ジャンプ28号感想
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表紙
よく知らないのだが、テコンドーって
拳も極めるもんなのか?

(新)キックスメガミックス
身長190センチを超える怪力男、阿加木。
ひょんなことから十五年前に死んだテコンドーの
天才・千葉の霊に取り憑かれてしまった阿加木は、
成り行き上発生した喧嘩で、類稀なるテコンドーの
才能を見せる。そんな阿加木に可能性を感じる千葉。
というわけで、幽霊・入れ替わりという飛び道具を
仕込んだテコンドーマンガ。二年前の読み切りでは
格闘技経験者にありがちな「俺のやってる格闘技が
最強、他は認めねぇ!!」的なテコンドー最強妄想が
強くて正直引いたのだが、今回はその辺、随分と
抑え目にしてある。この程度の描写なら許容範囲内。
基本設定は、テコンドーとまったく関係ない幽霊ネタを
混ぜていることが、吉と出るか凶と出るか現時点では
まだわからない。とりあえず目を引く要素ではあるが。
作画に関しては、整っているが華に欠くという印象。
テコンドーは華麗さがウリなだけに、格闘シーンの
画力不足は致命傷に繋がる。ここが伸びないとキツいか。
話運びはそこそこ。体育館に行こうとして何の迷いも
なしにプレハブ道場に入っていく展開とか、「ガード
してたのに…ガードした手が痛い…」
という当たり前だろ
そんなのは、というセリフとか、所々ツッコミたい箇所は
あるが、まあそのくらいは大目に見ておいていいだろう。
基本的には悪くない出来だと思う。最大の問題はテコンドーを
スポーツとして描く気なのか、格闘技として描く気なのか、
ということ。その立ち位置は早期に決めて欲しい。様子見青。

第9回ストーリーキング審査結果大発表
毎回コンスタントにキングや準キングが出る
ネーム部門は本当にドル箱だなぁ。しかし
作画者を募集って、ネームに合った作画者を
探すのが編集部の役目なんじゃないのか?

ボボボーボ・ボーボボ
ええと、この位置は一体……。
別に編集部の意図が挟まるような
時期じゃないし……純粋に人気なのか?
理解不能な不条理ギャグを減らして、
わかり易いバトルギャグを増やしたのが
功を奏したということなのかな……。

ONE PIECE
神、顔面崩壊ッ!!
「ゴムと電気」、絶対にファンレターとかでも
ツッコミ入ってたと思うんだよね。普通さあ、
これだけバレバレなネタ、怖くて使えないよ。
それを……こんな力技でネジ伏せるなんて……。
これが尾田栄一郎の持つ「確信」なのかなぁ。
ここさえ受ければ絶対大丈夫だ、しかもこれが
受けないはずはない!! という尊大なまでの自信。
今回、笑いながらも戦慄させられた。本当に凄い。

NARUTO
シカマル、一人出世街道。
となるといのシカチョウ解散の危機?
里の面々、それぞれいい動きしているが、
中でも個人的に好きなのは、ヒナタの
「いいなぁ…二人とも趣味があって」
あんな二人のあんな趣味に憧れるなよ!!

アイシールド21
ヒル魔の能力がついに判明。
動く砲台かー。なるほど。
不良殺法は実にカッコいい。
袖引っ張ってるだけなんだけど
作画の勢いが素晴らしい。

テニスの王子様
流血戦に突入。
久し振りに血を見る試合になったか。
始め何で流血してるのわかりにくかった
けど、ポールに頭ぶつけたわけね。

遊☆戯☆王
拷問部屋に青眼娘をご案内。
次回、囚人にいたぶられる
青眼娘を見て興奮する
セト様が見られるのか!?

HUNTER×HUNTER
うわぁ、ニッグの伏線なんて気付かなかった……。
寸でのところでジンには逢えず、G・I編終了。
絵はともかく、ビスケの心情や最期のオチなど、
きれいにまとめてくれたのは、さすがの一言。
で、次の展開だが……何、怪物? そろそろ
世界全てを巻き込むような大きな事件が起こっても
いいと思うんだけど……やっぱ予測不能だなー。

Mr.FULLSWING
実は肺を病んでいた剣菱との会話で、
野球と甲子園への誓いを新たにする猿野。
ベタ過ぎるほどドラマティックな展開だが、
こういう単純な熱がこの作品にはよく似合う。

