ジャンプ39号感想
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表紙

・ヨン様っ!! ヨン様〜〜〜っ!!
やっぱこのマンガの主役はパピヨンなんだなーということを
明快に示してくれている素晴らしい表紙。デザイナーさんグッジョブ。

武装錬金

☆サンライトハートが小型に変形。
……デカ過ぎてアクション描きにくそうだったもんなー。
小回りも効き、いざという時には巨大化もすると、
いいとこ取りな性能にはなっている。
飾り布はいまいち使い勝手が悪かったのでカットされたか。

☆しかし、サンライトハートが変わろうがどうしようが関係なく、
ブラボーが強過ぎる。
つーかシルバースキンの防御力より明らかに、
チョップで海割る中身の人の方が恐ろしいぞ。
アナザータイプは船長っぽくて素敵。

ONE PIECE

「重い…!!!!」
やるせない、あまりにもやるせない決別。
これまでが鉄の結束を誇って、明るく楽しくバカやりながら
旅を続けていただけに、この展開は本当に重い。
しかしこれから先へ、この作品自体が進む為にも
必要不可欠なことなのだろうというのも確かにわかる。
だがその「先」というのは一体どんなものなのだろうか?
こうなった以上、今までのようにただ楽しい冒険ではあり得ない。
ルフィ海賊団は、「ONE PIECE」はどこへ向かうのか……。

☆そしてウソップはどうするのか。順当に考えれば船大工修行をして
メリー号を直し、しばらくしてから復活という流れだろうけど。
しかしこのマンガの「しばらく」って何年なんだ……。

DEATH NOTE

「またすごい事になってきたな…」
監禁し過ぎ。
まさかここで夜神パパまで閉じ込められるとは思わなかった。
いつもいつも、重要なところで思わぬキーパーソンになるなこの人。

☆デスノートを「捨て」て素に戻ったライト。
何て清らかな眼をしているんだ……。
やっぱりデスノートのせいで歪んできた部分、多いんだなぁ。

(読み切り)切法師

・金未来杯、最後は中島諭宇樹。
「天上都市」で圧倒的なデビューを飾り、
その後「人造人間ガロン」を本誌に、
「ホライズン・エクスプレス」を青マルに発表。
現在、ジャンプ新人の中では間違いなく最注目の存在。

☆これまでの作品で独自の世界観を緻密に描写してきた作者だが、
今回の舞台は戦国。考証が必要な時代設定をどう描いてくるかと
期待半分心配半分だったのだが、出てくるのがほとんど森と砦なので
正直どう判断していいのか微妙。小道具や用語などにはこだわりが見えるが。
「切法師」の設定も、シンプルでわかり易いのだが
一般的な妖怪退治ものと違いが見えてこない。
肉体を砕いたあと魂を切る、という設定が今回の話では活きていない。
シナリオは一見単純だが、伏線の張り方やクライマックスへの繋ぎなど
技術的に高レベル。しかし主人公の過去話を投げっぱなしにしたのは問題か。
いい方向に捉えれば、これまで読み切りで話をまとめ過ぎていた作者が、
連載への意識を強く持ってくれたことの現れとも取れる。

☆作画はすでに大安定。「ホライズン・エクスプレス」で多用した
ページをまたいでのコマ割りを要所に使って広がりのある画面を作っている。
そのせいで若干読みにくい部分もあるが、特に問題にするほどでもない。
ただ、気になるのは読み終わったあとの不思議と物足りない感覚……。
これまでの金未来杯作品と同じ49ページなのに、妙に短く感じた。
スラスラ読める展開と大胆なコマ割りのせいだと思うのだが、
さて連載を勝ち得たとして、この作者毎週19ページで足りるんだろうか?
何か19ページだと持ち味が出なくなってしまいそうな懸念が……。

♪とまあ色々書いたわけだが……今回最も重要なのはそんなことではない。
一番見るべきは!! ヒロイン姉妹のコスチュームがエロいということだッ!!
まずサラシがエロい!! しかし更に凄いのは姉妹でちゃんと
胸の大きさが描き分けられている!! こんな気遣いを中島諭宇樹がっ!?
そして何より、上着を脱いでサラシ姿になると、袴のスリット部まで
剥き出しになって太ももが露出するというあの衣装のアイディア!!
基本的に地味で目立たないように描かれているので、
ともすると気付かないのだが、これ相当に思い切ったデザインだぞ。
つまり作者は今回本気で連載を取りにきている。打てる手は全て打つ覚悟がある。
今回だけでは不安要素もあるのだが、ここまでやっているからには、
連載の構想も充分あるのだろう。期待せずにはいられない。

ボボボーボ・ボーボボ

☆いつにも増して訳わからなかったが、何故か笑った。
この作品にテンションだけで突っ走られると止めようがないなー。

☆ハンペンも参戦決定のようだが、旧帝国勢も参戦OKなのか。

NARUTO

☆ナルトがサスケをライバル視した真の理由。
同じ孤独の匂いを感じ取っていたのか……。
「お前はオレの憧れだったんだ」という言葉には
万感の想いが込められていて、ぐっとくるものがある。
今一つ盛り上がりに欠けていた感のあるライバル対決だったが、
この一言で実によく締まってきたと思う。

BLEACH

・一護がティーダかー。ちょっと聞いてみないと想像付かないな。
折笠ルキアは思いっきり想像付くんだけど。

☆市丸さんの、嫌がらせ。
何の意味があるんだかよくわからない辺りが実に素晴らしい。
出来ることなら市丸には黒幕でも何でもなく、
ただ単に嫌な奴だったというオチをつけてもらいたいなぁ。

アイシールド21

「1% 負けるんだぞ」
ヒル魔のこういうシビアな認識力は好きだ。
各下相手と戦う前の盛り上げ方としては非常に上手いと思う。

家庭教師ヒットマンREBORN!

