ジャンプ26号感想
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表紙

・穴の向こう側に見えるページ、
実際裏にあるページと微妙にズレてるのが惜しい。

(新)家庭教師ヒットマンREBORN!

・天野明、新連載。

☆基本設定、及び第一話の構成は読み切り版とほぼ同じ。
追加要素は、主人公のツナがマフィア組織のボス候補であり、
リボーンは彼をマフィアのボスにふさわしい男にする為やってきたこと。
そして「死ぬ気弾」がそのマフィアに伝わる秘弾であること。
マフィアの殺し屋が家庭教師としてやってくる、という
基本設定の違和感を抑える為の変更点と思われる。
読み切り版では謎だらけだったリボーンの存在も、
これで幾らかわかり易いものになっているので、この変更は成功だろう。
全体的にも読み切り版を補強した、そつのない内容になっている。

☆ただし、読み切り版で気になったのは
殺し屋が家庭教師やるのはおかしいとか何とか、そんな問題ではなかった。
「死ぬ気弾」という設定の危うさ、展開の強引さなど、
肝心な部分は何も改善されていない。
また、作画や構成にも少し違和感がある。
恐らくリボーンが黒メインなのでそうしたのだろうが、
主人公が白過ぎて(ベタ部分が少ない)画面に締まりがない。
また、それ以上に背景が白い。読み易いことは読み易いのだが、
全体的に作品の印象が淡白になってしまっている。
もうちょっと影とか入れてもいいんじゃないだろうか?
コマ構成に関しても、読み易いんだけど印象が弱い感じを受ける。

☆基本的に技術は高いので、あとはキャラが読者に受け入れられるか否か、
作画や演出が今以上に成長していくか否かということだろうと思う。
今回は読み切り版の反復だったので、真価が問われるのは次回以降。
死ぬ気弾で暴走するパターンを繰り返していくのか、
それとも他に主軸となる要素を持ってくるのか。

ONE PIECE

☆新たな島への準備回、かな。
船が未知の何かと遭遇して今後の冒険への期待を煽る、
という演出は一貫しているが、今回の蒸気機関車は
読者が知っているものなのでいまいちインパクトは薄かったか。

NARUTO

☆最強の盾VS最強の矛。
「守鶴の盾」にはちょっと脱力。
制御不能の怪物だったんじゃないのか?
単に最強の盾を守鶴型の砂で表現しただけなのかも知れないけど、
何か守鶴の存在が安売りされたようで納得いかない。

◆今回のカブトは怖いっていうか、気持ち悪い。

BLEACH

☆修行に恋次参加。
恋次も卍解パワーアップしてくれるようで嬉しい。
しかし斬魄刀の本体は何だ? サル?

DEATH NOTE

夜神総一郎、特攻!!
カッコいいー、とか思いつつ爆笑。
まさに疾風怒濤、激走の新展開。つーか親父は走り過ぎ。

☆緊迫感を煽るだけ煽って、ラストにあれを持ってくる構成には脱帽。
一方で、一体この事態はどういうことなのかと考え出すと止まらない。
ライトの犯行とは思えない。となると、ついにもう一冊のデスノートが
使用されたということか。キラ事件に便乗して、自分がライトに代わり
新世界の神・キラの座をせしめようとでもいうのだろうか?
そんなことになったら、一体ライトはどういう行動に出るのか?
ライトVSLという図式があっけなく瓦解し、物語は予期せぬ方向に向かう。

アイシールド21

☆無事帰国し、特訓の成果を確認。
雪光、みんなと同じ特訓こなしてようやく人並みって、それはないだろ……。
どう考えても標準的男子高校生がデス・マーチを完遂出来るとは思えないわけで。

♪鈴音とまもりは、試合の時は本当にチアリーダー姿でいて欲しい。

銀魂

☆やっぱり、娘の話ではなく親父の話になるのか……。
この作品、本当に少年マンガとしておかしいよなぁ。
おじいちゃんのシャボン玉から人生訓に持っていくのは、
強引だけど単純に凄い構成だと思う。

ボボボーボ・ボーボボ

☆OVER復活!!
魚雷の時の記憶はなくなってるんだろうか?
「久し振り」とか言ってるしなぁ。
二重人格、みたいなものなのか?

テニスの王子様

「見ろアレは…切原のあの時と同じ状態!?」
ええ〜っ!? ってことは見えてんの!?
あの蒸気とかオーラとか、普通に観客に見えてんのっ!?

