ジャンプ21号感想
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表紙

・鈴音、ヒロインポジション獲得。

ジャンプインジャンプ
ボボボーボ・ボーボボ&DEATH NOTE

・小畑健によるボーボボと澤井啓夫によるデスノートという、
驚異のコラボレーション企画。
前号掲載の回を、それぞれがリメイクするという形になっている。

・まずは小畑健のボーボボ。

◎面白いけど怖ぇ!!
ギャグ作品をリアルに考えるとホラーになるという典型だ。
デティールの描き込みどころをよく心得ていて、
小畑健はきちんと自分の技を活かす形でこの企画を盛り立てている。
リアル天の助なんか素晴らしい不気味さだ。

☆気が付いたのだが、前回のボーボボが
右ページから始まってたのはこの為だったんだな。芸が細かい。

・続いて、澤井啓夫のデスノート。

◎扉絵もかなりキたが、本編始まった途端に爆笑。
首領パッチのライトが妙にハマっている。
が、それすら布石。真打ちは天の助Lだ!!
何だこのハマリようは!? 何でチョコの代わりにパン食ってんだ!?
何でコーヒーカップがバケツなんだ!? 指ないからって手を食うな!!
ラストのデスノート史上最高クラスの緊迫シーンも、
すっかり爆笑のオチになってしまっている。
凄い。ここまでするとは思わなかった。澤井啓夫、素直に凄い。

・この企画は大成功だと思う。ぜひまたやって欲しい。

アイシールド21

☆試験には落ちたが才能は認められた瀧、修行の為泥門へ。
これにて晴れて鈴音と共に仲間入り。
鈴音はすっかりセナに惚れたようなので、ヒロインの座も確定か。
今のところはカレーよそったりして仲良くやっているようだが、
今後まもり姉がどう出てくるか見物だ。

ONE PIECE

☆デービーバックファイト終了。
そして島のおっちゃんと海軍本部から来た男に話は戻る。
デービーバックファイトをやった意味がいまいちわからないのだが、
とりあえず話が本筋に戻ったことを喜んでおこう。

ボボボーボ・ボーボボ

☆融合形態、天の助バージョン登場。
平和を愛する優男系できたか。首領パッチを含めて
三体合体だった時はパッチメインだったので、
融合における優先順位でも天の助は下位なんだな……。

DEATH NOTE

◎ライトブチキレ!!
Lの思いもよらない攻勢により、ついにライトの余裕が消える。
いい表情だなぁ。狼狽の仕方も高笑いも、とても主人公とは思えない。
これからは楽しいキャンパスライフをエンジョイしつつ、
ライトとLの騙し騙され攻防劇が展開される模様。
一体どんな状況になるのか楽しみでならない。

銀魂

・こんな高位置に……。安定軌道に乗ってきたか?

◎河童似の天人さんの心意気に打たれ、一肌脱ぐ三人組。
ギャグで始まり哀しい話を織り交ぜ、人情で落とす。
黄金パターンがすっかり確立されてきた印象。

BLACK CAT

・ラストバトル突入センターカラー。

♪ナノスライサーでパンチラ「部分」を隠す。
スカートがめくれているのかどうかはわからない、
しかし「その部分」を隠す。隠すことにより想像力を喚起する。
数あるパンチラ隠しテクの中でも極めて高度なものだ……。
問題はそんな高度さはむしろ邪魔だということだが。

☆サルとレオンに仲間入りフラグが立っているが、
サルの方はイヴを庇って死にそうな予感。

テニスの王子様

☆無我の境地!!
この土壇場で切原がまたとんでもないものに目覚めてしまった……。
他人の必殺技を連発するのは覚醒リョーマと一緒だが、
つまり覚醒リョーマも無我の境地とやらに到達していたということなのか?
実家が寺なのももしかして伏線だったのか? 謎が謎を呼ぶ。

BLEACH

☆市丸と巨乳松本も流魂街出身の同期。
そして雛森が脱走。いよいよ藍染殺しの犯人判明か。
ここまで引っ張られると、市丸じゃなさそうな気がしてきたなー。
しかし、そうなると誰だろう?

