ジャンプ15号感想
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表紙

・遠目で見たら、「いちご」の西野に見えた。
いや、ほら髪の色が……。

チームG59上!!

◎「空と海と大地と呪われし姫君」。
最初は何だそりゃと思ったが、幾度が呟いてみると
非常にロマンティックでいい感じに思えてくるから不思議。

(新)未確認少年ゲドー

・岡野剛、新連載。

☆設定は読み切り版とほぼ共通。
ゲドーの正体については読み切り版で明かされているので、
そこは早々に済ませてゲドーの能力の方に重点を置く構成になっている。
その辺、さすがはベテラン作家と思わされる。
作画もシナリオ展開もほぼ問題なし。
讃良の足・太もも・風呂など、サービスにも抜かりなし。
自分の持ち味を最大限に活かした、非常に手堅い作り。

☆掴みはばっちり、あとは今後の展開次第。
連載として、どういうネタを続けていくのか
まだよくわからないので、真価を問われるのは二話目以降か。

♪讃良のサービスシーンが毎回あるなら、
それだけである程度安定した人気は見込めそうではあるが。

NARUTO

☆シカマルの頭脳プレイ炸裂。
ただ、絵として何をやっているのか
わかりにくいところがあり、爽快感が削られているのが惜しい。

ONE PIECE

「オヤビンを取っちゃえば3回戦は不戦勝に」
その作戦、アリなのかどうなのかと思っていたのだが、
そうか、「卑怯だからやっちゃいけない」という論理になるわけか。
しかし、何故ピーナッツ戦法……?

遊☆戯☆王(終)

◎最終回。
アテムはあるべき場所へ帰り、遊戯達は自分達の道を歩み出す。
もう少しエピローグに余裕が欲しかったけど、いい最終回だった。
最期を締めているのが本田なのがちょっと面白い。
城之内は主人公の一人になってしまったので、
完全に脇で語り部に徹することの出来るキャラは本田、
ということなんだろうな。

☆魔少年・三つ目の百太郎で始まったこの作品。
一度は打ち切り間際まで追い込まれながら、
カードゲームという金脈を発見し一気に看板作品にまで上り詰めた。
しかし真に評価すべきは、カードゲームという題材を得たあと、
作者自身が飛躍的にマンガ家として力を上げ覚醒していったことだと思う。
ペガサス島を経て決闘都市編に入ってからのテンションの高さ、
言語センスの飛ばし具合は本当に素晴らしかった。
七十年代後期から八十年代にかけての、あの昇り調子だった頃の
ジャンプマンガが持っていた勢いと熱気をこの作品は復活させた。
ジャンプの低迷を、部数の上でも作品の質の上でも救ってくれた。
カードを絡めたメディアミックス商法に批判の声もあるが、
あれはコナミが悪いんであってマンガは別に悪くない。
実際この作品、エジプト編ではカードを捨てて、
きちんと作品としてのケジメを付けようとした。
あれだけカードが売れている中で、覚悟ある判断だったと思う。
……まあ面白さの点では失速したので、やっぱり少年マンガには
外部からの制約や時勢ってのも重要なんだと感じさせられたが。

☆カードゲームブームの火付けのみならず、
海外での成功もこの作品の大きな功績。
カード販売と海外展開が、今やアニメにおいて
当然のこととなっていることからも、この作品の影響の大きさが知れる。
ある意味ポケモンに匹敵するか、それ以上の意味があったんだと思う。
今この時代、日本のマンガ・アニメが世界的ビジネスになりつつある。
もし十年後二十年後に、日本と世界のかつて子供だった者達が
「Yu−Gi−Oh」で一緒に語り合えていたなら、
それがこの作品の本当の価値を証明するのだろう。

・ともかく今は、高橋先生、お疲れ様でした。

遊☆戯☆王☆国

「遊☆戯☆王、新企画進行中!!
Vジャンプ5月号に注目せよ!!」

って……感動の最終回に思いっきり水差すなよっ!!
まさかVジャンプで企画マンガ連載か!?
それともDMカードだけ使って別物のマンガでも始める気かっ!?

テニスの王子様

☆ギラン・バレー症候群……に酷似した病気。
酷似ならわざわざ実在の病名挙げなくてもいいのに。
実際今病気と戦っている人もいるわけで、かなり微妙な問題になる。
不二と切原のやりとりはアニメが先行。
展開の大筋もアニメスタッフに伝えてあるんだろうか?
だとすると原作が後追いという奇妙な事態になるが……。

ボボボーボ・ボーボボ

◎Jの熱き友情が、ソフトンに新たな力を与える!!
Jに再び出番があってよかった。あ、あと絶望君も。

DEATH NOTE

◎ライト、最初にして最大の危機!!
相手が偽名を使ったというだけで、絶体絶命。
この状況の逆転、駆け引きの妙こそサスペンスの醍醐味。
これまで常に余裕だったライトが揺れまくる様子がたまらない。
さて、ここからどう持ち直すのか、または持ち直せないのか?

