ジャンプ22・23合併号感想
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表紙
本編でカカシ班が復活するのは
いつのことになるのだろうか……。

創刊三十五周年記念特製スタンプ!!
何でミスフルだけ、普通に猿野の顔なんだろう?
両さんの顔は、あれはすでに記号だからなぁ。

創刊三十五周年記念
Jオールスター共演! 宝コミック!!

読んで字の通りの特別企画。四コママンガが
五作(ワンピは三コマだけど)に、連載キャラが
総登場する合作マンガが四ページ。まず四コマ感想。
このタイミングでこの内容のヒカ碁四コマは、
何とも感慨深いというか……複雑な気分ですな。
他は、ブリーチが結構面白い。やはり久保帯人は
ギャグ上手いと思う。本編でももっと増やして欲しい。
で、合作マンガ感想。……ほとんどボーボボじゃん。
ま、ボーボボなら設定的に何でもアリだから、
便利に利用したんだろう。そのおかげで違和感もなく
きちんと(?)まとまっている。しかしあのゴン、
本当に冨樫義博が描いたのか? 何故後ろ向き……?

ONE PIECE
エネルがようやく悪役として立ってきた。
ロビン、顔面に雷食らっちゃったけど
次号、どんな顔になってるんだろう?
横を掠めてるだけにも見えるんだけど。

NARUTO
回想多いな……。
影分身を利用して技を
発動させたのは見事。

テニスの王子様
影分身。
まさか影分身を発動させるとは……!!
いくら何でもそれはないだろ。いや、
確かに無茶苦茶面白いんですけどね。
けど、それやっちゃったらもう完全に
テニスマンガとしての一線を越えるというか。

ヒカルの碁(終)
長い間ご愛読ありがとうございました
前回のヒキから、誰がこのような事態を予測しただろうか?
突然だ。あまりにも突然だ。確かに物語的には、北斗杯終了で
一応区切りはついている。しかし、テーマ的に凄く中途半端と
いうか、不完全燃焼というか、どうにもすっきりとしない。
ヒカルは負け、永夏とは和解もせず、ただすでに「答えは
はっきりオレの中に」
あった囲碁への想いを再確認しただけ。
そう、再確認しただけなんだよな。しかも負けて再確認。
成長がない。同じ負けて終了でも、佐為編とはそこが違う。
ヒカルは佐為編でキャラとして成長し切っちゃったので、
伸びしろがない、それは理解出来る。だがそれは第二部を
始める時点でわかり切っていたことじゃないか。それでも始めた
以上は、当然何らかの対策を講じていたはず。つまりは、
佐為を超える。佐為の届かなかった神の一手に近付く。
それがヒカルに残された、そして作品に残された最期にして
最大のテーマだったはずだ。それをやろうとしたんじゃないのか?
それが何でここで終わるの? この最終回はどうやらヒカルの
「特別性」を否定し、誰もが佐為に象徴されるものを目指すのだ、
ということが言いたいらしい。確かにこのマンガ、院生編辺りから
「ヒカルの碁」ではなく「みんなの碁」になっていた。
だから、ヒカルだけが特別じゃないという結論はわかる。
わかるんだけど……けどやっぱり、唐突過ぎやしないか?
ヒカルが神の一手を目指して、苦闘して、その中でヒカル自身が
自分が特別なのではなく、他の誰もが「佐為」を追っていると
気付く、というのが自然の流れなのではないか? 少なくとも
いきなり楊海が解説していいようなものではないと思う。

ああ、けどもうグチグチ言っても仕方がないか。
ここで終了、という判断は恐らく、いくつもの
複合的な理由によるものだろう。それをいちいち
詮索してもどうにもなるまい。多少強引ではあるが、
それでもテーマ的には完結しているわけで、ならば
素直にこの最終回を、そして「ヒカルの碁」という
稀有な傑作を、祝福して終わろうではないか。
ほったゆみ・小畑健両先生、長い間お疲れ様でした。
――あ、まだ夏に読み切りがあるんだったったか。

BLEACH
花火って、単に火薬で打ち上げるんじゃ
なかったのか。あの火炎パンチで発火を
失敗して、空鶴は片腕なくしたわけね。

アイシールド21
フットタッチが出来ないファンの
少年の涙を受け、ついに桜庭が覚醒。
これは王城側の主人公として桜庭を
置いておくということなのかな?
桜庭=セナ、進=ヒル魔という配置。

(読み切り)dZis
樋口大輔読み切り。
ストレスを感じると周囲の機械類を
停止させてしまう特殊能力を持つ少女と、
それを見守るサイボーグ戦士の話。
ただ、今回の話だけでは、少女の能力も
サイボーグの能力もよくわからない。
更に、サイボーグが少女を守る理由が
単に自分の人生に対するケジメらしく、
恋愛要素とか薄いので、人間関係に
深みを感じることが出来ない。設定的に
連載して回を重ねることで面白くなって
いくタイプの作品だと思う。だが、
果たして連載取れるのだろうか?