少年守護神

☆刺客の犬少年と仲良くなる大々。
キャラ設定が極端な上、展開が急なので少し付いていきにくい。
しかし話が面白くなってきたのは確かなので、このまま頑張って欲しい。
犬にも頑張ってセクハラを続けて欲しい。

無敵鉄姫スピンちゃん

◎女とまともに話せないデブオタク登場!!
またストレートな新キャラを投入してきたなー。
使いようによっては面白い話も作っていけそうだけど。
作者の持ち味を出す上でも、こういうキャラは必要か。

☆パピヨンマスクを投げ捨てるのは、
今の時期ちょっと洒落にならないよーな気もする。

Mr.FULLSWING

☆二回戦の相手は、男性アイドルユニットチーム。
……女性ファンに媚びたとは思いたくない。
しかし、アイドルには見えないような連中が混じってるのは一体?
下膨れとアゴはともかく、ヒゲはどういう層に向けてのアイドルなんだ?

未確認少年ゲドー

☆動物殺しの男を襲う因果応報。
これまでと一転してホラータッチの話。
「ぬ〜べ〜」は妖怪ものということで、
コメディとホラーの切り替えは簡単だったが、
ゲドーはこれまでほのぼの系のネタを
前面に押し出していたので違和感が強く出てしまっている。
とりあえず十週以内にやれるネタは全部やっとこうってことなのか?

(読み切り)ハロー地蔵堂!!

・ハンター代原。新妻克朗、読み切り。

☆学校をサボっている少年の前に現れた、変な地蔵。
キモカワイイ系のキャラによるギャグ作品――と思わせておいて、
最後にちょっといい話でオチをつける。意外と上手い構成。
作画は薄味だが、そのぶん読みやすい。
ギャグとしては弱いが「テンテンくん」系の作品として見れば悪くない。
代原ではない、ちゃんと作り込んだ読み切りを読んでみたい。

(読み切り)Mosquito Panic!

・手塚賞佳作、中西まちこ読み切り。

☆どっかで見たような絵柄(特に主人公とヒロインの顔)だが特定出来ず。
ともかく主人公・ヒロイン共に、表情は非常によく描けている。
だがそれ以外の部分があまりにも未整理。読みにくいことこの上ない。
迫力ある絵を迫力ある構図で全力で描き込んだ結果、
何がどうなっているのかさっぱりわからなくなってしまっている。
熱意は伝わるだけに勿体ない。線の整理がつけば一気に成長しそうではある。

☆突然、蚊になってしまうというシチュエーションは面白いが、
それが作品テーマとまったく関係ないもので、
テーマ語りの部分が取ってつけたようになってしまった。
そのせいでせっかくの熱いセリフも空回り。これも勿体ない。

☆更に、ヒロインは顔は可愛いし性格もいいし仕草も面白いのに、
肝心のデザインが肩から足……。勿体ない。本当に勿体ない。

☆全体的にレベルは決して低くないのだが、
最後のツメが甘いせいで台無しになってしまっている印象。
ただし、作画・ストーリー・キャラ、全ての面で成長は期待出来る。

シャーマンキング

☆プラントでの戦い、十回ぶん全部ちゃんと描きそうだな……。
これで次回、竜VSナマリがマルコVSラキストのように
すっ飛ばされたらどうしよう。
全バトル、導入だけ描いて中身は描かない手法……とか。

武装錬金

☆化け物扱いされるカズキ達、その危機に三人組が立ち上がる。
六舛達に活躍の機会がきたのは嬉しいが、今回の展開はちょっと肩透かし。
カズキ達には颯爽とヒーローをやって欲しかった。
六舛達の活躍で一気に巻き返す時に向けた「溜め」と考えるべきか。
しかし……溜めてる暇あるんだろうか、この作品……。

♪斗貴子さんの学ランの下がどうなっているのか非常に気になる。
というか、せっかくこんな燃え萌えな格好させたんだから、
もっとクローズアップすればいいのに。照れてる場合か、作者。

こちら葛飾区亀有公園前派出所

☆両さんがHDD付きDVDレコーダーを知らないなんてあり得ない……。
新しい物好き、ハイテク大好きな両さんは何処へ行ってしまったんだ?
ゲームばかりしててCM観てなかったって言い訳は強引過ぎる。
しかもやってることが「機能を使いこなせないで逆ギレ」ってのはなぁ。

いちご100%

☆北大路、ついに露出狂のストーカー扱い。
酷い……北大路をここまで向井のダシに使うなんて……。
あまりにも北大路が気の毒。これからどうなるんだ北大路?

総評

・ナルトとジャガーが取材休載。
ハンターは……これで四週目か……。

4/20日追記。三週目だった。過去感想確認しといて間違えた。

・四回続いたジャンプインジャンプは、
ひとまず成功を収めたと思う。
読み切りのオマケ化という発想だけでも面白かったが、
今号のような意外性抜群の企画を出してきたことも嬉しかった。
今後このような企画を積極的に行うのかどうかも興味深い。