ジャンプ29号感想
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表紙
「相撲」と「ワンパク相撲」って、
競技の意味合いが違うような気が。

(新)ごっちゃんです!!
部員不足に悩む相撲部。大関の息子を
入部させようと連れてくるが、そいつは
ただあだ名が「ごっちゃん」で、実家の
酒屋が「大関」を売っているだけのチビだった。
しかし何故かそいつ、態度デカい上妙に
やる気になっていたり。一体こいつは何者?
つの丸マンガにしては、キャラ立てが少し弱い。
というか、主人公を謎の人物として立てようと
試みている為、掴みにくい。性格も魅力も徐々に
明かにしていこうという構成なのだろうか?
全体としても、セリフ過多、ギャグ少な目で
面白さが伝わりにくい。きちんと読めば
よく出来た話と思えるのだが、果たしてきちんと
読んで付いてくる読者をどれだけ獲得出来るか?
今のところ、凄く微妙なポジションだ。青。

ONE PIECE
神、立て直す。
前回あんな顔したくせに、
結構余裕あるんじゃないか。
とりあえず、無敵だったのが
強敵レベルに下がっただけか。
けど一回あんな顔晒したあとで
偉ぶってもサムいだけだよなー。

アイシールド21
「な…何この妄想」
セナの中で理想のアイシールド21象
というのが培われつつあるわけか。
アメフト楽しい、というセリフが
セリフだけでなく、展開そのものから
ちゃんと伝わってくるのが凄い。

キックスメガミックス
千葉って、M趣味があるの……?
あの描写はスケベとかそういう問題
では済まされないように思うのだが。
ここまでで、今回の連続蹴り以外の
技が全部横から見た平面絵。これは
さすがに画力の問題を深刻に見る
必要があるのかも……。定石通りに
見ればここで速水に負けてテコンドーに
目覚めるという展開なんだろうけど、
それと千葉を成仏させるという理由
だけでは、動機が後ろ向き過ぎる。
阿加木自身の事情を早期に示して欲しい。

BLEACH
八宝大華輪!!
ガンジュはウソップ系として
色々と活躍出来そうだ。

NARUTO
リー、手術しても死亡率五割。
その上成功しても要リハビリ……。
これは、戦列復帰は絶望的なのか?
サスケが暗黒面に順調に落っこちて
音忍四人衆がようやく本格始動と、
新たな戦いが迫っているのに……。

Mr.FULLSWING
「そのうちゆっくり好きになってけばいいさ」
「今はただ周りの連中とワイワイやってんのが
楽しくてしょーがねんだろ」

なるほどなー、こういう捉え方もあるわけか。
熱血スポ根ではなく、よりリアルに近い
「楽しい部活動」の感覚を、この作品は
優先するわけね。そうか、そういう視点で
考えると、猿野の行動も部活動で必ず一人は
いるバカばっかやってる奴のカリカチュア
なのかも知れない。何か目から鱗だ……。

ボボボーボ・ボーボボ
パーティーが二つに分かれたわけだが、
パッチ・天・魚雷の濃さに対して、
毛・ソフト・田楽では弱いのではないか。
ツッコミ役のビュティも魚雷の方だし。

遊☆戯☆王
青眼娘キサラを守るセト。
ああ、何かラブラブな雰囲気だ。
まるでセトが王子様のよう……。
いや実際王子みたいなものだけど。

こちら葛飾区亀有公園前派出所
途中までは面白かったんだけど、
樹齢八十年の街のシンボルを
燃やしちゃうのはどうなのかと。
しかし「どっちが正しいのか
こういうのはよく解らん」
という
両津のスタンスは正しいと思う。

シャーマンキング
「その上もしかしたら変態かも知れねェ」
マルコ、部下の信頼を完全に失う。
やっぱりそうなんじゃないかと薄々
疑われてはいたのだなぁ……。
X−2もここで死亡となると
X−LOWSは完全崩壊となるが、
ガンダーラに話が移った今、
もう用済みってことなのか?

