表紙
♪スリットに花ですよ花っ！！
何かもう、矢吹先生に一生付いていってもいいと思えた。
☆それにしても、トレインも一応中華っぽい
服着てるみたいなのに、完全に潰されてる辺り
レイアウト担当者はよく心得てるなぁと。
ＢＬＥＡＣＨプレミアムコミックスカバー
・一瞬乱丁かと思った。そうか、逆向きじゃないと付かないのか。
ＮＯＩＺ−ノイズ−
・樋口大輔、超能力を題材とした読み切りとしては二作目。
◆各エピソード、キャラが全体として上手く
噛み合ってない。余計な部分が多過ぎる気がする。
妹が眠りっぱなしなのがその最たる例かと。
☆上記の欠点はあれど、それでも無難に
話をまとめ切る構成力はさすが。
能力の制約やキャラの弱さからして、
連載化はなさそう。
Ｌｏｃｋ ｙｏｕ！！
・村中考、二号続けての登場。
◎前作のありきたりさは抜けていないが、
それを補って余りある「楽しさ」を獲得。
ベタなネタであれ、描きこなせるなら
それは実力の証明。
♪類型的ではあるが、女の子の絵は順調に可愛くなっている。
今後も伸びていくなら強力な武器になる。
袋とじ番外編
◆いつにも増して低調……。
唯一の救いは「西野が巨乳になった！！」だな。
弾丸ピッチャーうずき
・新人、サトウ純一作品。
☆作画で損してる。特に扉絵や決めシーンといった
重要な箇所で微妙にハズしているのが勿体ない。
キャラは、主人公より姉やライバルの方が
よっぽど立っていて面白い。
味のある作風なので、このまま伸びていって欲しい。
グラス・アイランド
・久々登場、藤山海里作品。
◎難しい世界設定を描き込みでよく表現している。
主人公の正体はバレバレだったが、その秘密は
最後までわからなかった。なかなか上手い構成。
☆完成度は高いが、このまま連載に
もっていけそうな作品でもない。
設定の追加や変更があればどうにかなるか？
ナイン
☆二号連続登場の福島鉄平だが、
絵柄が前作「Ｒｅｄ」と全然違う。
前作最大の問題が取っ付きの悪い絵柄だったので、
そこを思い切って改良してきたと思われる。
英断だが、今度は逆に幼くなり過ぎな気も……。
九生獣の設定は、今のままでは広がりがなさそう。
ストリンガー
・十二傑賞受賞、田中顕作品。
村田雄介のチーフアシスタントだそうで。
その割りに好きなマンガに「瑪羅門の家族」と
「グラップラー刃牙」挙げてるのが謎――
と思ったが、内容読んで納得。
◆主人公がストリンガーというよりパパラッチに見える。
かなり凄まじい過去背負ってるわりに、追ってる悪が
みみっちい。父親との因縁を前面に出した方がよかったような。
☆画力は即連載レベル。
所々、表現に不快感を誘発させる箇所がある。
ブッシュ＆小泉叩きは余所でやった方がいい。
剣客ＰＬＡＮＥＴヒヅカ
・新人、守屋一宏作品。
◆レッ……ＲＡＶＥっぽい……。
ワンピっぽいと感じるならともかく、
このデジャヴュはどういうことだ？
キャラのデフォルメの仕方か？
☆ＲＡＶＥっぽいのを度外視すれば、画力は充分。
シナリオに多々強引さが見られるのは問題。
サクラ前線北上中
・十二傑賞受賞、森田一博作品。
☆好きなマンガ「天上天下」。
それで作品内容の八割方説明がついてしまう。
キャラ・世界観ともまだまだ借り物の域。
しかし荒い線で描かれた絵には魅力と将来性を感じる。
♪ヒロイン至上主義みたいな作りは好感。
ちゃんと自分なりの「萌え」が掴めている印象。
勇とピアノ空
・新人、大竹利明作品。
☆地味な話だが、こういう話を
描ける人材は結構貴重。
キャラの心理の流れなど、構成に多少
無理はあるが、見せ場の演出は見事。
♪ベートーベンはいいキャラだ。
他が地味で無個性なので余計に
このキャラの魅力だけ際立っている。
一夜物語
・十二傑賞受賞、臼田幸太作品。
◆画力以前に、線の太さでとにかく見にくい。
１ページ目の背景説明が物語の本筋と
あんまり関係なかったり、せっかくアラビアンな
世界観を作っていながら主人公が着物だったりと、
全体としてちぐはぐな点が目立つ。
☆基本的な部分は悪くないので、
とにかく作画にしろ構成にしろ、
整理整頓が出来るようになれば……。
部活王ぱなた
・風間克弥作品。２００３春号以来の登場。
☆凄く頑張ってるんだけど、どうしても
ギャグのうすた京介っぽさや、キャラの
尾玉なみえっぽさが気になってしまう。
ギャグって個性に依るところが大きいからなぁ、
どうにか既存の作品から脱却してもらいたい。
♪ヒロインせっかく可愛いんだから、
ツッコミの顔をもうちょっと工夫してもいいと思う。
この作品最大の萌えキャラは、去勢された馬だけど。
Ｓｎｏｗ ｉｎ ｔｈｅ Ｄａｒｋ
・叶恭弘、新作読み切り。
◎絵柄は変えたというよりプリフェ以前に戻したという感じ。
緊張感のある物語に今回のこの画風はよく合っている。
「白雪姫」を下敷きにしながら、巧みな構成と
演出で独自の作品に仕上げているのは見事の一言。
プリフェの時も「叶恭弘ってこんなにマンガ上手かったのか」
と驚いたものだが、今回もまた驚かされた。
本当に、何で長年挿絵描いてたんだこの人は？
じゃんぷる赤マル出張版
・トリビアとタモリは分けてカウントして、
なおタモリが三位なのか……単純に凄いぞタモリ。
総評
・リニューアルに際し、実験的に赤マル感想を書いてみた。
……前より書きにくくなったような気がするが、
まだ馴れてないからだよな、うん。
☆今回の赤マルで特徴的だったのは、描き込みの多さ。
描き込むことで世界観を表現し、また編集だか何だかに
熱意を表わそうとしているのだろうけど、やり過ぎるとクドい。
みんながみんな、外ワクまでぎっちり描かなくても……。
あとは、ギャグが一作しかなかったのが残念。
個人的に今回の新人で注目なのは、森田一博かな。
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