ジャンプ41号感想
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表紙

・ああ、ライトったらすっかり白くなっちゃって……。

DEATH NOTE

「ホモだとかデートだとかミサミサだとかいい加減にしてくれ!!」
正論。
この作品がこんなことで盛り上がってはいけないのだ。
けど面白いんだから仕方ない……。
作品の雰囲気自体もがらっと変えて、新展開突入。
記憶をなくしてすっかりヒーローになったライト、
Lと組んで立ち向かうは世界制覇を狙う大企業幹部八人組だ!!
何だその真っ当過ぎる少年マンガ展開はっ!?
路線変更……でもあるまいし、もしやこれも引っ掛けなのか?
もう考え出すとキリがないので、素直に次回を楽しみにする。

ONE PIECE

☆高潮が、フランキーが、ロビンの行方が、
全てが渾然一体となって事態を大きく呑み込んでいく。
これだけこんがらがった状態を、それでも混乱させずに
読ませる構成力はさすが。
ところでウソップは船に乗ってるから高潮大丈夫なんだろうか?
何となく、そのまま何処かへ流されて扉絵連載行きになったりしそうな……。

NARUTO

◎絆ゆえに狂い、絆ゆえに愛する。
似た境遇でありながら、プラスからマイナスに落ちたサスケと
マイナスからプラスへ上がったナルトでは価値観が違う、と。
この二人の対比、心理の重ね合わせは見事と言う他ない。
ちょっと中だるみしたのが勿体なかったけど、
いよいよこの作品、過去最高潮の盛り上がりを迎えようとしているのか。

家庭教師ヒットマンREBORN!

「ハムとソーセージの区別がつかない」
ヤバい。こんな小さなどうでもいいギャグに爆笑させられた。
ツナの身体に浮かんだ他の言葉も、切れ味鋭いもの多数。
そして今回は構成が実によく出来ている。
正直、ここでセンターカラー貰っても長く持つ連載ではないと
思っていたのだけど……もしかして化けてきたのか?

BLEACH

☆剣八さん、傷だらけだけど楽勝モード。
常に流血しながら圧倒的に勝つ、というのがスタイルがカッコいい。
斬魄刀解放も、まだ必要なさそうだ。
そして地味に見えた部下も一癖ある奴だった模様。
漢の憧れ十一番隊、って感じだな。

WaqWaq

☆神様=少女の存在が、人を狂気に駆り立てる。
背後にSF的な大仕掛けがありそうだが、
現時点ではとにかく不穏な空気だけが張り詰めている。
何か早くも第一話で予感させた「明るく楽しい王道冒険もの」から
外れてきてしまったなー。まあ藤崎作品はこれでいいのか。

アイシールド21

☆王城復活。
扉絵がまた異様に気合入ってて圧倒される。
前回のセナ弱気発言で夕陽ガッツ戦が
つまらないことになるんじゃないかと危惧したが、
今回払拭してくれて助かった。

D.Gray−man

◎アレン、覚醒。
ついでにこの作品も覚醒したかな。
ドラマも作画も非常によく噛み合い、いいテンションを生み出している。
この作品、というか作者に一番欠けていたのがこの
「少年ジャンプ的ハイテンション」だったわけで、
それが今回見られたことは好材料。

☆あの絵的に地味だった腕が変化したのも好材料。
ジャバ何とかやエンジェル何とかみたいになってきてるけど、
まあそれはそれとして。

ボボボーボ・ボーボボ

☆ハンペン強い。けど柔術とか言い出さないで欲しかった。
やっぱり流派名がないと盛り上げにくいんだろうか……。

テニスの王子様

☆表彰式からビーチバレーへ。
皇帝さんは二位トロフィー受け取り拒否という
スポーツマンシップ的にどうなんだという暴挙。
だからそれは負け惜しみだって……つーか部長の手術は?

