ジャンプ40号感想
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表紙

・こういう暖色系を多用した明るいイメージのカラー絵って、
藤崎竜には珍しいように思う。この作品にかける想いの現れか?

(新)WaqWaq

・藤崎竜、新連載。二つのaの上には伸ばし棒。発音は「ワークワーク」。

☆過去に読み切りのSF短編で描いていたRPG的世界観を
前面に押し出した作品。それに伴い、主人公のキャラ設定や
パートナーメカとの合体能力、父親の死に謎のヒロインとの出逢いにと、
これでもかというほど「王道冒険もの」の要素を様々に組み込んでいる。
タイトルの「ワークワーク」も「ワクワク」という意味らしいし。
これまでの藤崎竜から考えると、この作品そのものが相当な冒険だ。
SFを下敷きにした世界観構築には定評のある作者だけに、
物語の魅力を獲得出来たなら一気に勢いに乗れそうな感じもする。
ただ乗れなかった場合、この作品は梅澤春人の「ソードブレイカー」のような
評価を浴びてそれで終わりってことにもなりかねない。
要は作者がこの作品に、どこまで本気なのかということだと思う。
本当に本気で王道少年マンガを描く、という覚悟があるのかどうか……。

☆カラーの美しさは更に磨きがかかってきた。
しかし一枚絵の進化の反面、マンガとしての読みにくさにも
磨きがかかってきてしまったように思う。
特にアクションシーンがわかりにくい。今後最大の懸念材料。

NARUTO

◎九尾覚醒!!
かつてサスケの死によって引き起こされた覚醒が、
今度はサスケの殺意によって起こされる。因果だなぁ。
作画の気合も充分。ナルトのサスケに対する想いを表わす
エピソードの挿入も、その何気ないシチュエーションが効果的。

☆それにしても、カカシに出番がやってきてよかった。

BLEACH

☆剣八VS東仙。
東仙の卍解、名前長ぇー。
しかも相手に解説しても聞いてもらえないという……。
能力ももはや刀剣とか何とか全然関係ないしな。
そして余裕の剣八さんがカッコいい。
さすがに始解は出来るようになったんだろうけど、
この戦いで一気に卍解まで披露するのだろうか?
こうなったら始解も卍解もなしで行って欲しい気もするけど。

ONE PIECE

・TVアニメ、アメリカ放送決定。
ってまだ放送してなかったのか……。
アメリカ版ジャンプが軌道に乗るまで取っておいたのかな。
もしくはサンジのタバコを修正するのに手間取ったとか。

☆ウソップ離脱の余韻冷め遣らぬうちに、またも大事件発生。
いきなり密室殺人未遂か。犯人は……ロビン絡みなのかやっぱり?
それにフランキーまで加わって、事態は混迷を深めるばかり。
「もう少し成行きを見てる」というゾロの判断は、たぶん正しい。

DEAHT NOTE

☆あああっ? 何だこれ? もう何がなんだかわからない……。
とりあえず夜神パパの迫真の演技でライトは自由の身に。
そしてLと共に正義に燃えてレムのデスノートを手に入れた
新たなキラと本格的な戦いに挑む……? って新たなキラって何よ?
ライトは記憶を消しただけでは収まらず、本物のキラまで
捏造してLの注意を完全に逸らそうと企んだのだろうか?
これで善ライトがLと共に新キラを捕まえれば、
善ライトの嫌疑は完璧に晴れる。問題はそのあと善ライトが
いかにして悪ライトに戻るのかということだが……ああもう混乱する。

アイシールド21

☆本格的な戦いが開始。まずは王城、桜庭が魅せる。
坊主になっても見捨てないファンは見る目がある。
試合を重ねるごとに新たなファンが付いてくる、
みたいな仕掛けがあると面白いんだけど。

「今時ブルマですよ!」
佐竹くん、何者なのかよく憶えてないが一言でキャラ立った。
しかしブルマを無視するヒル魔は、意外と人間心理がわかってないなー。

ボボボーボ・ボーボボ

☆裏四天王VSハンペン。
いきなり頂上対決だ。どうでもいいけど道着に
蝶ネクタイって結構オシャレかも……。

シャーマンキング(終)

「寝るぞーっ!!!」
読み終わっての素直な感想。意外とちゃんとまとめてきたなぁ、と。
もっと無茶苦茶に投げっぱなすのかと思っていたのだが、
今後の展開についての推察材料、メインキャラ総登場、
テーマの明確化、死んだキャラへのフォロー、などなど
最低限やるべきことは全部やっている。これはこれで見事だ。
勿論中途半端に終わっているのは確かだし、
どうせ最後まで行けないのわかりそうなものなんだから、
十祭司戦、もうちょっとどうにかならなかったのかとか、
色々文句もあるのだが、それは今更言っても仕方ないしなぁ……。

