開始の発表は、
作品クオリティーより何より、五月放送を優先させたいとの思いが感じられる。
対して「アニマックスで放送」というのは、一般層を完全に無視した言葉だ。
W杯の為にスカパーに入った一般人が、新しく始まるサッカーアニメがあるからと
わざわざアニマックスと契約するというのは、あまり現実的な話ではない。
アニマックスで放送というのは、イコールファン向けということだ。となると当然、
ファンを納得させ、なおかつ金払ってでも観たいと思わせるクオリティーがなければならない。
どう考えたっておかしいのである。二律背反している。
「五月から」と「アニマックスで放送」は、相容れない。矛盾している。
こう考えていくと、やはり当初は地上波で放送したかったのだろう。
五月放送。W杯に合わせてアニメ化。そのつもりで計画を急ピッチで進行させた。
しかし、アニメ化は決定すれど、地上波放送の方はポシャってしまった。
どうするか、というところで、じゃあ今後の勉強も兼ねてCSいってみますか、となった。
真実はわからないが、大体そんなところなんじゃないかなーと、無責任に筆者は考えます。

マンガの方は、延長戦突入。小岩に出番がやってきた。
最後の転倒。始め相手に足引っ掛けられたのかと思ったが、
自分で足もつれさせたのね。「がき」とかいうから何事かと……。

HUNTER×HUNTER
マサドラには行ったけど、すぐ戻ってきて穴掘り開始。
またベタな修行だなー。今更基礎体力の向上かい。

ストーンオーシャン
運命に導かれ、神父の前に運ばれてきた三人の怪我人。
「君はどこから来た? 自分たちが『何者』なのか知っているのか?」
怪我人の一人、ジャンキーに目覚めるスタンド能力。そして――
「自分の父親が誰なのか……? たぶん知らなかったようだが……これから知ることになる」
ジャンキーの首元には、星型のアザがあった……!! さらに!!
「何者だウェザーリポート おまえは?」
ウェザーの首元にも星型のアザ!!!! 何がどうなってるんだ???

サクラテツ対話篇
鏡の国の変態ナルシスト登場。
しかし、あれはナルシストというより、露出狂のマゾなのでは……。

ライジング・インパクト
うわ〜〜〜っ!! 次週最終回っぽいヒキ過ぎる!!!!
つーか話進め過ぎだよっ!! いつの間にライザーまで寝返ったんだ!?
王煉の養父がアーサーってのは何だ!? アリア先生の別れた夫と娘は何なんだ!?
あああああ…………打ち切るにしてもタイミングが悪過ぎる……。今まさに、
積み重ねた伏線が一気に花開いて盛りあがるところなのに。酷い、酷過ぎる……。
どうにかならないのかなー、これ。赤マルで完結編とか、月ジャンで再開とか……。

もののけ! にゃんタロー(終)
十一週打ち切り。
仮にも前作がアニメ化された作家が、こんなにも早期に打ち切られるなんて、
よっぽど人気なかったんだろうな……。読み切り版は面白かったんだけどねぇ……。

ピューと吹く! ジャガー
「二週間も待たせやがってコノヤロウ」「ホントすいません」
また素直に謝った……。こういうフォロー上手いなあ。
しかしジョン太夫、いいキャラだ。

目次&作者コメント
「女性の作家さんが多くて嬉しかった!!」――樋口大輔。
「正体」を知らない人が読むと、単なるスケベ野郎に見える。深いコメントだ。
「今年はもっともっと精進しますね!」――鈴木央。
なっ……涙なしでは読めないっ!!

総評
ほんと、発売日には気をつけよう……。
さて、にゃんタローとあっけら貫刃帖が入れ替わり。
次号では恐らく、ライパクといちご100%が入れ替わり。
そして次々号では、ソワカと少年エスパーねじめが入れ替わり、かな?
ああ……それにしても惜しいなぁ、ライパク。
ライザーのグラール入りとか、凄く面白いのに……。
一度奇蹟の復活をしてるから、二度目はないだろうなぁ……残念無念。