ジャンプ2号感想
>>戻る

表紙
主人公はどうでもいい!!
後ろのチャイナを見せろっ!!

(新)銀魂
空知英秋、とんとん拍子の新連載。
鎖国を解き、天人と呼ばれる異星人を
受け入れるようになった侍の国。
刀も武士道も廃れ、侍達はバイトの
身分に甘んじて、バカにされながら
日々をどうにか生きるのみ。そんな
時代を、死んだ父の道場を守りながら
姉と暮らす新八は、万事屋銀時なる
妙な男と知り合う。借金取りに
奪われた姉を取り戻す戦いの中で、
新八は銀時の中に、今は失われた
侍の魂のようなものを感じる――。
動物型の異星人、ハイテク、現代的
小道具がごちゃ混ぜになった江戸
という世界観は魅力的。キャラも
相変わらずいい味出してるセリフ
回しのおかげもあって立っている。
画力も特に足を引っ張るほどの
問題ではない。気になる点といえば
キャラやセリフで盛り上げているが、
基本構造的にはオーソドックスな
作りで話に独自性がないところか。
第一話は読み切りとしてはきれいに
まとまっているが、連載としては
今後どうなっていくのか。しばらく
見ないと判断はつかないか。見守る
価値は充分あると思うので、赤で。

ONE PIECE
これにて空島編もフィナーレ。
巻末コメントによると、今年中に
誰か抜けるところまでは行けなく
なった模様。つまりは空島編が
予定外に長引いたってことか……。
あと、船直した人の話は一体……。

NARUTO
白眼の死角を貫く鬼童丸の矢。
白眼の欠陥が、普通に死角が
あることだったのにがっくり。

ボボボーボ・ボーボボ
殺虫ロボ、ちょっと欲しい。
ところで覇凱王って三兄弟の
覇王とはどういう関係なんだ?
――と思ったのだが、そういや
現Cブロック隊長が疾風のゲハで
旧隊長が風神のジェダだったりと
隊長同士で繋がりあるんだなー。
もしかして隊長って世襲なのか?

DEATH NOTE
月に迫る、謎の男Lの知略。
ICPOとかそれを裏で操る
探偵とか、話が一気にトンデモ
じみてきているが、緊迫感は
堅持されている。そして若干の
リアリティーと引き換えにして
マンガ的な頭脳バトル要素を
獲得した。これはこれで英断。

BLEACH
一護VS更木剣八、最終激突。
絵のキマリ具合から何から、
とにかく燃える。一護の成長が
凄まじ過ぎるが、それもよし。
この先どこまでインフレして
いくのか、逆にちょっと楽しみ。

テニスの王子様
柳生が仁王で仁王が柳生で。
ま、まさかテニスでこんな展開があるなんて……。
柳生と仁王が入れ替わってました。というか、
だとすると詐欺師なのはむしろ、紳士のくせに
「プリッ」とか言ってた柳生の方なんじゃないかと。
そもそもこれルール的にいいのか? 試合前に
審判が選手の確認するもんなんじゃないのか?
それにしても本当によくこんな展開思い付くな。
いや、思い付いても普通はやらないんだけど。

アイシールド21
アポロが黒人嫌いになった理由。
そんな取ってつけたようにアポロを
「本当はいい人」にされてもなぁ。
大体、それでも黒人そのものに対して
嫌悪感を持つのはおかしいし、何より
日本人をバカにしてる理由にはならない。

いちご100%
東とキスしそうになったのに、
西に見られた途端狼狽して東を
放り出し西のフォローに走る。
しかも南を口説いて利用して。
どこまで最低なんだ真中……。

武装錬金
おかしいよっ!! あのジャージおかしいよっ!!
何で太もものバルスカ発動して上着が破れるんだよ!?
そして何で腰周りだけ残るんだよ!? おかしいよ!!
と――よく見たら上着は生徒達に破られたのか?
個人的には上着は残って下全部破れるか、むしろ
バルスカ部分だけ露出するとかほらその(以下略)。
ま、バルスカ発動もいいのだが、今回最大の見所は
やはり恐怖に震える小学生斗貴子さんなんだろうな。
どうして小学校で一人和服なんだとか疑問は尽きない。

Mr.FULLSWING
度の狂った眼鏡で悪球打ち。
確か岩鬼もやってたよね……?
スパイクの紐がほどけてるのは、
やっぱり走ってて踏む伏線か?

BLACK CAT
「あ!! あぁああっあ…!!!」
開脚拘束!! 電撃拷問!! 薬物注射!!――は
単なる採血だったらしい。くそっ、惜しい!!
そしてついに「邪魔な衣服を剥ぎ取るとしよう」
いいぞドクター!! 頑張れ読者(一部病んだ)は
お前の味方だっ!! と最高に盛り上がったところで、
「見つけたぜ…変態ドクター」
……くっ、来るの早えよバカ猫がッッッ!!!!
つーか何で「見つけたぜ」を二度言うんだ!?

遊☆戯☆王
ハサンはシャーディーでした。
えっ……ええ? あの、そもそも
最初は千年アイテムを守るデブで、
次に遊戯の父親の精霊で、最終的に
シャーディー? どういうことそれ?
全員イコールなの? つまりこれまで
シャーディーが遊戯の前に現れて
いたのは父親の意思だったってこと?

こちら葛飾区亀有公園前派出所
ドタバタ自体は悪くないんだけど、
本当に大阪人は怒らないのかこれ?
大阪の警察はバカ揃いらしいし。

ごっちゃんです!!
ごっちゃんが普通に勝ってる……。
もう強いか弱いかで引っ張る段階は
過ぎたということか。ならばこれから
本格的にスポ根化していくのだろうな。

神撫手
裏設定暴露大会の後、双竜紋発動。
神撫手の能力、色々と考えては
いたんだなぁ。触れないと効果を
発揮しないという欠点もこれから
パワーアップで補う予定だったのか。
しかし全ては遅過ぎた。いや始めから
間違っていたのかも知れないが……。
ところで最後の神「無」手って何?
真・神撫手のことなのか誤植なのか。

サラブレッドと呼ばないで(終)
十三週打ち切り。
小原には負けたが大成には充実感があった。
そしてついに両親に、柔道始めたことを
打ち明けようと決意する。ということで完。
意外ときれいにまとまっていて好印象。
失敗原因としては、原作・作画共に地味
過ぎたという一言に尽きる。好感度は
どちらも高かったんだけど、それ以上に
訴えてくるものがないと少年マンガとして
面白くはならない。もっと過剰さが必要
だったのではないか? 基本的には悪い
出来ではなかったので、次回作には期待。

(読み切り)ハガユイズム
ジャガー代原、越智厚介読み切り。
ドゴン族ネタ四連発は結構よかった。

総評
先生!! 和月君と矢吹君はもっと自分に
素直になった方がいいと思います!!
そりゃあ「寸止めの萌え」というのは
なかなかにいいものです。規制強化された
現在の少年誌とは相性も非常にいい。
だがっ!! だがしかし!! 敢えて
一線を超える勇気も作家には必要なのでは
ないでしょうか!! それが少年達に
夢と希望を与えるマンガ家の使命と
言っても過言ではないはずですっ!!
そう、時にPTAに疎まれ、時に女性
読者を敵に回しても、オトコノコには
やらねばならぬことがあるはずです!!

――とか言って、じゃあ他の三誌のように
やられたら嬉しいかっていうと、
それはそれで萎えたりするんだよね。