ジャンプ9号感想
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表紙
遊戯王ももう五周年なのかー。現連載陣の中じゃ古参の部類なんだな。

遊☆戯☆王
ついに遊戯VS海馬の宿命のデュエルが始まる。
それにしてもこいつら、「闘いのロード」って言葉に異様にこだわるな。
初めはヘリの上から海馬が調子付いて発しただけの言葉だったはずなのに、
海馬VSイシズ戦で、遊戯が律儀に返すもんだから、二人の間で合言葉になっちゃったんだな。
闘いのロード…………何度聞いても笑える言葉だ。

ONE PIECE
激しく勘違いしてた。そうか、考えてみればそうだよな。
仲間入りするのと船に乗るのは別問題なんだ。
そりゃそうだ。船員でなくたって仲間は仲間。しかも、アラバスタにはプルトンを始め、
まだまだ謎が残されている。世界会議だってあるだろうし、船に乗らなくたって、
レギュラーを外れるだけのことで、ビビの出番そのものには事欠かない。
これからは、ルフィ達の物語と、それを包み込む大きな物語が同時進行していくわけで、
ビビはその二つの物語の橋渡し役となるわけだ。そう考えると、よく練られたキャラ配置。
けど……あの腕のマークはこれからずっと、つけっぱなしなのか?

世紀末リーダー伝 たけし!
かおり先生が暴走して、しかも覆面被ってて――ってこのギャグ、
どこかで見覚えがあるんだけど……前に一度やったっけ? あれ???

BLEACH
うおっ! こんな上に!!
母の仇との決戦。グランドフィッシャーと一護の決めゼリフの応酬がかっこいい。
コンの心遣いやルキアの祈りもいい感じ。完全に「掴んだ」な、このマンガ。

サクラテツ対話篇
富良兎の双子の兄、紀世能登場。
「全てに愛される男」と呼ばれるが、好きな人が滅びようとする一瞬に美しさを感じるらしい。
何か「幽白」の鴉みたいな理屈だなー。愛情表現であることは確かなようだが。

ヒカルの碁
ヒカルの碁 佐為編 完!!
ちょッ――ちょっとッ!! ちょっと〜〜〜っ!!!! おっ、終わるの〜〜〜っ???
日本棋院ビルがでかいコマで出てきた時に、「あっ、何かヘンだ」とは思ったが、
その後の後日談バリバリなコマ割り、夢で佐為と再会、そして目覚めたあとの天井三連発……。
完っっっ全に最終回。いや、当初の予定では本当にこれで最終回だったんだろうけど。
しかしびっくらこいた。ある意味、ほったゆみの真骨頂とも言えるが。
さて、これから三週空けたあと、一話三十ページ超の読み切りシリーズが始まって、
そのあと春から新展開とのことだが、一体どうなることやら。ちょっと予想を立ててみると――

1・あの塔矢との対局から早三ヶ月
まあ三ヶ月はともかく、一番ありそうな展開。
そこから日中韓Jr杯へとなだれ込んでいく。王道的新展開。

2・あの日中韓Jr杯から早三年
つまり、あれだけ伏線張った日中韓Jr杯すらぶっ飛ばすという
驚異の新展開。ほったゆみならあり得る。

3・オレの名前は○○ヒカル! 小学○年生!!
主人公交代。これも意外とありだと思う。
そのニューヒカルに佐為が再び宿って、ヒカルと対決――とか。

4・これが中国四千年の……殺人囲碁!!
いきなりバトルものになる。
あり得ないとは言わせない。ジャンプマンガなんだからなぁ!!

とまあ、ありがちな予想を立ててはみたが、やっぱり春まで待たなきゃわからない。
それまでは、奈瀬外伝でも楽しみにしてますか。

NARUTO
シカマル、負けはしたけど高評価。現状で中忍に最も近づいた。
そして、待たせに待たせたサスケが、ド派手に登場。
何であんな登場の仕方するんだ? 木ノ葉ワープの術か?