アイシールド21

☆日に48時間の鍛錬という矛盾をもって
初めて到達し得るクリスマスボウル!!
科学的には明らかにおかしいが、まあいいや燃えるから。

♪ヒル魔とまもり姉ちゃんに、またしても疑惑。
やっぱりムサシのことといい、昔何かあったんだろうな。

Mr.FULLSWING

☆科学的トレーニングネタが、アイシルと被った……。
運が悪い。編集部も、続けて掲載することはないのに。
で、地面で冷たくなったお友達はその後どうなったんでしょうか?

スティール・ボール・ラン

☆ポコロコにスタンド(?)発現!!
ついに出てきたか、と思う一方少し残念な気もする。
青マルのインタビューでは「それっぽいの」であって、
新しい視点で作っていくので、またかという気にはならないとあるが、
見た目スタンド以外の何物でもないからなぁ……。
まあ面白ければそれでいいんだけど。
ポコロコの強敵性を見せつけたあと、
いきなりサンドマンが出てきて首位を奪う展開は上手い。

武装錬金

誘拐犯だったお母さん、腐乱して死亡。
うっわー……重い、というか無闇やたらに陰惨だなー。
確かに「死んだ母親を生き返らせる」なんてハガレンチックな展開は
望んでいなかったけど、ここまで極端な暗転を見せるとは思いもしなかった。
これは少年誌的にどうなんだ? いや、作者が表現したいのであれば
少年誌がどうとかは関係ないわけだが、それにしても違和感が強い。
がんじがらめのドアや近所の人達の描写、早坂姉弟の想いなど、
マンガ的誇張が強過ぎてリアリティーを欠いてしまっていると思う。
ギャグでは効果的なバランスが、シリアスになると崩れてしまうのか?

☆誘拐犯の偽母が、実父の不倫相手だという設定は、
「結婚式ごっこ」のことを考えると非常に面白い。
そしてそれが姉弟の関係性に影響しているとなると、非常に深い。
やろうとしていることは志が高くていいんだけど……。

いちご100%

☆観覧車の中でとんでもないことに!!
そしてそれが終わったら、新キャラ登場!!
えええ〜っ、マジでまた増えるのか……?
もう処理し切れないだろー。
この前出した端がすでに扱い切れなくなってるのに……。

BLACK CAT

◎VSサイボーグ軍団!!
わざわざ「ナノマシンで兵器と融合」などという
設定にしなくてもいいように思うのだが、
そんなにナノマシンを使いたいのか作者は。
まあとりあえず燃える展開なので、細かいことはいいか。

こちら葛飾区亀有公園前派出所

◎東京の温泉事情。
定番の薀蓄と組み合わせた両さんの金儲けネタだが、
定番ゆえに安定。そして今回は題材が興味深いので面白い。
こういうきちんと取材している回はハズレがない印象。

HUNTER×HUNTER

☆キルアの飛翔を阻む、イルミの呪縛。
キルアが成長するのは、ゴンより遥かに難しそうだ。
だが考えてみれば、シルバがキルアを旅に出したのは
イルミの過保護な修行から解き放とうという意図があったのかも知れない。
となると、この成長も結局は計算されたものなのかも……。

シャーマンキング

「未来王」
初登場以来、まるで言わないからもう忘れたのかと思ってたよその称号。
葉組とハオ組の共同戦線。ハオが最近物分かりよくなってきて不気味。
単にキャラ的に丸くなってきただけなんだろうか?

銀魂

◎ハムだハムだと散々罵っておきながら、
危険な状況を見るや途端にやる気な銀さんが素敵。
しかしクスリネタできたか。
梅澤春人の後釜でも狙っているのか?

ごっちゃんです!!

☆カチVS川島は川島の勝利。そこへごっちゃんが迫る。
掲載位置からして、そろそろ締めに入っているんだろうか?
団体戦に川島が出てきて、決勝でごっちゃんと戦って終了?

ピューと吹く! ジャガー

☆メガネ、高幡不動なんて名前だったんだっけ……?
メガネとしか憶えてなかったし、今後もメガネと呼ぶと思う。
ま、とりあえず、湯葉は豆乳から出来ている、と。

目次&作者コメント

「スゲッ手早くやらないと卵がかたまっちまうんだよね」<飛呂彦>
どこから突っ込んだらいいのかわからない……。
スパゲッティーカルボナーラより奥が深いコメントだ。

総評

・遊戯王が終了。
アニメ放送中の看板作品が一つ消えるのは大きい。
連載枠だけでなく、アニメ化ポジションも空くわけだから。
当然ジャンプとしては、何らかの作品をアニメ化して
看板を補充しようとするだろう。さて何がくるか……?