サンデー13号感想
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表紙
サンデーの表紙はミニモニ。。マガジンの表紙はつんく♂。
見た目でも、入荷数との割合を考えても、サンデーの方が売れてました。

ミニモニ。ひなまちゅり〜!!
「これが一位はないでしょうが!!!」
「父さん!! 日本の歌謡界は終わってしまったんでしょうか!!?」
涙を忘れた3歳児のウォーケンが泣いている…………。
by木多康昭。

ゲーダネ!
ああ〜、あったな〜、「萌えよ剣」!!
ちゃんと開発してたんだ。お蔵入りしたものとばかり……。

金色のガッシュ!!
「メルメルメ〜」
日本に帰ってきた清麿とガッシュ。しかし何か変なのもついてきた。
犬? 馬? 鳴き声は羊? その正体はどうやら魔物。
しかしパートナーもなく、清麿以外の人間にはよく懐く。
そう、清麿以外の人間には……。
清麿の、妙に達観した様子が逆に哀れだ……。

KATSU!
こんな上に……。いや、確かに最近面白いけど……。
親父は香月と紀本の勝負にかこつけて、実は活樹を鍛えてるのか?
じゃああの犬も確信犯だったのだろうか?

名探偵コナン
偶然乗り合わせた車、やっぱり黒の組織とは関係ない通りすがりの強盗でした……。
事態が切迫しているなかで、何でこんな寄り道推理を見せられなきゃならないの?
それと、山村刑事、「威嚇で撃った弾が偶然犯人の太ももに当たっちゃったんだよ!」
って、危なっかしいこと嬉しそうに言うなよ。「刑事ドラマみたいにバッキューン」じゃねえだろ!

MAJOR
痛み止めの注射を打ってマウンドに上がった吾郎。
見事ノーヒットノーランで勝利。で、スポーツ紙に特集記事掲載。
何か今更のような気もするのだが、ようやく世間の注目を浴びる。
よーやっと世間が騒ぐところまで来たか……長かったなぁ。
ところで茂野夫婦なんだが、あんなにラブラブだったのか?
二人共、死んだ亭主や別れた女房のことはすっきりしてるんだな。

焼きたて!! ジャぱん
姉ちゃんのシャワー!! 姉ちゃんのシャワー!!
えらい気合入ってて、表情が無駄にエロいんだが、
何で月乃じゃないんだよ、とかも思ってしまったり。
まあそれはともかく、パンタジア新人戦が開催される。
予選のお題は「三週間カビの生えない食パン」。
和馬にはアイディアがあるようだが、河内は無策。
そこへ月乃がある助言を……。
河内がきちんと努力型のキャラしてて好感。

犬夜叉
神無が出てきた!!
全然出番がないから、気付かないうちに死んじゃったのかと思ったよ。
で、蛮骨は煉骨の持ってた欠片を蛮竜に仕込んでパワーアップ。
これで蛮骨は欠片いくつだ?

かってに改蔵
「これからは海外ですな。」
「この時代、まんがも海外で売ることを見すえないと…ダメなんだそうですよ!!」
「我々も海外に売れないようではダメ…なんだそうです!!」
ああ〜〜〜、小学館ってそっち方面にシフトしてるっていうからな〜〜〜。
突っ込まれちゃったのか、かってに改蔵……。確かにこのマンガは国際性ゼロだ。
しかし今回、ネタが悪意と焦燥にまみれてるぞ。何か必死だぞ、久米田康治。
「何が世界にわかるギャグだ!! 日本でもわかってもらえないのに、
世界でわかってもらえるわけなかろうに!! なかろうに!!」
「だいたい笑いなんて狭きゃ狭いほど、わかる人間には面白いんだよ!!」

魂の叫びだな……。まったくその通りだとは思いますが。

DAN DOH!!Xi
ティーを五段重ねして、ボールを野球スイングショット。
五段重ねって……よく立ったなー。

リベロ革命!!
いきなり福岡で練習試合中!! いきなり九州で武者修業ツアー開始!!
また突然遠征してるなぁ……。藤原戦が終わってから、ちょっと展開が早過ぎるぞ。
そんなに気を急くこともないと思うんだけど……作者のテンションの問題なのか?

