ジャンプ35号感想
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表紙

・W巻頭カラー。
表紙をめくるとまた表紙。デスノ×ボーボボのコラボ再び。
今回はこのW表紙とお互いの表紙を描くだけだが、
それでもインパクト充分。
しかしどうせならコラボ表紙の方を上にしちゃえばよかったのに。

ボボボーボ・ボーボボ

◎まずは小畑健による表紙。
相変わらず田楽怖えっ!! 何でリアル田楽だけあんな
変質者的存在にされているんだろう……。
そして、やっぱりビュティは萌える。

☆で、本編。
ヨン様!! ヨン様〜っ!!
裏四天王登場には素直に燃えた。
こういう定番な燃え展開を有効利用するのが上手い。

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・やっぱ幽助も蔵馬も顔違うなぁ。

DEATH NOTE

・まずはフィギュア発売の報告。
リュークよりボボリュークの方が売れそうな気がする……。

◎次にコラボ表紙。
田楽ミサも魚雷レムもいいのだが、やっぱ父には敵わない。
特攻最高!!

☆で、ようやく本編。
ミサとLが接近。事態は差し迫った方向へ。
一体この先どうなるのか、そもそも現在の状況は
誰に有利で誰に不利なのか、まるで読めない。
キャラ全員が薄氷の上を渡るかのようなギリギリの生き様を見せている。
次の瞬間に誰が死ぬのか……。もしかしたらLやライトが死んでも
話は続くのかも知れないからなぁ、この作品の場合。

BLEACH

◎あ〜あ……。というわけで大方の予想通り、恋次の見せ場終了。
しかし何が哀れって、読者の八割方はこうなるだろうと
予測していたに違いないところだよなぁ……。
「千本桜景厳」はその名といいハッタリ効きまくりの演出といい素晴らしい。
いよいよと聖闘士星矢の領域に差し掛かってきたな。

ONE PIECE

☆ストレス発散回。
今回は仲間のお礼参りだけあって、一切容赦なし。
こんなところでバズーカの強化版が出るとは思わなかった。

☆メリーは置いていく決断をルフィは下したが、
怪我のこともあってウソップも残りそうな気がする。
ロビンもまだ行方不明なんで今後どうなるのか注目。

(読み切り)タカヤ−おとなりさんパニック!!−

・「KING OR CURSE」で本誌デビュー後、
青マルジャンプで「デス学!!!」、赤マル2004春号で
「吉野くんの告白」と最近立て続けに作品を発表していた
坂本裕次郎、いよいよ本誌再登場。

◎細かいことを言う前に……ヒロインの渚萌えー!!
何かこの一点でもうこの作品は「勝ち」だ。
それにしても「吉野くん」で僅かに見えた萌えへの覚醒が、
こんな短期間でここまでの完成度を見せていようとは!!
「KING OR CURSE」から「デス学!!!」への進化にも
心底驚かされたが、今回も凄まじい成長度。
まあ、そっち方向に進化しちゃっていいのか? という疑問は多少あるけど。
扉絵のアニメ絵っぷりには、ちょっと引いてしまったし……。

☆設定は「デス学!!!」をマイルドに変更、
絵柄は「吉野くん」での萌え絵系を継承、
そしてシナリオは作者の信条変わらず、直球一直線!!
可愛い年上の女の子の為に勇気を振り絞る少年という基本は、
シンプル・イズ・ベストを地で行っている。
とにかく「ヒロインを可愛く見せる」という一点に序盤は集中し、
後半そのヒロインの顔面をボコボコにするという禁断の演出で
一気に主人公と読者の感情をシンクロさせる。卑怯だけど上手い。
絵の安定度はまだまだだが、シナリオ展開と演出については
すでに充分なものが作者にはあると思う。
わかりやすい。女の子可愛い。アクション描ける。ギャグも描ける。
これだけ武器が揃ったならば、もう連載行っても大丈夫だろう。
唯一の心配は、この急激な画風のオタク化が
更なる成長の足枷とならないかということだが……。

銀魂

☆失った過去と、背負っていく現在と。
虎鉄っちゃんなどキレあるギャグも多々あるが、
基本的にはシリアス一辺倒。過去に囚われた
平賀や高杉を描くことで、銀時のスタンスが浮かび上がる。
この作品、徹底してギャグで行って、過去の話は
あくまで背景で済ませるものと思っていたが、
こうなってくると認識を改めた方がいいのかも知れない。

アイシールド21

☆デビルバットゴースト発動。
すでに強敵のイメージを失っていた胸肩相手に
初披露というのは、ちょっと勿体ない使い方だったかな。

過程教師ヒットマンREBORN!

