マガジン24号感想
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(新)STAY GOLD

・大島司、新連載。

☆サッカーシーンから始まるテニスもの。
主人公がサッカーの才能に恵まれながらテニスを志すという設定は、
「過去の遺産」を最大限に利用する上手い設定。
しかしサッカー描写が多くなってしまったせいで、
この第一話からは今一つテニスの楽しさが伝わってこない。
昔プロの技を見て憧れた、というだけでは主人公の動機として弱い。
とりあえず才能ある主人公が潰れかけのクラブに入部するという、
これ以上ないベタな展開で物語は始まる。
今後どう動かしていくのかしばらく見守りたい。

おれはキャプテン

・大増30P。

☆両キャプテンが珍しくキャプテンらしいところを見せる。
何だかんだ言いつつ統率力はある二人なんだ、
ということをこの土壇場で見せる演出は上手い。
最後の盛り上がりを後押ししている。

チェンジング・ナウ

☆今時、ヒーローも英語を喋れないとマズい。
ごく日常的なネタを「ヒーローもの」に当てはめる戦略か。

あひるの空

☆一体何がどうして体育館で七VS一なんて
状況になったんだろう? しかも勝ってるし。

Get Backers〜アーリーデイズ〜

☆ロマンティックで少し寂しい、最後の絵。
ドラマとして非常に美しいまとめ方。
やはりアーリーデイズには、この作品当初の雰囲気を
取り戻す意味合いも大きいようで。

涼風

☆一気に告白!!
このままくっついてハッピーエンドになっちゃっても
何の問題もないような気になるのだが……それだと話が続かない。
一体この先にどういう展開を用意しているんだろう?

クニミツの政

◆「実際の取材を元にしています」の但し書きと共に
農薬関係者のコメントをマンガの流れの中で描き、
その流れに乗ってクニミツに怒らせる……。
やり方がフェアじゃないんじゃないのか、これ?
このマンガの(というか最近のマガジンの)こういう姿勢、凄く怖い。
読者の意識を明確に一方向に誘導していく構成。
読者に「考えさせる」のではなく、「作者の意図する感情を起こさせる」構成。
啓蒙と洗脳の差って何だろう……?

スクールランブル

☆騎馬戦、予想外に大掛かりな展開になってきている。
播馬と沢近は、天満好きという点では一致しているんだな。
有象無象の恋愛関係は、最終的に全て天満に集中、
しかし天満は烏丸一直線、で、烏丸は何考えてんだかわからない。
つまり天満と烏丸の関係が決着しないと、他も決着しないと。
話を盛り上げるには烏丸は邪魔なのだとも言える。
なので今出番がないのはある意味必然か。

SAMURAI DEEPER KYO

☆コマによって四方堂が同一人物とは思えないほど表情を変える。
どんどん若くなってきているような……。

RAVE

☆レバー動かしたり石像動かしたりのダンジョン攻略。
地図はウィザードリィ系っぽいが、レバーはもろドラクエ風だ。
体重による床移動の仕掛けはFF8っぽい。つまりごちゃ混ぜと。

エア・ギア

☆全反射、はいいとして
どうやって全反射を起こしてるんだ?
部屋に仕掛けがあるのか何なのか。
そこの種明かしを先延ばしにされているので、
いまいちカズが頭脳戦に勝利したという実感に乏しい。
やっぱああいう場面はカズ自身が「見破ったぜ」と
余裕かましながら長々説明しないと。

♪カズとカズファンの娘のラブコメ関係は、
素直で率直に応援したくなるなー。

ツバサ

☆すもも&琴子登場――って、デケェ!!
「ちょびっツ」のアニメでゲーム世界に入った時、
等身大すももが出てきたが、あれもキモかったなぁ……。

天才料理少年 味の助

♪一体いつ肉汁をぶちまけるのかと待ち構えていたら、
いきなり海まで飛んでびっくり。
さすがに肉汁だけではと、新たなネタを試してきたか。

麺王フタツキ!

・あ、まだ終わってなかったか。

♪最後の一華とばかりに、アイドルの服を汗でスケスケに!!
そうだ、このマンガにはそういう思い切りが必要だったんだ。

総評

・「ネギま」「一歩」「Q」「餓狼伝BOY」と、
主力級が四つ抜けているとさすがに物足りなさがある。
その影に隠れて、何気に「奇跡の少年」が作者急病で休載。
もう随分載ってないような……大丈夫なんだろうか?