ボボボーボ・ボーボボ
やっぱり金は重要だよね、
みたいなノリでハレクラニ撃破。
カニ缶食ってる横で律儀に
正座してるハレクラニが可愛い。

闇神コウ〜暗闇にドッキリ!〜
自然破壊に怒った精霊を鎮める話……と
言うにはどうにもテーマ性が薄いなぁ。
わざわざ自然破壊を絡める意義がない。
これじゃただ、四神の性質説明を
しただけだ。無理に一話に収めずに
前後編にした方がよかったのでは?

★SANTA!★
サンタの前に立ち塞がった村を守る
少年こそ、噂の森の鬼だった。
RPGそのまんまな村の全景図や、
ニャージっていうよりニャースって
感じの凄味のないボスに相変わらず
萎えさせられたりもするが、
全体的には面白くなってきている。

プリティフェイス
あーっ、望ちゃん!! すっかり忘れてた。
というか作者ももしかして忘れてたのか?

ジャンプ小説大賞第一次選考突破作発表
最高年齢70歳……。
いつもいつも平均年齢の高い賞だと
思ってはいたが、七十代とは……。
つーか70とか63とかとかで、
ジャンプ読んでいるわけ、ほんとに?
投稿ガイドとか読んで送ってるだけ
という可能性もあるけど……。

Ultra Red
友にも完璧雑魚扱いされる片桐。
ここまで見事にヤムチャだと
素敵に見えてくるから不思議だ。

いちご100%
今回の事件に関しては、さっさと
真中を警察に突き出すべきだと思う。
同情の余地ねーよ、もう……。

Mr.FULLSWING
名掘端高校、まさに一発キャラならぬ一発高校だ。
もょもとネタは確かに子供にはわからないだろうが、
筆者の年代にはちょっと嬉しかったり。

遊☆戯☆王
過去世界は単なる裏遊戯の記憶世界ではなく、
ネクロファデスの記憶とも混在し、その
復活の鍵ともなる世界だった。そして
表遊戯達の介入で、歴史と記憶世界のズレが
進行し始めている、と。結構深い設定が
あったんだな。けど、展開がちょっと唐突。
やっぱ過去編人気ないんで巻きが入ったか?

HUNTER×HUNTER
作戦て、落とし穴かよ……。
ゲンスルーも最後にヘタレ化するし、
いまいち締まりに欠けるラスト。
左手も大天使の息吹で治るっぽいし。

ROOKIES
ついに巡ってきた大一番。
安仁屋は果たして打てるのか?
けど個人的には「あとは
濱中がいる」
と九回裏の
守備が濱中に任されたことに
不安と期待で胸いっぱい。

こちら葛飾区亀有公園前派出所
特殊刑事課、また増えた。
五月限定という、日暮に続く
期間限定キャラだが、何か
来年の五月には忘れられてそう。

BLACK CAT
大回転マロの表情が可愛い。

シャーマンキング
アバフ先生が妙にいいキャラになってきてる。
けど、チョコラブは相変わらず噛ませ犬。
せっかくパワーアップしたのに扱い変わらずか。

ピューと吹く! ジャガー
ハマー……。
田村さんとピヨ彦のラブコメは
是非今後も続けて欲しい。そして
ピヨ彦が堕ちてゆくのが見たい。

目次&作者コメント
「佐為編・北斗編を通じて小畑先生の描かれた
ヒカルがずっと私を引っぱって来てくれました。
たのもしかったヒカルに感謝。」<ゆみ>
「ヒカルの成長を最も身近で感じられたのは、
自分ではないでしょうか。そのことをうれしく
思います。ありがとうございました。」<健>

夏に読み切りが控えているとは思えない、
完璧な終了コメントだな……。やっぱり
読み切りって編集部が無理言って描いて
くれるよう頼み込んだんだろうか?

総評
ヒカ碁の突然の終了に揺れた号。
ま、終了理由の邪推は置いとくとして、
問題はこの穴をどう埋めるかだよな。
現状戦力だけではちょっと厳しい。
アイシルが育ってもまだ足りない。
やはり新戦力の登場が急務だろう。
理由はどうあれ、ここでヒカ碁を
終わらせたということは、編集部には
誌面刷新を計る意志があるんだろう。
今はその戦略に期待するしかないか。