ジャンプ29号感想
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表紙

・やっぱり荒木飛呂彦の「黄緑」はいい。

スティール・ボール・ラン

・一話31ページの変則連載、第二ステージ開幕。

◎ノリスケ・ヒガシカタ!!
の、ノリスケ!? こいつはグレートなご先祖様だぜ!!
更にはシュトロハイムまで参戦していた模様。ドイツの馬は世界一ィ!!
他にもブンブーン三人組とかホット・パンツとか、
気になる名前が大量。順位表見てるだけでも今回は楽しい。

☆前回一位でゴールしたかに見えたジャイロは、
鉄球を使った走行妨害でペナルティーを食らい順位降格。
鉄球が便利過ぎるんじゃないかという第一ステージの不満を
見事に解消し、次に繋げていく上手い展開。
そして内臓ぶち撒ける謎の殺人者も登場し、
「SBR」の醍醐味たるレースの面白さに
「ジョジョ」らしいサスペンスも加わって、先行きが非常に楽しみ。

NARUTO

☆ナルトVSサスケ。
また回想が多いな……。回想を省いても大部分の読者は
問題なく付いてこられると思うんだけど。

DEATH NOTE

「駄目だこいつ…」
ミサのあまりの馬鹿っぷりに、振り回されるライトとL。
死神の存在がこんな形であっさりと白日の元に晒されるとは。
さすがにそのまんま死神がいるとは思わないだろうが、
これまでの事件の内容からLは死神と呼ばれるに価する
存在・能力に付いては考慮せざるを得ないだろう。

♪ミサの素顔については引っ張るなー。
悪魔崇拝的な趣味を持つ不思議ちゃん系少女なのか。

ONE PIECE

☆船大工、山風のカク登場。
仲間候補なのか……ビジュアルがウソップと被ってるが、
これはどういうことなんだろう? ウソップリストラなのか、
そう思わせようとする引っ掛けなのか。

ボボボーボ・ボーボボ

☆皇帝撃破。
意外とあっさり決着ついた印象。
「人間って素晴らしい!!」のシーンには、
この前の黒猫思い出してしまった……。

地上最速青春卓球少年ぷーやん

☆展開自体は、組織の裏切りに合った第一話の敵を
主人公が助けて仲間にするという、王道中の王道なのだが、
いちいち微妙に読みにくい構図や、不自然なコマ割りや、
唐突なセリフがあって意味なく複雑になってしまっている。
全てにおいて未整理な感が拭えない。
ただ、そのドタバタ加減が変に味になっているので、
整理がつけば面白くなるのかというとそれも微妙だ……。

家庭教師ヒットマンREBORN!

☆オチに至るまでにも相当に無理矢理な展開が目立つのだが、
最後に偶然先生のテスト用紙が出てくるというのは
いくら何でも都合が良過ぎる。
全体的には獄寺が作戦を持っていたように読めるのに、
テスト発見だけは完全に偶然になっているシナリオは不可解。
何かこう、一捻り足りないというか、一捻りするのが面倒で
そのまま投げ出しちゃったかのような不完全さを感じる。

D.Gray−man

☆アレンがアクマを追う理由が明らかに。
しかしその理由と、アレンの出生、アレンの腕の謎は別になっている。
偶然対アクマ兵器を持った子供のところに千年伯爵がきて、
偶然エクソシストの師匠に拾われるというのはいかにも不自然。
何かまだ色々と秘密があるようで、すっきりとはしない。
しかしアレンというキャラの動機付けとしては充分。

アイシールド21

☆高見と桜庭、一人一人は凡人だったとしても、
長所を合わせれば天才を凌駕する可能性もある。
団体スポーツであるアメフトならではの道の示し方だと思う。
しかし高見も桜庭も、背の高さという武器があるだけマシだよなぁ。
その点、雪光はどうなるんだ……。

BLACK CAT(終)

・パクリ? トレース? アイディア凡庸?
言われ続けてそれでも四年。ついに黒猫最期の時!!

