表紙
・スピンちゃんって、無茶苦茶可愛いとか
萌え〜という感じではなく、
微妙に野暮ったいところが魅力だと思う。
(新)無敵鉄姫スピンちゃん
・三度の読み切り版を経て、ついに新連載開始。
☆設定はこれまでの読み切り版とほぼ共通。
ただし物語は、孫でツッコミ役で女に見えない透瑠が
祖父である博士の家に引っ越してくることから始まる。
非常にわかりやすく配慮された導入。
ついでに読み切り版では不鮮明だった世界観も、
「ロボットが日常に入り込み始めた時代」という形で
しっかりと打ち出されている。
◎ネタの切れ味は上々。
パロディネタが若干減り、正統派なボケとツッコミで
基本的には展開させている様子に連載への意気込みが伺える。
パロディとオタクネタは要所要所で効果的に使用。
☆基本技術は文句なく高いので、あとはネタが
ジャンプの主読者にどこまで受け入れられるかだろう。
ここが、どうにも予測しにくいところなんだよな……。
つい最近までのジャンプだったら、この作品のパロディや
オタクネタは通用しなかったように思う。
だが、今はそうでもないのではないか?
「競合誌はコロコロ」と言われた時代はもう過ぎて、
そろそろこういう作品を楽しめる中学生〜高校生辺りのオタク予備軍に、
ジャンプ主読者層は移ってきてるんじゃないかなーと……。
まあ主とはいかないまでも、相当数そういう読者がいるのは確実だと思う。
その辺を上手く掘り起こせれば、意外と将来性のある作品。
ONE PIECE
☆ノロノロビーム、結構応用が利くんだな。
しかし悪魔の実能力――というかこのマンガのバトルにおける
最大の特徴である「特異体質化」が感じられないので、
見た目よくあるスタンドバトルになっているのが残念。
NARUTO
☆先の先を読み、裏の裏をかく。
親父から教わったのは、やっぱり影首縛りだったのか。
これでシカマルもようやく術による直接攻撃手段を得たわけだ。
未確認少年ゲドー
☆テンポよくゲドーのキャラ、世界観、
未確認生物の面白さを次々と紹介していく。
ちょっと詰め込み過ぎな感もあるが、
第二話はこれくらい飛ばしていた方がいいか。
☆風呂シーンの回想から入ったり、
「ぬ〜べ〜」のキャラを紛れ込ませたりと、
やれることは全てやっておくという姿勢は、
さすが数度の打ち切りを味わったベテランだ。
ピューと吹く! ジャガー
・ゲーム発売記念、センターカラー。
☆ピヨ彦父の笛に本気で感動しているサヤカちゃん。
今まではポギーやメガネのような例しかなかったが、
彼女のような一般人まで虜にしていることを考えると、
ジャガーさんやピヨ彦父のセンスというものは、
わかる人には本気で凄いものなのかも知れない……。
DEATH NOTE
◎婚約者、抹殺完了……。
口先だけで相手を操り、勝利を確信した瞬間、
溢れ出るライトの無邪気な悪意といったら……!!
恐ろしく冷たい狂気。
そしてそれを描き出す展開と筆致にも震える。
☆まだ確定ではないが、ここで婚約者を消すとは……。
容赦ない。無駄な引き伸ばしや情緒描写を一切省いた
あまりにも容赦のない展開。原作者の力量、ただごとではない。
アイシールド21
◆進、富士樹海特訓。というか、迷子。
いきなり樹海で大猪と戦われたりすると
もうリアリティーがどうとか言うのも馬鹿らしくなる。
こういう展開が悪いわけじゃないんだけど、
こういうのばっかりになられると、さすがに困る。
☆パンサーがここで再登場というのは面白い。
王城に入って進と組むなんて展開もあり得るか?
テニスの王子様
☆切原、リョーマに負けて「限界を超えてぇ」とか
言ってたんだから、もうちょっと殊勝になってるかと思ったのに、
あの試合がなかったかのように何も変わってないな……。
このまま不二に瞬殺されそうな予感が……。
ボボボーボ・ボーボボ
◎「うまい!!(テーレッテレー♪)」
あまりにもさり気なく挿入される
「ねるねるねるね」ネタに不意を衝かれ笑った。
BLEACH
◎石田、覚醒!!
しかしどういう理屈なんだろう?
単純に抑えていた霊力が溢れ出しているのか、
それとも何か別の力が加わっているのか?
ともかく、石田がヒーローしているだけで満足。
まあどうせこのまま勝つわけはないんだろうけど。
いちご100%
☆新キャラは東城の塾の友達、男性恐怖症の向井!!
って、向井……? 真ん中に対する向かい……?