BLACK CAT
アストロンで竜巻防御!!
だぁからもっと上の方とか
下の方とか破けってんだよ!!
中途半端に負けやがってからに。
それにしても、何度も何度も
言うが、イヴ描く時だけは気合が
違うよなー、別のマンガみたい。

BLEACH
ついに石田&織姫戦が開始。
とりあえず、石田が織姫を
ちゃんと助けててほっとした。
けど、頼りになる石田なんて
石田じゃないので、適当な
ところで織姫に迷惑かけて欲しい。

こちら葛飾区亀有公園前派出所
本田の家族の話なんて全然憶えてない……。
本田なのにカワサキ信者、川崎なのにホンダ信者、
という関係なわけね。バイクネタは久々で面白い。

いちご100%
結局西野なのかよっ!!
もう真中がドロ沼過ぎて
どうしようもない……。

★SANTA!★
腹の口からコンニチワ。
何だ? テコ入れなのか?
初めて先が気になるヒキだ。
今まで腹の口が魅力的な
設定として機能していなかった
だけに、この新要素は作品の
起爆剤になり得る。期待大。

闇神コウ〜暗闇にドッキリ!〜
明かされる茜の秘密、謎の敵の存在、
そしてコウの秘めたる力が覚醒する。
というわけで急展開。なかなかに
面白くなってきているのだが、何か
このままだと聖子さんが役立たずに
なりそうな気がして不安だったり。

シャーマンキング
バアさん虐殺。母さん慕情。
ハオの母親、どことなく
アンナに似ているが、霊視の
こともあるし、やはり関係
あるのだろうか? 前世とか。

(読み切り)そーじの時間
桜井のりお、読み切り。
17歳、赤塚賞佳作作品――なんだけど、
どっかで見た絵と名前だなぁと調べたら、
チャンピオン26号の新人まんが賞結果
発表で特別奨励賞もらってんじゃん!!
浜岡賢次に「このままデビュー&連載
しちゃってください」とまで言われている。
チャンピオンとジャンプの間で相当色々な
駆け引きがあったんだろうなぁ。そして、
チャンピオンが敗れ去った、と……。
浜岡賢次が即戦力って言ってんのに、
編集部が「オリジナル性が乏しいので
次回作に期待」とか悠長なこと言ってるから
ジャンプに先越されるんだよ!!
で、そんな二誌を手玉に取った天才の
作品の出来はというと……。完成度高し。
絵柄も味がある。ギャグの質で読者を
選ぶところもあるが、この程度の毒は
むしろギャグ作家としては美点だろう。
将来性は充分だと思う。けど……やっぱ
これチャンピオン向きの作風だよなぁ。
いやしかし、チャンピオンだと浦安や
柔道と被るから、ジャンプでいいのか?

Ultra Red
破傀拳って奥義いくつあるんだよ!?
奥義応酬の果て、ついに決着か。
崇の誤解も、じいちゃんが余計な
気を回したせいってことで終わり
そうだし、次回で最終回……かな?

『ROOKIES』を御愛読の皆様へ
た、体調不良で長期休載っ!?
この最終局面でかよーーーっ!!
うあー、けど作者も無念だろうしなぁ、
おとなしく再開を待つしかないか。
しかし、待ってるうちに読者側の
テンションが下がらないか心配……。

プリティフェイス(終)
実は顔戻ってなかった乱堂、真由奈の
願いと信頼を受けて、また元の身代わり
生活へと帰っていくのだった……完。
ギャグとしてもお色気ものとしても
変態ものとしてもハートフルものとしても
総合的にレベルの高い作品だったと思う。
終了は残念だが、ぴったり一年間という
連載期間と、この終わり方が、この作品を
より高い位置へ押し上げているようにも
思え、ここで終わっとくのがいいのかなぁと
渋々ながらも納得せざるを得ない。あとは
赤マルの番外編を楽しみに待ちますか。
叶先生、どうもお疲れ様でした。

ピューと吹く! ジャガー
ハマー、帰る。
ハマーがマンション暮らしに
なってたなんて、すっかり
忘れてた……。というか元々
天井裏に住んでたという設定すら
忘れかけていた……。

総評
「キックス」、危惧したほど悪くなかった。
ところで、ルーキーズが休載とのことだが、
終了候補だったのに、これで終了が長引いて
しまって、誌面の空きは大丈夫なんだろうか?
ドッキリとサンタも新展開突入で、何か
終わらない感じしてきたし……。状況混沌。