いちご100%
打ち合わせもそこそこに西野に
逢いに行ってたところ、東城が
小説を入選させちゃって、嫉妬。
ど、どうしようもないな真中……。
しかもそれを当の東城に癒される
駄目駄目っぷり。いい加減もう少し
骨のあるところを見せて欲しい。

BLACK CAT
リオンの過去話、姉のこととか
掘り下げれば色々と面白そうなのに
セリフだけで済ませて終わりなのか?
それともリオンを仲間入りさせたあと
姉が敵として再登場とか、そんなんか?
しかしケビンの野郎、さりげなくイヴの
ふとももに手を伸ばしてやがるな。恋の
予感すら漂っているので、ケビンには敵の
スパイだったりあっさり死んだりして頂きたい。

闇神コウ〜暗闇にドッキリ!〜
風魔小太郎かー。この前唐突に
弁慶が出てきたのは、歴史上の人物が
次々敵になるということの前フリか。
しかし作者はちゃんと、コウと茜が
幼馴染であるということの深い設定を
練っているのだろうか? まさか偶然
千年前の巫女と闇神の力が同じ場所に
集まったってこともないだろうし。
初代の骸錬師が読み切り版の道満で、
それが何かやって同じ場所に巫女と
闇神が転生、自身も聖子さんとして
転生した……とかだと上手く繋がるけど。

(読み切り)KING OR CURSE
手塚賞準入選、坂本裕次郎読み切り。
魔女の呪いにより、悪事を働くことと
子供を泣かせることを禁じられた大悪党。
困り果てていたところを助けてくれた
少女を守る為、勢いまかせに拳を振るう。
話としては、キングが結局呪いのせいで
仕方なく少女を助けたのか、心の内に
あった正義感のせいで助けたのか、心理の
動きや落ちつき所がはっきりしないのが
少し不満だけど、基本的にはストレートに
楽しませてくれる作りで好感が持てる。
作画は、荒っぽい上に構図が見にくいが、
そのぶん勢いと迫力があって魅力的。
総評としては、話も絵も発展途上だが、
それゆえ可能性が感じられて将来有望、
といったところか。次回作を楽しみに待つ。

★SANTA!★
腹からドラゴン。
魔呪力を食う、という設定ならば、
サンタが魔獣と戦う理由の強化に
なるわけで、ならばもっと早くから
登場していた方がよかったように思う。
それにしても不可解なのが村人の行動。
「お前が死ぬような事になれば」って、
死ななきゃ戦わないのかよっ!?
ユウヒがやられてるのを助けなきゃ
意味ないだろ!! 笑ってる場合か!!

Ultra Red(終)
じいちゃんを恐怖させた帝の狂気、
だが閃はそんなものにはお構い無し、
ただ強敵を求めて赤い炎を燃やすのみ。
見事に「戦いはこれからだ」系の
打ち切り最終回。盛り上がってきて
いただけに惜しい気がする。敗因は、
破傀拳という武術の魅力の弱さや
熱が上がってくるまでの展開の遅さか。
熱くはなっていたんだけど、火が
付くまでには足りなかったんだよなぁ。
とりあえずお疲れ様。次に期待したい。

ピューと吹く! ジャガー
久し振りに、女王高菜覚醒。
やっぱ高菜さんはこういう
キャラの方が面白いよ。
あの見下した眼にシビレる。

目次&作者コメント
「もっと展開を考えていただけに残念です。
応援してくれていた皆、本当に申し訳ありません!
そして応援ありがとう!! …さよなら」<央>

さっ、さよなら!? 何か遺書みたいだ……。
まさかもうジャンプには帰ってこないのか?

総評
次号いよいよ四連続新連載の目玉、
和月伸宏「武装錬金」スタート。
大ハズシしたガンブレの反省点を
活かしてくれれば、そうそう酷い
出来にはならないはずと期待して
いるんだけど……それはるろ剣の
夢を忘れられない者の感傷なのか?
答えは次号にあるはずだ……。