(読み切り)魔人探偵脳噛ネウロ

・先日発売された赤マルに掲載された十二傑賞準入選作の第二弾。

☆赤マル版と説明が重複する場面の処理に悩んだような感じがあり、
この短いスパンでの連続掲載で無理が出た印象は残る。
また連載をより意識してか、事件やトリック解説よりも
キャラ描写の方にページを多く割いている為、
探偵ものとしての魅力は多少薄れてしまったかとも思う。
だが、それらを差し引いてもやはり魅力的な作品。

☆ネウロの子供っぽい一面と、そこに惹かれていくヤコという描写は
キャラに深みと親近感を与えていて、前作からの進化を感じさせる。
また、正直絵は下手なのだと思っていたのだが、
今回改めて読んで、それは間違いだと気付いた。
表情や描線に硬さや荒さがあるから下手に見えるだけで、
基本的な画力は相当高い。そしてそれ以上に技術的に上手い。
それによってぶっ飛んだ演出の数々に説得力が生まれている。
あの被害者の首を締めるシーンなんて、一歩間違えば本当に
ただ笑われて終わりなんだけど、ちゃんと作者の意図した通り
「笑えるけど怖い絵」になっている。

☆あとは連載化した際、ネタが持つのかという問題だけだ。
それとトリックのクオリティー。
犯人がバカだから穴のあるトリックになったんだ、という言い訳は
連載となったら繰り返すわけにはいかないだろうし。

銀魂

☆熱い男の友情話……と見せかけて
それをパロディにしている話か。
新八、いつの間にこんなに熱い男になったんだ。
次週に引っ張るようなネタでもないと思うんだけど、
「来週は表紙なんで」ってどうしても言いたかったのかなぁ。

こちら葛飾区亀有公園前派出所

☆両さんが女装して出場しているという不正行為を、
葛飾署全員で黙殺しているのはどうなんだろう……。

武装錬金

☆殺したくらいじゃ死なない。
なるほどそうきたか。ブラボーは本気の本気だったんだな。
いよいよ斗貴子さんと、ついでに剛太を加えての逃避行開始か。
なかなかに切羽詰った展開になりそうだが、果たして。

☆戦士長・火渡の炎は、やっぱり人間の脂で燃えてるんだろうか?
それにしても錬金戦団、日本人だらけだなー。
日本での作戦だから日本人だけで部隊を構成しているのか?

☆桜花、核金取られちゃったってことは
ゴゼン様の勇姿はもう見られないのか……。
パピヨンがどうにかしてくれることを期待。

いちご100%

☆西、久々のお誘いモード全開。
しかしこれ、高校生カップルというよりは
不倫カップルの旅行みたいな雰囲気が漂ってるな。
何かこう、女が無理してはしゃいでるような感じが……。

未確認少年ゲドー

☆打ち切り回避により、いつものギャグ&エロ路線に復帰。
やはりこういう話の方が本領を発揮していると思う。
それにしてもエロ教師登場時の説明ゼリフ凄かったなー。
たぶん、読者はおろか作者も存在を忘れかけていたんだろう……。

Mr.FULLSWING

☆落第組は別に訓練受けてました。
何だかなぁって感じもするが、牛尾と蛇神も戻ってきたし、
何だかんだ言って野木もいた方が嬉しいし、これでよかったのかな。
で、次は特訓が長引いて猿野達が試合に間に合わないという展開か?

地上最速青春卓球少年ぷーやん(終)

☆いや、今回のオチに関しては素晴らしかったと思う。
最後にこれだけやって終われたなら、悪くないのではないか。
しかしマンガというのは……個性がなければ駄目でもあるし、
個性だけでも駄目でもあるし……難しいものだなぁ。

☆この作品を例えて言うなら、「ラーメン屋で出されたドリアン」。
いや、美味いらしいんだよ。確かに匂いキツいし見た目アレだけど
食べてみれば美味いらしいんだよ。
合わないって人も多いけど、最高だって人もいる。
けどそういうのって、ちゃんとした店でそういうものを食べると
心構えをして食べるから美味いか不味いかを判断出来るのであって、
「冷やし中華始めました」とか張り紙してある場所で
いきなりドカンと目の前に置かれても、普通誰も食べない。
基本的に場違い。どうしてもそこで食べさせたいのならせめて
「ドリアンラーメン」とか上手く加工して食べさせる努力をしなくちゃ。
いくら何でも考えがなさ過ぎたよなぁ……そうとしか言えない。

ピューと吹く! ジャガー

◎気が付いた。ジョン太夫は癒し系キャラだ。
見ていると何だか勇気が湧いてくる。
勿論、勇気じゃないものも湧いてくるけど。

総評

・「リボーン」と「グレイマン」が化けてきたかも。
こうなると一人去っていく「ぷーやん」がちょっと哀れ。

・次号、いとうみきお読み切り掲載。
えーっと、このタイトルは別に映画に便乗したわけではないよね?