サンデー1号感想
>>戻る

表紙
今回から赤青感想の為、冒頭に赤青の判定とその理由を書いておきます。
サンデーの表紙はグラビアのことが多いし、たまにマンガの表紙があっても
面白味に欠くものが大半なので、青。今回はアニメとマンガの犬夜叉二人を
握手させるという企画ものなのに、この地味さ……。

犬夜叉
赤。爆発的な面白さはないが、その堅実な作風はまさにサンデーの看板にふさわしい。
サイボーグ銀骨、ついに腹からドリルっ!! どこまでいくんだこいつ?
鉄砕牙にぶった斬られたかと思ったら、奈落の虫に回収されてるし。
そして、かごめ達のピンチにやっぱり間に合わない犬夜叉。雲母に七宝に
なんと冥加じじいまでが頑張った末、どうにかかごめ達は一命を取りとめた。
かごめが助かったのを知って嬉し泣きの犬夜叉。……ついに泣いたか。

KATSU!
青。爆発的な面白さはないし、その堅実極まる作風があまりにサンデー過ぎるから。
コンビニ強盗VSボクサーズ。香月と紀本は瞬殺KO勝ち。
克樹はというと、ド素人のはずが構えだけは一人前で、相手をびびらすことに成功。
逃げようとする犯人を華麗に料理……したのは香月でしたが。
そんなこんなでお手柄高校生としてTVでも話題に。そこで校長の巧妙な罠が発動する。
克樹をボクシング部に引き入れる展開としては、これ以上ないほど強引な手段で、
何とも素晴らしきあだちイズム。これから真面目に青春アマボクシングものになるのかな?

DAN DOH!! Xi
赤。正直最近はパターン化、インフレ化が激しく行き詰まっているように思うのだが、
それらの問題を吹き飛ばすまでに、作者の開き直りが激しい。BP(万乗パンツ)万歳っ!!
雪女の助力も得て、ムクムクもイーグルでホールアウト。しかし上位陣との差は大きい。
そのなかでもトップにつけているのは、ラミアのそっくりさんエバ。……しかし、
ライパクといい空の昴といい、マンガの女子ゴルファーはスカートはいてなきゃ駄目なのか?

天使な小生意気
青……かなぁ。これも堅実だが爆発しない。上位安定。その為感想が書きにくい。
これやKATSU!はネタがあれば書く、というスタンスでちょうどいいと思う。
今回は前回から続いて(続いたのかよ!)警察から逃げる源蔵と恵の話。
これが夏祭りの魔力なのか、なんかラブでコメな雰囲気になっちゃったりする二人だったが、
そこへ桂子様が。その場はちょっとバタバタした程度で収まったかと思いきや、
後日桂子様が妙な勝負を持ちかけてきました。その内容はというと――
「勝利条件・所在地不明の天狗山(俗称)を探し出し、途中で入手する地図により宝物を得ること。」
というわけで次回から宝捜し勝負! ……い、いきなりそんな急展開っ!!

どりる
人気あるのかな、これ。人気あるんだよね、こんな前にあるし。けど……青。
瀕死のハムスターを拾ったどりる。飼い主探してドタバタ。
この作者、絵的に気持ち悪いものを創造するのに長けているな……。
それと、このラストは二段オチというより、単にオチが二つあるだけなのではないかと。

MAJOR
うっあ〜〜〜、ここまで付き合っちゃったしなー。赤。
吾郎決死の敬遠打ちは、足がバッターボックスの外に出ていたということで無効。
しかしそれも承知の上での挑発行動だったようだ。だが、小森としても挑発に乗るわけにはいかない。
……中学編ではあんなに入り込めた小森のキャラが、いまやまったくの別物。入れない。
そういや「中学ン時はちゃんと足残して敬遠球打ったこともある」って、何年前の話だっけ?