強引過ぎ。さすがに名前ネタは尽きてきたか。
キャラ自体はデザインも含めて悪くない。
けど有効に使えるとはとても思えない……。
今回からしてせっかく新キャラ出しておきながら
結局は東城の話になっているわけで。
スティール・ボール・ラン
◎スティール氏の想像すら超えて、レースは熱狂の渦へ。
燃えまくるレース展開。ジャイロとポコロコ、ジョニーとディオ、
そして一人我が道を疾走するサンドマン。
まだ第一ステージだというのに、最高潮の盛り上がり。
☆ディオが上がってきたシーン、
1ページ丸々顔アップなんて、
31ページ連載だからこそ出来る贅沢だ。
ちなみに、いつの間にか実況が「DIO」って呼んでるな。
武装錬金
◎カズキの想い、伝わるか、伝わらないか!?
二転三転させつつも、きれいにストンと落とす手腕は見事。
ただ、ストンと落とし過ぎて物足りない感覚はあるのだが。
☆前回あれだけ盛り上げたにしては、あっさりとした幕引き。
この先にやりたいことがあるから早目に切り上げた、
という好意的解釈をしておいていいのだろうか?
とりあえず早坂姉弟仲間入りは確定か?
Mr.FULLSWING
◎新連載、Mr.FREEKICK開始!!
ま、一発ネタでこんなのもアリかなーと思っていたら、
さらっと次回に続いたもんで本気で驚いた。
ただ、このマンガ別に野球だろうとサッカーだろうと
本質は何も変わらないだろうから、
新展開のたびに題材変えても別に問題ないような気もする。
むしろいいテコ入れになるような……。
シャーマンキング
☆ハオ、圧倒的なる力。
死体、爆発で粉々になってるように思うんだけど、
確か蘇生術って死体ないと使えないんじゃなかったっけ?
もうその辺の設定はどうでもいいのか?
(読み切り)ヘンテコな
・手塚賞佳作、千阪圭太郎読み切り。
◎発展途上。太過ぎる枠線などから考えるに、
マンガをあまり描き慣れていないと思われる。
だが、それにしては構成やキャラ立てが上手い。
もし処女作でこれだけ出来ているのだとしたら驚異。
キャラデザやギャグ顔なども、明らかに借り物なのだが
妙に好感度が高い絵が描けている。
ストーリーも同様に、どこかで見た話ながら好感度は高い。
☆構図の未整理、絵柄の模倣などはいくらでも改良が効く。
この作者、先天的に読者に不快感を与えないツボを心得ている気がする。
技術はあるのに、作品に妙な不快感があって
読者に受け入れられない新人作品が多いことを考えれば、
これは相当に強力な武器。
このまま技術を身に付ければ、かなり期待できると思う。
こちら葛飾区亀有公園前派出所
☆たまにあるんだよな、途中をまるで関係ないようなネタで
場繋ぎして冒頭とオチだけで話作ってる回。
病院がジャングルクルーズになってるのに何の意味があるんだ?
◆葛飾署、いつになったら直してくれるんだろう……。
BLACK CAT
◎トレインVSクリード、決着の時来たる。
ここで盛り上がらなきゃどこで盛り上がるんだという回。
なのでちゃんと盛り上がってます。
銀魂
◎「大事なもん両手一杯に抱えてよォ
離すまいとしっかりその手につかんでたはずなのに…
どっかで落っことしちまって
疲れきってもうこりごりだなんて思ってたくせに
またいつの間にか背負いこんでんだ」
これまで今一つ掴めなかった銀というキャラが明確に立った瞬間。
銀の語りから桂の最後のセリフまでの流れは極上の出来。
作者の持ち味が最高に発揮されている。
☆これ、ラストに向けてまとめに入ったと見えるのだが、
しかし一方で作者の覚醒が確実に始まっている。
ここで切られると非常に勿体ないと思う。
だがこの作品をこのままズルズルと続けることが、
本当の意味で作者の為になるのかというと……また難しい。
ごっちゃんです!!(終)
☆残念無念。三十七週で打ち切り。
半年経って、サブキャラも魅力的になってきていただけに惜しい。
やはり主人公であるごっちゃんのキャラがわかりにく過ぎた。
喋らない、というのはいいとしても、
その上に生意気がくっついちゃうとただの嫌な奴に見えてしまう。
つの丸はもうジャンプでは最期かな……。
青年誌で「サバイビー」系のものでもやって欲しい。
総評
・新連載二つ、なかなかいい出だしだと思う。
そして次号ではトリを務める東直輝「少年守護神」開始。
正直不安で一杯なのだが……どうなることやら。
「ソワカ」の終わり辺りではかなりいい味出していたので、
あのノリが冒頭から来ればあるいは……。
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