テニスの王子様
ブーメランスネイク完成の為、河原で特訓。
すっげーキャプ翼チック。使う道具が手ぬぐいってのが何だが。
そして、乾・海堂ペア誕生の予感。対戦相手に生理的嫌悪感を与えるには、最適のペアだ。

シャーマンキング
アンナにファーストBINTAを貰った葉。
アンナはちょっとだけ本心を見せるが、彼女の周囲に集まった人魂が固まり合って鬼になる。
鬼に憑かれてる、ということなのか、鬼を生んでしまう、ということなのか?
話はまだ見えてこないが、絵・構成・ギャグのキレ、どれをとっても高水準。
それにしても、「霊って 普通に寝るんだな」

Mr.FULLSWING
茶魔語って、今の子供わかるのか?
今回、ギャグの意味がところどころわからない。
トンボで素振りするキャプテンはマジなのか? ギャグなのか?

もののけ! にゃんタロー
内容からするとすぐにでも終わりそうなんだけど、
意外に掲載位置が高い。判断微妙。

ホイッスル!
翼がようやく復活。
しかし、いくら奇策で挑んでも、身体能力の差という問題の
根本的解決にはなってないように思うんだが。

ボボボーボ・ボーボボ
これはキャプ翼そのものだっ!!
SHGKのHって、何の略だろう? 

ソワカ
うわ、わかりにくい。
大筋だけ説明されて、細部のことが放ったらかされてるもんで、
読んでいると頭がこんがらがってくる。百鬼丸って誰よ? 百合姫って誰よ?

BLACK CAT
ついに登場、優男キャラ!! 変装上手のナンバーX。
ビジュアル的にはどっかで見たことあるんだけど(というか、ありがち過ぎて特定出来ない)、
見た目可愛いし、必ず人気の出るさわやか笑顔系なので、女性ファンがつくのは必至。
ナイザーとベルガーでどうなることかと思われた、対同人シフトもこれで強化完了!
しかし、あんな深みのない作戦に引っかかるなよ。立案したセフィリアもセフィリアだが。

こちら葛飾区亀有公園前派出所
マンガと漫才は相性悪い、ということをまざまざと見せつけられた……。
笑えないのは部長もその他大勢も一緒だよ……。

ライジング・インパクト
いきなりクエスターの回想に入って、状況がよく呑み込めなかったんだが、
これは1号の「ビルフォードがブリジットの身代わりにグラール行っちゃった」事件直後の
出来事、ということでいいのかな? クエスター、いつの間にかグラール側についてるし。
一方のドラコン大会では、東堂院が80インチドライバーを持ち出した。
何か急展開しているように感じるんだが……打ち切りとかじゃないよね?

HUNTER×HUNTER
結構あっさりと、美容師越え達成。
ゼパイルに続いてビスケも、ゴンの危うさを指摘しているが、
それが今後どういう形で影響してくるのか、現時点ではまったく不明。
どうも最近、キルアよりゴンの方が暗黒面に落ち易いというような描写が目立つが。

ROOKIES
川上の為、試合を捨てた千葉監督。
「じゃあ俺たちは何のためにここにいるんスか!?」
「何のために三年間死ぬ気で練習してきたんスか!? この大会で俺たち引退なのに!」
「うああああああっ 俺たちを一体何だと思ってんだ――――っ!?」
「この甲子園の…マウンドに立ちたくて…立ちたくて立ちたくて…ただそれだけのために三年間頑張ってきたのに…」

と、三年は堪ったもんじゃなかったが、千葉監督は笹崎の為、涙を飲んでその決断をした。
しかし、その話を聞いた川藤は怒り沸騰。試合だけでなく、教育者哲学の対決も幕を開けた。

ストーンオーシャン
怖っっっ!!!!
久々にジョジョ読んで本気で気持ち悪くなった。
半分黄身のヒヨコ……。半分親父の赤ちゃん……。
神父の目的地はケネディ宇宙センターとのことだが、
まさかカーズが降ってくるわけじゃあるまいな。

ピューと吹く! ジャガー
セガールの息子、ジョン太夫登場。十八歳、親父。
何だかとてもいいキャラだ。今後の活躍(?)に期待。
六十回記念企画とかいうのがあるが、ニページ落ちたぶんの穴埋めにしか見えない……。

総評
ヒカルの碁、最終回。
この展開、怒る人も多いんだろうなー。筆者は抜群に面白いと思うけど。
とにかく、ほったゆみ恐るべし。
そして、毎回三十〜四十ページの読み切りを描くという、小畑健も恐るべし。
次号では、梅澤春人が読み切り掲載。ファンタジーものらしい。
何だ、てっきり青年誌に移るんだと思ったら、帰ってくるのか。