名探偵コナン
これほど感想の書きにくいマンガもない。最近つまらなく感じてもいる。でも赤。大看板だから。
爆弾も無事処理。暗号も解読して一件落着。高木刑事と佐藤刑事の恋も一歩前進。
これで警視庁の刑事恋物語シリーズは完結なのかな? 結婚まで引っ張ったりしないよな?
いい加減、黒の組織と全面対決に入ってもいい頃だと思うんだけど……。

金色のガッシュ!!
今のサンデーでこれを読まずして何を読む!! 金色の王道継承者、赤く染まる!!
セッコロの両親は地下深くの牢獄に囚われている。城が崩壊していくなかで、
行って戻ってくる時間はない。そこで「牢獄で一緒に生き埋めになって、ザケルで脱出」という
プランを立てる清麿。この危険極まりない作戦に、難色を示す清麿の父。そんな父に
「人の命がかかってんだぞ!!! つべこべ言うな!!!」
と清麿は男らしく言い放つ。あの他人に無関心だった息子がっ――とパパ感動。
一方バルトロは黒幕に一蹴され魔界へ強制送還。ついに敵の正体が見えてきた。
本当に、いい顔になってきたなぁ清麿。パパでなくても手に汗びっしょりだ。

からくりサーカス
まだまだ弟子には渡せない、これが王道の高み!! 今だ赤く燃え滾る!!
しろがねの過去話。これまで判明していたしろがね設定の復習が主だが、
「しろがねはこれでもう90年も生きております。」という発言により、
色々と辻褄はあってきた。しかしこんがらがっている部分もまだまだ圧倒的に多い。
からくりを予想するのも面倒くさいので、素直に種明かしを待ちますか。
しかし、少女しろがねは妙に可愛いな。……髪、長い方がいいのに。

リベロ革命!!
サンデー新世代筆頭!! 今、サンデーで最も熱い!! ならば赤しかない!!
称の肩は義妹を庇って痛めたもの。義妹の悲痛な叫びも戦いの熱狂にかき消される。
対する青海。粘りに粘ってブロック成功! がっ――着地の際に一馬がボール踏んじゃった!!
「あっぐあっ!!!」
一馬、足首負傷!! 戦闘不能!! 青海、選手が足りない為、試合続行不可能ッ!!
うお〜っ、何て展開だ。凄いことになっている。ここまできてテンションが下がるどころか
上がりっぱなし。棄権しようとするチームメイトを尻目に「あきらめきれない」
痛がる一馬の足首に強引にテーピングを施す要。その眼がもう、イッちゃってる。
まあ、「立ってるだけでいい」とか言って実質六人で続行しようというのだろうけど。

烈火の炎
これまで何だかんだと言われてきたけど……ラストを前に、真っ赤に燃え上がっております!
柳の魂を炎と化す為、七竜同時召喚を行う烈火。
「逆字に出せ」って言われたのに、いきなり焔群から出す。
その後、円・塁・刹那・砕刃・崩と、もう好き勝手に出す。そして七竜それぞれから
お別れのメッセージ。あれ、裂神呼ぶと他のは呼べなくなるんだっけ?
ともかく最後に虚空に別れを告げ、いよいよ裂神召喚。こうして見ると、八竜って
意外とみんなキャラ立ってたよなー。もっと出番あってもよかったのに。

ファンタジスタ
サンデー新世代斬り込み隊長!! 私もニュータイプのはずだっ! と赤い奴が言ってました(何の話だ)。
出場停止を食らったてっぺいの穴を埋めようと、水本の全員が高い意識を持ってプレーする。
それにより、水本はチームとして過去最高の完成度を見せる。そう、てっぺいがいないことで逆に……。
なるほど、こうもってきたかー。てっぺいがいない方が水本にはいい、てっぺいも
水本を出て世界を知った方がいい。答えは出た。あとは当人達の気持ち次第。
まあ、一番の決定権を持っているのは琴音ねえちゃんなんだろうけど。

(読み切り)Uツヴァイ
石渡治読み切り後編。
何となく予期していたのだが……「風神」と繋がってたのね。
超増刊での連載はいきなり主人公がでっかくなって、打ち切りっぽく終わったんだが、
やっぱり未練があったのか。この読み切りも完璧にプロローグだし、連載するのかな。
しかし、SF好きなのはいいが各種設定がどうにも古臭いのが気になる。
今時「光弾銃」はないだろ。「パワーフル充電!! 出力無限大!!」とかさあ……。