☆リボーン達のドタバタに、一般人が巻き込まれる。
シチュエーションコメディとして上出来。
特に電話での家族との会話ネタは絶品だった。
しかしこういうの、本来なら初期にツナがやるべきだったんだよなー。
いつの間にか馴染んでて、しかも一番影が薄くなってしまっている。
この作品の行く末は、ツナを主人公としてどうするかにかかっているのでは。

銀魂

◎これはまた素晴らしいネタの切れ味。
「マヨネーズ王国」「体内回帰願望」の辺りですでに最高速に達し、
そのまま一気にオチまで駆け抜けたという印象。
幽霊が蚊型の天人だったというのは比較的いつもの話だが、
それが人を襲ってた理由がまたトバシている。少年マンガじゃねーよこれ。

D.Gray−man

☆人形は女の子の方だった。偽物はトマだった。
神田はあの人を見つけるまでは死ねないらしい。
と、まあ色々と話が動き出した回。
ようやくエンジンかかってきたかなーといった感じ。
ララの扉絵や神田が斬られる絵など、作画も魅力が増してきた。
やはりマンガはキャラ絵が活きてこそだなー。

こちら葛飾区亀有公園前派出所

◎スカイダイビングの知識説明から、
両津逮捕ネタに綺麗に繋げる。
やっぱりこういう回こそ「こち亀」だなぁと、
最早古い読者の部類に入る筆者は思う。

いちご100%

☆北も西も、もう合宿にはこれないそうなので、
真中は新たなエロイベントの相手として向に目を付ける。
何か……ヒロインの世代交代を見るようで寂しいな。
出番もなく役削られてる端と外妹が哀れだ。

(読み切り)トイレ競争曲〜序走〜

・ハンター代原、吉原薫比古作品。赤塚賞受賞後第一作らしい。

☆絵は下手なのだが、このジョジョ第一部っぽいというか
車田っぽいというか、八十年代初期辺りの熱血バトルマンガ系のキャラと
展開のノリに妙な味がある。ギャグ自体が強化されれば化けるかも。

☆気になったんだけど、「ノド」や「ハシラ」の余白が
ちゃんと取れてないんだけど、これは何なんだろう?
まさか余白取ること知らなかったわけじゃあるまいし……。

スティール・ボール・ラン

☆マウンテン・ティム爆死!!――で、次回は十月!!
ここで引くのかぁ〜。展開としては上手いけど、読者は生殺しだ……。
これで本当にマウンテン・ティムが死んでたら凄いな。
足にロープかけてるんで、バラバラになって逃げてそうではあるんだけど。
それにしてもオエコモバ、能力が吉良のキラークイーンみたいだと思ったら、
奇抜なメイクとファッションに惑わされるが顔の造型も吉良似なんだな。
別に血縁とかなさそうなんで、ただの雑魚だろうけど。

☆ジャイロがレースに出たのは恩赦の為なのか。
優勝賞金と裁判費用が同額なのは何だったんだ?
作者の都合でその辺の設定はあっさり変更になったっぽいなー。

未確認少年ゲドー

☆讃良、死亡。
またいきなりな展開で、すぐにでも終わりそうなんだけど
まだそういうわけでもないらしい。
微妙な綱渡りを続けているなぁ。一体どこに落とす気なのか。

地上最速青春卓球少年ぷーやん

☆ようやく大会開始。と思ったら一回戦でいきなり決着戦。
チームメイトが唐突にちょっといい話を始めたり、
市ヶ谷さんがぷーやんに嫉妬したりと、まとめには入っている模様。
今回のおみくじが伏線になって、また落雷を受けて
ぷーやんが元に戻るってオチだろうか……?

シャーマンキング

「次号、クライマックス」
何をどうまとめるんだろう……。
結局最後までは辿り着けなかったか。
まあ少年ジャンプでこれだけダラダラやってて
今まで持った方が不思議なんだけど。
どう考えてもまともに終われるわけはないので、
強引に終わりらしい雰囲気作りだけして、
残りは単行本か赤マルで描き下ろしといった感じかな。

ピューと吹く! ジャガー

☆新たな道を歩み始めるビリー。
せつないなー。けど一番せつないのは、
あのあとハマーさんがライブちゃんと行ったらしいってことだよなー。
絵だけ見てると反省してるのに、ナレーションでひっくり返すとは……。

総評

・金未来杯終了。
個人的にはどれが来ても連載は充分いけると思う。
趣味で言うなら「タカヤ」と「切法師」だなー、やっぱり。

・次号、藤崎竜が復活。
相変わらず予告から内容がさっぱり推測出来ないのだが、
意外と正統派な少年マンガをやるつもりなのだろうか?