☆それにしても、試合が始まるまでに二週かけるのか……。
「リョーマがゆく」という「竜馬がゆく」のパロディサブタイトルは
アニメでの真田戦で先に使われたものだったっけ?
「一発決めてやれ〜オー!!」という応援歌のフレーズも、
確かアニメの方が先だったような?

武装錬金

◎蝶VS蝶。
ドクトル改めマスターの精神攻撃で、
過去のトラウマをほじくられるパピヨンだったが、
マスクさえあれば大丈夫!!
「幻覚の中でマスクを返した」のくだりが
少しわかりにくかったが(次郎に取られた、と思わせて
元に戻した、と思わせた二段幻覚だったわけね)、
パピヨンがカッコよかったのでまあよし。
相変わらず、カズキ以外には名前を呼ばせないというこだわりが嬉しい。

Mr.FULLSWING

☆訛りを露わに三つ目のスライダーで勝負に出た雛壇だったが、
話はもう次の相手に移ってきているようで……。ちょっと不憫。
Mr.フルスイング二世が登場ってことか。
重要設定をバックボーンに持つキャラなので、
こんなところで出しちゃっていいのだろうかという気はする。

無敵鉄姫スピンちゃん

「どれだけパクりゃあ気が済むんだ――!!」
怒涛のパロディネタ畳み掛け。
最初はホモネタかよ、と思っていただけに、
後半の畳み掛けの凄まじさには正直圧倒されてしまった。
特にテニ王のリョーマ覚醒とナメック語の合わせ技。
単にパロディではなく、テニ王のリョーマ覚醒を
超サイヤ人だと暗に皮肉ることにもなっているのが上手い。
勿論、そんなことはみんなわかっているので別段不快感もない。
この辺りのパロディセンスが実にいい。

未確認少年ゲドー

♪身体検査で下着下着。
「わかっててやってます!」という開き直りは別にいらなかったような。
讃良の友達二人は、掘り下げれば色々面白いキャラになりそうな予感。

いちご100%

☆東の為に大切なものを捨て、本気になった天地。
一方、ハーレム状態の維持を頑なに望み、
あっちこっちへフラフラし続けながら、
天地への嫉妬心だけを醜く燃え上がらせる真中。
これは作者、完全に真中を追い落としにきたか?
さすがに最近の真中は酷過ぎるという反省に立って、
天地を対立存在として持ち上げることで、
真中を追い込もうという作戦……だといいなぁ。

こちら葛飾区亀有公園前派出所

☆TV企画参加ネタ。
毎度毎度のネタだが、今回はこれまで出番の少ない
法条と両津を組ませて、二人羽織り状態にするというアイディアをプラス。
ただ、法条のキャラが顔以外はいまいち弱くて、
せっかくのアイディアも活かしきれなかった印象。

シャーマンキング

「何で十祭司があんだけ強ェ訳あるんだよ」
まったくだ。
これまで気にしないようにしてきたが、作中でキャラが
疑問を口にするということは、やっぱり何かカラクリがあるんだろうか?

(読み切り)HIP☆HOP☆POP

・大石浩二、読み切り。

☆尻の形をした転校生がやってきた、というギャグ。
キャラのインパクトだけで押し切った作品……でもなく、
きちんと考えられた構成で作られている。
ただ、何をどう言っても、下品。
その一点だけはどうにも動かせない。
それが最大の個性・ウリであり、最大の欠点でもある。
絵やギャグの上手い下手以前に読者を選んでしまうのは勿体ない。

少年守護神

☆町民大虐殺? 寺のみんなも皆殺し?
街では殺しのシーンはなく、寺に関しては
悪羅が「大事な人質ですからね」と言っているが、
それが姫のことなのか寺の人々のことなのかよくわからない。
恐らく演出意図とは違うところで、不安感が煽られている。
たぶん誰も死んでないんだとは思うんだけど、
今回だけ見ると酷く殺伐とした状況に見える。

BLACK CAT

☆走馬灯で一度しか出てこなかった人達のこととか思い出し、
まだ使っていなかった生命の力を燃やして最後の一撃を放つ。
最後の最後くらい、他作品を連想させないで欲しかったんだけど……。
それにしてもルガートとかシャルデンとか、どこ行っちゃったんだろ?

ピューと吹く! ジャガー

☆女の前では、かくも脆き男の友情。
ハマーさんはいつものことだけど、
ピヨ彦もここぞという時は相当に腹黒い一面を見せるよなー。

総評

・三連続新連載開始。
しかし未だ終了作品なし。ゲドーは十一週、スピンは十週を突破。
守護神も次号で終わるにはちょっと余裕がなさ過ぎるか。
むしろ一番最初に終わりそうなのは黒猫のような気がしてきた。