☆ビアンキと獄寺とかビアンキと十年後ランボとか、
色々とサブキャラ間の関係に厚みが増してきた。
しかし設定一気に出し過ぎて、バタバタしてしまった感もある。

テニスの王子様

☆リョーマが突然出す能力は、天才だからではなく
幼い頃から無意識に刷り込まれていたからだった。
……とか今更言われても超テニス人やら無我の境地やら
散々やらかしたあとでは説得力に欠ける……。
「まだまだまだーっ!!」は「まだまだだね」と違って
好感度が高い。いっそ決めゼリフこっちに変えた方がいいのでは。

D.Gray−man

☆やはり設定語りが大目だが、絵と演出でどうにか持たせる。
これにドラマ的盛り上がりが加われば一気の大化けもありそうなんだけど……。

いちご100%

☆恐らく次回に明かされるんだろうが、
一体何をどうしたらあんな状況に陥ることが出来るんだ!?
トバシ具合が凄過ぎる。

地上最速青春卓球少年ぷーやん

☆何か凄いなぁ。この徹底したエロ路線。
この絵じゃむしろ逆効果なところもあると思うんだけど、
作者の一貫性は評価したい。

こちら葛飾区亀有公園前派出所

◎いよいよ葛飾署が元に戻る。
それに合わせて、両さんの周囲も一瞬、元に戻る。
懐かしさと寂しさと不思議な余韻が残る。
結局、もうあの頃には戻れないんだ、両さんもこのマンガも。

HUNTER×HUNTER

◎キルア覚醒!!
「だもん」とか言われちゃそりゃ萌え燃えるしかない。
絵はいつも通り荒いのだが、そんなことは些細に思えるほどに
表情がいい。力の入れどころを本当によく心得ている。

☆黒箱修正はもう諦めた方がよさそうだな……。
これはこれで不気味なんで、やり方次第では演出になりそうだし。

スティール・ボール・ラン

☆何かスタンド的能力を見て、普通にびっくりしてるのが新鮮だ。
しかし磁石の能力、いよいよもってバテスト女神と違いがわからん。
もしかして、違わないのか? 能力も過去作から一部使い回すとか?

未確認少年ゲドー

☆奇蹟眼の理屈はちょっと無理あるかなー。
矢番の真意には、これまでの行動も含めて納得。
玲奈が発症したということは、そろそろまとめに入ったか?

Mr.FULLSWING

「こきりたんハァハァ」
狙い過ぎ。だけどまあいい。こきりたんが可愛ければ。
地獄の特訓というわりに、今のところは地味な印象。

シャーマンキング

◎ゴーレムには人の魂が宿らせてあるのよ、サルベージしたものなの。
そこにいたのね、ママ!! さよなら、母さん。――みたいな。
まさかここでエヴァネタを。しかもルドセブとセイラームをぶっ殺し、
セイラームを食わせ、ルドセブをぶっ壊すとは。容赦ないなぁ。
しかもそんな回のオチがふんばりの詩。容赦ないなぁ。

武装錬金

「ブラボー! おお…ブラボー!!」
ブラボーも岸辺露伴先生のファンなんだろーか?
ともかく、前半はガールズブラボー。後半はブラボーブラボー。
ああもう、キュピィンの辺りとか和月先生頑張っちゃってるなー。
ちゃんと後半の鬱展開への布石にしているのが、
上手いところであり同時に照れ隠しでもあるのだろうが。

☆いよいよ出てきた賢者の石。
それにしても最近賢者の石って、銀髪女の中に入ってたり
鎧の弟の中に入ってたり、何か体内に入り過ぎだぞ。

ピューと吹く! ジャガー

☆前回のぶっちゃけの後処理もまた、おざなりで素晴らしい。
そしてジャガーさんとハメ次郎のピヨ彦への歪んだ愛も最高だ。

目次&作者コメント

「二週に渡り描き慣れないモノを描いて精根尽きました。」
ええ〜!? 本当にあれで全身全霊ですかっ!?

総評

・武装錬金が巻末から脱出する為に必要なことは、
まず何より作者をヨゴレにすることなのだな。

・次号、こち亀がセンターカラーだが……ああ、あの季節か。