チャンピオン34号感想
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輪道

☆競輪学校編突入巻頭カラー。
何かラブコメっぽい出だしだが、まりもはどうした?
結局、光にやっちゃってそれっきりなのか?

かりんと。

☆仲間内はおろか、子供の頃からの知り合いにまで
委員長は委員長と呼ばれ続けているのか……。
ナンパ相手に本名明かした時の修一の反応からして、
委員長を本名で呼ぶのは彼等の中で特別な意味でもあるのだろうか?

無敵看板娘

☆若菜ちゃん一家は純然たる普通人なので(除く犬)、
この作品では結構貴重な人材なのかも知れない。

元祖! 浦安鉄筋家族

◎花園垣、久々登場。
ガイアのカモフラージュネタを掴みに持ってくるとは。
オチが空道なのも適度にマニアックでいいなぁ。

バキ

☆寂さん、変人っぷりに磨きがかかってきたな。
キャラが立ってきた、と見るべきか。
しかし試合はこの調子で盛り上がるんだろうか……。

(読み切り)Athlete
〜米田功 眠れる天才覚醒の瞬間〜<前編>

☆シリーズ第五弾。今回は体操の米田功。
知名度のあまりない選手だが、それが逆にエピソードの一つ一つを
素直に読ませてくれる。そしてその内容がまたダークでいい。
こういうドキュメントもので、自分を天才だと過信して
遊び呆けてたとか選手にマイナスな描写を堂々と入れるのは珍しい。
そしてそれが作品を表面的でないドラマティックなものにしている。
こういう影のある選手を扱った方が、原作者も作画者もノリがいいらしいな。

カオシックルーン

「さあ次回は、
いよいよ最終回だぞっ!!」

おーい、ちょっと待ってくれチャンピオ〜〜ン……。
何だよ「いよいよ」って。全然心の準備出来てないよ。
このタイミングでこれを切りますかー。信じ難い編集方針だなー。
何だろう? スポンサー側から何か言ってきたのか、
残酷描写にクレームでも付いたのか……まあどっちにしろ納得いかないけど。

☆しかし、次号最終回とするとハカナは本気で死んだのか。
今回生首晒したのが最後の登場? どういう扱いのヒロインだ……。
クランの処理は感動的に収まっていて、まあよかったかなと。
さりげなく「これからは普通の小学生として生きるんだぞ」
リョウガが爆弾発言しているのが問題だが。
結局、初登場時の十六歳発言が強がりだったのか……?

(読み切り)幕末大江戸町火消し列伝KAZE

・「TWO突風!」の作画担当、旭凛太郎読み切り。

☆江戸の風俗や火消しのデティールが細かく、
それだけで結構楽しい。本格的な時代劇を指向しているように感じられる。
一方で、キャラのノリは真っ当な少年マンガ。いいバランス配分。
すでに連載も視野に入っているのではないかと思わせられるほど、
しっかりした作品。大体、今回だけでは「幕末」の意味がないし
「列伝」にもなってないからなぁ。

チェリー

☆風俗のお姉さん方との触れ合いで、一瞬垣間見る大人の世界。
抑制の効いた描写が、あとにじんわりと効いてくる上手い演出。
過剰さのないこの何でもなさが、地方青春ものとしての
この作品の味なのかも知れない。
ところで紫さん、もう完全に猫被るの止めたみたいだな……。

いっぽん!

☆大胆な構図が迫力を演出。
柔道シーンはどんどんよくなってきている。

エイケン

☆告白し合ったら何かCEOもほだされてくれました。
ここまでやっといて、何ともあっさりした決着。
それにしても若き日のCEOは、無力を感じて何故脱ぎ出したんだろう?

虹色ラーメン(終)

◎そして、虹を越えていく……。
実に美しくまとまった最終回。各キャラそれぞれ、
このページ数できちんとその後を示しているのが上手いなぁ。
最終的に、ラーメンマンガという枠を越えてみせた良作。

☆これから三回に渡って、エピローグという形で外伝が載る模様。
一体何を描くんだろうか? サブキャラ主役だと嬉しい。

子供学級

☆クルマに取り付くネタがムテムスと被ってるが、
こっちの殺伐っぷりは凄まじ過ぎてあまり被ってる気がしない。
美輝と違って梅子は一般人だろうが何だろうが
平気で血祭りに上げるからなぁ……。

功夫伝奇アグニ

♪足長カルラに込められたエロスはなかなかだ。

格闘新世紀GO BOUT!(終)

☆最終回……って、「戦いはこれからだ」エンドかと思ってたのに
いきなり展開すっ飛ばして兄貴と和解しちゃってるよ!!
きちんと完結させようという作者の良心なんだろうけど、
ここまですっ飛ばされるとちょっと付いていけない……。
でもま、下手に謎を残されるよりはいいか。

☆しかし、最終回にしてパンチラ記録が途絶えているのはどういうことだ?
構図的にラスト前のあかりの後ろ姿で入れられたはずなのに……。
嫌々やってたんで、最後の最後で反逆したってことなのかなぁ、
だとしたら残念だ。あれこそがこの作品最大の武器だったのに。
結局この作品の敗因は、ウリを明確化して過剰に打ち出せなかったことだと思う。
キャラでもSJCという設定でもパンチラでも、何か一つ
突出させられればよかったんだけど、全てが地味に終わってしまった印象。
構成も作画も悪くなかっただけに、非常に惜しかった。

サナギさん

☆巻末って言ってたのに、柔道の前じゃん……。
こんな位置に固定する意味はないだろ。
雑誌のバランス考えて毎回置き場所変えた方がいいと思う。

総評

・GOBOUT、ラーメン終了。カオシック衝撃の次号終了。
エイケンも佳境っぽいし、ジョーカーズもまとめに入ってるし、
BMN外伝は元々短期集中連載だしで、何かとんでもない量の
入れ替えが待っている感じがする……。
この夏と秋とでは、誌面の様子がガラっと変わっていそうだが、
いい方向に変わっているだろうという楽観が現状まったく出来ない。
大丈夫なのかチャンピオン……まあ改変期のたび毎回言ってるけど。