(読み切り)ピー坊21
GAG読み切り七連弾の二回目。交通安全教室の腹話術のお姉さんに
憧れていた婦警さん。しかし受け取った腹話術の人形は、実は警視庁が
開発した腹話術人形型ロボット兵器、スーパーピー坊21号だったのだ!
腕に装着された人形が勝手に凶悪犯と戦ってしまうというシチュエーション。
ギャグではあるのだが、発展させればバトルものにも出来そうな題材。
絵柄に華が出てくれば、意外と面白くなるかも。

からくりサーカス
白銀と正二郎の、師弟関係。
白銀は正二郎に世界の知識を教え、そして己の過去を語る。
そして正二郎は、白銀に「しろがね」という名前を与えた……。
「しろがね」の由来って、意外と強引に出てきちゃったな。
絶対、「白銀も白金も日本では同じ“しろがね”」って話だと思ったのに。

うえきの法則
新たな能力者、鬼山紋二郎、略して鬼紋登場。
どー見ても中学生には見えないのだが、才数299の強敵。
才数って完全に戦闘力扱いになってるな……。まあいいけど。

ファンタジスタ
ボールに意志を込めるということに、ようやく気付いた山波だったが、
時すでに遅し。試合終了、3−1で水本の勝利。しかし近藤はやはり、
「このままじゃ坂本はダメになるぜ。」とつれない。
どうも行く道がまだわからない。このままでいいの? 駄目なの? どっち?

モンキーターン
突然の告白に揺れる青島さん。いきなり波多野に突っかかってくる洞口。
相変わらずマイペースな蒲生。何故か蒲生に腰の低い榎木。
色々動きはあるが、やっぱり洞口がピエロに見える……。

ダイキチの天下一商店(終)
大吉の秘策は、客それぞれに詳細なカロリー計算をしたダイエット弁当。
それに対抗しようとした敵対店は、客の信用を失って自滅。
最後は大吉の親父が出てきて、海原雄山と山岡四郎みたいなやり取りを。
アイディアは凄くいい作品なので、本連載にも十分耐え得ると思う。

ARMS
「そんな、手抜きみてーなデザインで、えらそーにしてんじゃねえ!!」
ハンプティダンプティ、シルエットではなくマジであの黒いだけの姿なのか……!?
というわけで隼人VSホワイト。しかし、ハンプティダンプティのデザインのせいで
迫力なし。ほんとに手抜きなんじゃないのか? あれで終わりなの?

総評
今回の「かってに改蔵」のネタは、結構奥深い問題だと思う。
海外に出ている作品を見ると、日本のファンは確かに
「改悪されている」というような感想を持つ。恐らく作者もそう思う。
これは日本語と絵の関係とか、日本の表現規制の問題とか様々な要因が絡むのだが、
とにかく日本のマンガは日本版で読むのが一番であることは、疑いようもない。
で、だ。そういう考え方でいくと、「海外を意識してマンガを描け」というのは、
作者にとって「始めから改悪した状態で描け」と言われているのに等しいのではないか?
「世界に受け入れられるマンガを創る」と言えば聞こえはいいが、その実それは
作家に余計な枷を増やす行為でもある。そんなことを、企業論理で推し進めていいのか?
それは結局、マンガ本来の面白さを損なうことになるのではないか?

「かってに改蔵」のような比較的カルトな作品が、サンデーというメジャー誌に載っている。
それが日本のマンガの面白さであり強みであるはずだ。このまま法規制や自主規制が
相次いで、日本のマンガが「世界標準」に合わせられていくとなれば、それは間違いなく
マンガ文化の死に繋がる。今回の「かってに改蔵」はそのことに暗に警鐘を鳴らして――
鳴らしているのかなぁ? 久米田康治のことだから、単なるやっかみってことも……。