◎イヴが髪切った。以上。
まあ、最期の最期でハーディスを絡めて
テーマを語ってみせたのは、素直に評価したい。
結局矛盾も突っ込み所も最期まで消えなかったが、
まあそれもこれで終わりと思えば可愛くも見えてくる。

☆この作品、本当に何だったんだろうか?
同人化、コピー世代、はたまた動物化するポストモダン?
言い方は色々あるだろうし、この作品は数多あるそういう作品の
代表のように思われているのだろうけど、個人的な見解を述べるなら、
この作品は他の――つまりはRA○Eとか烈○とかう○きとか――とは、
一線を画するものがあるように感じられてならない。
何と言ったらいいか……同系統に見られている作家には、
それなりに過剰な自意識の発露、模倣者でしかないことへの葛藤、
そこから抜け出ようとする意思、または諦観とか色々と
表現することの苦しみみたいなものは感じられるんだけど、
何故か矢吹健太朗にはそれがない。恐ろしいほどにナチュラル。
「パクリ? だから何?」って感じの屈託のなさ。
この罪のなさというか天然っぷりは何なんだろう???
考えれば考えるほど、わからない。
ただ一つ確かなのは、これも結局は「ジャンプマンガ」だということだ。
その時代の、ある一定ジャンルを代表する作品。
あ、こういうのアリなんだ、と世に認知させてしまった作品。
良くも悪くも、歴史の上で語られるべき作品。
それが矢吹健太朗「BLACK CAT」――。

BLEACH

☆過去を悔いる、ルキアの葛藤。
斬魄刀で貫いた瞬間に虚は滅びて、
死の間際だけ海燕の意識が戻ったってことなのか?
というかこのあと岩鷲に目撃されているはずだよな?
何か微妙に辻褄が合わないような……まだ何かありそう。

武装錬金

☆王、覚醒。
予想に反してワイルド。あまり強そうに見えないのは
演出ミスなのか計算なのか。
サンライトハートを止めてるのがわかりにくいんだよなぁ。

テニスの王子様

・何か順調に掲載位置が下がってきている……。

☆本物の風林火山の風は三倍疾い。
しかし真田、相手の体力切れを誘うような戦法は
皇帝らしくないんじゃないかと。
手塚のガットが切れたのは、アオリで言われなきゃわからんな。

銀魂

☆ヤクから足を洗おうとした駄目カップルの顛末。
本っ当に少年誌じゃねーなぁ。面白いけど。
時代劇とか刑事ドラマとかそういう人情劇から
話を持ってくる手法は非常に効果的。
ありきたりなんだけど、あまりにも定番過ぎるゆえに
パクリには見えない。それに独自のセリフ回しが加わればもう無敵。

未確認少年ゲドー

☆村の子供達が次々に死んでいる、という設定は
あまりにも重過ぎてちょっと失敗かなと思う。
これだと今後ゲドー達が日常でバカ話をやったりしても、
村では仲間が死んでるのにと素直に楽しめない。
死にかけている、もしくは永遠に目覚めない奇病とか
石化病とか、もう少しマイルドな設定にした方がよかったのでは。

いちご100%

☆あまりにもあり得ないシチュエーションに笑うしかない。
状況もあり得ないし真中の行動もあり得ないし家族もあり得ないし、
全てが異常。しかし異常過ぎてバランスが取れている感じもする。

こちら葛飾区亀有公園前派出所

☆ちょっと思ったんだけど、これはもしかして、
東京人である作者が大阪を描いているということ自体を
メタ的にギャグにしているんだろうか……?
「ほーら、秋本治がこんな珍妙な大阪を描いてますよー」という……。

シャーマンキング

☆メイデンが巫力切れで離脱し、
いよいよ蘇生が間に合わなくなってきた模様。
とはいえまだファウストいるしなぁ……。

(読み切り)オレがゴリラでゴリラがオレで

・ミスフル休載の代原。ゴーギャン読み切り。

☆作者コメントによると随分前に描いたものらしい。
なのでこれで作者の現在の力量は測れない。
ただ、過去に発表されたの作者の作品と比べると
成長している部分も多く見受けられる。
特に女の子が可愛くなっているのがプラス材料。

ピューと吹く! ジャガー

☆ジャガーさんのライバルっぽい人が登場。
何だろう、急展開のようにも見えるし
次回でいきなり投げっぱなしそうな気もするし、
まあとにかく油断出来ない事態だ。

総評

・黒猫、終わると正直寂しい。
帰ってくるのかな……帰ってくるとしてどんな内容なのか……。
SBRは今回も十週程度の連載期間だろうか。
第二ステージは長丁場になりそうなので、
それだとレース途中で中断されないか少し不安。