☆プリンセス・ハオに関しては深読みはいくらでも出来るが、
要するにラスボスがラスボスになりませんでしたってことなんだろうなぁ。
あまりにもハオというキャラに肩入れし過ぎた、またそうせざるを得ない状態に
この作品の形が流れていった、結果まとまらなくなってしまったと。
最終的にハオを「業に囚われたお姫様」と定義することで
この物語の決着点を見出しはしたのだが、迷走したぶんのツケが
アンケートに跳ね返って、結局連載の方が最後まで持たなかったわけか。
アニメ版のようにある程度定型に嵌めてしまえば
ここまで迷走しなかったんだろうけど……それが作者のこだわりなら仕方ない。
この作品、ある種とんでもない領域に入ってしまっていたんだよなぁ。
それでいてなお少年マンガであろうとバランスを取り続けていた。
はっきり言って、このマンガ途中から正気の沙汰じゃなくなっていた。
ここで打ち切りとなるのを責めるより、ここまで持ったことを褒めるべき。
武井先生、お疲れ様でした。

☆ところで、蜜柑は未完ってことなのか?

銀魂

☆銀さんの木刀の秘密が明らかに。
……オチのアオリ文が全てを物語っているな。
結局あの弁慶の探してた星砕ってのは何だったんだ?
あいつも通販で見て知ったの?

テニスの王子様

☆王者・立海、負け惜しみ。
つーかあんたら、部長の手術のこと忘れてるだろ。
そして無我の境地の使い手登場。
この作品、もしかしたら関東大会で終わるんじゃないかと
思っていたのだが……普通に全国やるんだな。

家庭教師ヒットマンREBORN!

☆京子の兄貴とボクシング対決。
この作品本来のフォーマットに則った回。
というか、こういう回が第一話以来ってのもどうなんだ。
やっぱり死ぬ気弾の使い方が難しいんだろうなぁ……。

D.gray−man

☆アレンの石柱投げ、ぱっと見わかりにくかったんだけど、
あれ石柱をブーメランにしたのか……無茶し過ぎだよ。
ララもグゾルも可哀想な身の上なのだが、
ララは五人も人を殺してるし、グゾルはわざわざ
ララを美少女型に直してるしで、いまいち同情出来ない。

いちご100%

☆向から東へ、東から西へ、そして西と逃避行へ!!
ジェットコースターのように次々女を乗り換えていくなー。
つーか向の必死の告白をほとんど意に介してないのが凄い。
気分はすっかり女殺しか……。

こちら葛飾区亀有公園前派出所

☆大阪刑事の弟達が東京見物に。
これまでの大阪ネタと比べたら基本的にはいい話。
大阪の子供がこれ読んでどう思うかは知らないけど。

武装錬金

☆再殺完了。
核金はすでに抜き取られているのかどうなのか。
当て身食らわせただけに見えるし、シャツも破れていないので
単に気絶させて海へ放り、他の戦士の目をごまかしただけなのか。

☆ブラボー、本名は防人さんなのか。
シルバースキンリバースは強いけど、
あれ使ってるところを伏兵に襲われて死亡ってパターンが
目に見えるようでちょっと怖いな……。

HUNTER×HUNTER

☆あそこまで追い込んだならトドメ刺しとくべきだろうに。
相性のいい術者に任せるということは、
他にもハンターが助っ人で参戦してくるということだろうか?

未確認少年ゲドー

♪讃良が死にかけているのをいいことに、脱がせまくり。
ここ数回まったくサービスしてなかったのに、
こういうシリアスな回でサービス入れまくるのはどういう意図なんだろう?

☆幻編は今回で終了。……ってことはフェニックスは後回し?

Mr.FULLSWING

☆次々と脱落していくレギュラーメンバー。
そして特訓ももう終了。何か、展開を急いだような感もあるが……。
どうも部員をバサバサ切っていくというのはハッタリだったようで、
だとしたら最初に消えた野木も帰ってきちゃうんだろうか?

地上最速青春卓球少年ぷーやん

☆駄目だ……理屈がよくわからない……。
要するに風で音を遮るってことなんだろうけど、
だったらラケットの風圧とか言えばいいものを
わざわざ「体育館の高さによる温度差を利用して
上昇気流を生み出す」って……。
「童夢くん」の、東京ドームの空調を利用して
消える魔球を編み出すってのを思い出した。

ピューと吹く! ジャガー

☆観てぇー、「大きめロボ ガンニョム」。
一体何と戦っているんだろう、凄く疲れた表情してるけど……。

総評

・マンキン、お疲れ様。
単行本や赤マルでの完結編の予定はないんだろうか?

・次号、この間の赤マルに載った「魔人探偵脳噛ネウロ」が
新作で早くも本誌登場。
というか早過ぎるだろ。赤マルのアンケート結果は関係なく、
本誌に描かせる予定だったんだろうけど、
何か他の赤マル掲載作家に対してフェアじゃない気がするなぁ。
編集部一オシの十二傑準入選作品として、赤マルに載った受賞版を
本誌に載せておけばよかったように思う。
作者も読者も二度手間取らされてるような感じ。