かってに改蔵
毎回毎回、書くことないんだけど、好きなもんで……赤。
何と一つ屋根の下続行中の改蔵と羽美。本気でラブコメにする気なのか!?
プレゼント交換というネタなのだが、ギャグのキレは悪し。恐怖羽美に頼りきり。
美神さんのぬいぐるみなんて、懐かしいけど普通わかんないって。

動物のカメちゃん
全作品感想の際、最大の壁として立ちはだかっていたのがカメちゃんでした……。敗北宣言の、青。
冒頭のカメでぷよぷよに始まり、全編ゲームネタ。ハムスター飼育ゲームがちょっとよかった。

うえきの法則
ある意味、現在のサンデーにおいて最注目の作品。
イヴのいない黒猫、エリーのいないRAVEがどこまでいけるのか? 無謀なる挑戦に敬意を表し、赤。
コバセンすら恐れる男、ロベルト・ハイドン。しかし、そのロベルトにBJがやられたと知り
何故か怒りに打ち震える植木。お前こそ大木で押し潰そうとしたくせに……。
そして植木の前にロベルトが現れる。見開きが効果的。結構構図とか上手くなってきたかも。

ARMS
ラストに向けてスパート開始。最後まで付き合いましょう。赤。
バンダースナッチとアザゼルが接触した時、世界は終わる。
だったらバンダースナッチのところにアザゼルを運べばいいと思うんだが、
何か企みがあってのことなのかな? この辺り、藍空市である必然性とかも含めてちょっと疑問。

モンキーターン
中位安定。どんな雑誌にも一つはこういう作品がなければならないといういい例。赤。
モーターの調子も戻り、蒲生との対決に臨む波多野。が、蒲生には緊張感まるでなし。
だったら見てろと波多野、思いきりのいい好スタート。これで蒲生も本気になるか?

KUNIE
これは毎週どきどきしながら読むたぐいのマンガじゃないのです。
まったりと観察するマンガなのです。だから感想は時々でいいのです。青。
カラバオでは大事件発生。杭の暴走で街が一つ消えてしまった。
日向家でも大事件発生。リンガナエがお母さんに見つかっちゃった。
……この分断具合がたまらない。一体どこでリンクするのか、しないのか。

ダイナマ伊藤!
最近カメに押されがち、撒き返しなるか? けどまあ青なんだけど。
虎がまた妙なことに。この虎の模様ネタ、前にもなかったっけ?

HORIZON
油断出来ない部分は多々あるが、そこだけ押さえてりゃまあいいかな、というわけで青。
地獄の特訓スタート。電波キャプテン(と個人的には呼びたい)の作成した
「一日に練習試合三試合」という馬鹿げたメニューに、それでも足りないと
一日五試合に変更する面々。ラグビーって、そんな練習試合ばっかするもんなのか……?
つーか何試合もやってヘトヘトの相手とやらされる他校はたまったもんじゃないと思うんだが。

トガリ
ちょっと考えたが赤。見守らなければならない作品だろう。
スーパー統兵衛はトガリの支配を跳ね除け、罪を犯した少女に罪の重さを教える。
だが、そこに「白い闇」登場。怒りに駆られた統兵衛の体に、再び黒き紋様が浮かぶ。
……要するにあの紋様はスーパーサイヤ人の金髪みたいなもんか。

総評
ジャンプと同じくサンデーでも総評開始。
今号は、飛び抜けた作品がなく全体的に保守安定という、実にサンデーらしい号だった。
次号からは新連載ラッシュ。一番手は猪熊しのぶ「旋風の橘」。
ついこの間連載終了した作家が、もう戻ってくるというのも、実にサンデーらしい。
しかし剣道マンガか……。まさかサラダでやった「兄弟剣士がいとこを取り合う話」の
リメイクじゃないだろうな。あれ連載したら、ドロドロするぞー……。