(新)STAY GOLD 
・大島司、新連載。 
☆サッカーシーンから始まるテニスもの。 
主人公がサッカーの才能に恵まれながらテニスを志すという設定は、 
「過去の遺産」を最大限に利用する上手い設定。 
しかしサッカー描写が多くなってしまったせいで、 
この第一話からは今一つテニスの楽しさが伝わってこない。 
昔プロの技を見て憧れた、というだけでは主人公の動機として弱い。 
とりあえず才能ある主人公が潰れかけのクラブに入部するという、 
これ以上ないベタな展開で物語は始まる。 
今後どう動かしていくのかしばらく見守りたい。 
おれはキャプテン 
・大増30P。 
☆両キャプテンが珍しくキャプテンらしいところを見せる。 
何だかんだ言いつつ統率力はある二人なんだ、 
ということをこの土壇場で見せる演出は上手い。 
最後の盛り上がりを後押ししている。 
チェンジング・ナウ 
☆今時、ヒーローも英語を喋れないとマズい。 
ごく日常的なネタを「ヒーローもの」に当てはめる戦略か。 
あひるの空 
☆一体何がどうして体育館で七VS一なんて 
状況になったんだろう? しかも勝ってるし。 
Get Backers〜アーリーデイズ〜 
☆ロマンティックで少し寂しい、最後の絵。 
ドラマとして非常に美しいまとめ方。 
やはりアーリーデイズには、この作品当初の雰囲気を 
取り戻す意味合いも大きいようで。 
涼風 
☆一気に告白!! 
このままくっついてハッピーエンドになっちゃっても 
何の問題もないような気になるのだが……それだと話が続かない。 
一体この先にどういう展開を用意しているんだろう? 
クニミツの政 
◆「実際の取材を元にしています」の但し書きと共に 
農薬関係者のコメントをマンガの流れの中で描き、 
その流れに乗ってクニミツに怒らせる……。 
やり方がフェアじゃないんじゃないのか、これ? 
このマンガの(というか最近のマガジンの)こういう姿勢、凄く怖い。 
読者の意識を明確に一方向に誘導していく構成。 
読者に「考えさせる」のではなく、「作者の意図する感情を起こさせる」構成。 
啓蒙と洗脳の差って何だろう……? 
スクールランブル 
☆騎馬戦、予想外に大掛かりな展開になってきている。 
播馬と沢近は、天満好きという点では一致しているんだな。 
有象無象の恋愛関係は、最終的に全て天満に集中、 
しかし天満は烏丸一直線、で、烏丸は何考えてんだかわからない。 
つまり天満と烏丸の関係が決着しないと、他も決着しないと。 
話を盛り上げるには烏丸は邪魔なのだとも言える。 
なので今出番がないのはある意味必然か。 
SAMURAI DEEPER KYO 
☆コマによって四方堂が同一人物とは思えないほど表情を変える。 
どんどん若くなってきているような……。 
RAVE 
☆レバー動かしたり石像動かしたりのダンジョン攻略。 
地図はウィザードリィ系っぽいが、レバーはもろドラクエ風だ。 
体重による床移動の仕掛けはFF8っぽい。つまりごちゃ混ぜと。 
エア・ギア 
☆全反射、はいいとして 
どうやって全反射を起こしてるんだ? 
部屋に仕掛けがあるのか何なのか。 
そこの種明かしを先延ばしにされているので、 
いまいちカズが頭脳戦に勝利したという実感に乏しい。 
やっぱああいう場面はカズ自身が「見破ったぜ」と 
余裕かましながら長々説明しないと。 
♪カズとカズファンの娘のラブコメ関係は、 
素直で率直に応援したくなるなー。 
ツバサ 
☆すもも&琴子登場――って、デケェ!! 
「ちょびっツ」のアニメでゲーム世界に入った時、 
等身大すももが出てきたが、あれもキモかったなぁ……。 
天才料理少年 味の助 
♪一体いつ肉汁をぶちまけるのかと待ち構えていたら、 
いきなり海まで飛んでびっくり。 
さすがに肉汁だけではと、新たなネタを試してきたか。 
麺王フタツキ! 
・あ、まだ終わってなかったか。 
♪最後の一華とばかりに、アイドルの服を汗でスケスケに!! 
そうだ、このマンガにはそういう思い切りが必要だったんだ。 
総評 
・「ネギま」「一歩」「Q」「餓狼伝BOY」と、 
主力級が四つ抜けているとさすがに物足りなさがある。 
その影に隠れて、何気に「奇跡の少年」が作者急病で休載。 
もう随分載ってないような……大丈夫なんだろうか? 
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